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楽しい不動産英単語 第14回 香港の不動産マーケット(2) ー Enjoy English Expressions for Properties Vol.14 - Property Market in Hong Kong(2)

<文章からバーチャルな不動産を想像して楽しもう!>
<Fun Reading for Imagining the Virtual Property!>


さて、前回では、香港市場を例にとった

不動産投資の英単語の前半を


見てみました。

香港ホームズ
参照:https://hongkonghomes.com/

という不動産サイトを例に見てきました。


手順としては、
写真1ーエリアやサイズ、価格を決めてサーチ
写真2ーGood View Court という物件をピックしました。

参照:

次は、写真2でピックしたGood View Court をクリックして、詳細を見ます。




クリックして開いた、物件詳細ページです

写真3ーDescription 説明

ここではどのような物件かの説明がなされています。Description説明としましたが、explanation の説明と違って、何かを描写する意味が強い時によく使われます。もちろん描写とか記述という意味があります、覚えておくと便利ですね。

Layout  レイアウト


2 bedroom(s); 1 Bathrooms(s);Combined Living and Dining Room: 1 Utility Room
寝室2部屋;バスルーム1ヶ所;リビングダイニング;ユーティリティールーム

ここで、ユーティリティールームは、多分洗濯機置き場などが該当します。ただ、香港では、東南アジアなどから出稼ぎに来る住み込みのお手伝いさんを、個人が雇うことができます。できるというか、完全に後見人になって法律を守らせ、一緒の住居に住まわせることが前提です。もちろん、収入などの規定を満たさなければ、雇い主には慣れません。中間層以上だとお手伝いさんが住み込んでいることは多いので、家族プラス一人分のスペースが必要になってきます。家族によっては、子供一人づずつにそれぞれお手伝いさんをつける人もいます。
この物件よりもう少し高額になってくると、ユーティリティールームではなく、Maid’s room お手伝いさんの部屋と表記しているものもあります。メイドさんという表現はもう使いませんが、部屋の表記としては使われています。お手伝いさんは英語で、domestic helper なので、ヘルパーさんと呼ぶ方が適切です。メイドさんという言葉はやめましょう。
このような生活面での違いがあるので、バスルームが2ヶ所となっていても、それ以外に、メイドルームにトイレと洗面台とシャワーの3点バスルームが付いていることがあります。ですから、そのようなケースだと、実際はバスルーム3ヶ所です。また、ベッドルームは、てっきりウォークインクローゼットだと思った、というほど狭いことが多い香港ですが、メイドルームに至っては、キッチンの横の横穴空間は何かな?などと観察していると、それがメイドルームだということがあります。煌びやかなリビングルームと対比すると、なんという住環境、とか思うこともありますが、その辺はまた別の項で。ただし、部屋と呼ぶには香港の法律では必ず窓があります。バスルームも然りです。その点、お風呂やトイレに窓がないけれども換気システムで解決、という感じの日本のマンションより、私は香港式が良いと思います。

Description

View

·It looks out to the other buildings at a comfortable distance.

Internal Condition
·Efficient layout of the living and dining room allows for an optimal arrangement of furniture.
·Sizable bedrooms and capable of adopting any creative design and furnishing.
·Fully fitted kitchen is equipped with essential appliances and built-in cabinets.
·Bathrooms have been well maintained.

説明

眺望
·外に見える周囲の建物とは、程よい距離を保っています

内部状態
·リビングダイニングの効率良いレイアウトは、家具を最適に配置できます。
·ベッドルームは広めで、クリエーティブなデザインや家具を採用可能
·設備万全なキッチンには、必要な家電製品と備え付けキャビネットがあります。
·バスルームは綺麗に維持されています。

といった感じの情報が提供されています。

もし、内見の場合は、
物件をよく見せたいという意図で書かれたものだということを念頭に、
行ってくださいね。
広めのベッドルームというのがどのようなものなのか。
部屋を広く見せるために、
「モデルルームに、ミニチュア家具を使用していた問題」
というのが過去にありました。
もっとも、
日本のよくできた少し小さめ家具は、
狭小地に賢く住まうための強い味方だと私は思っています。
ただ、モデルルームを見て、
通常サイズのダブルベッドが入ると思ったら、実は入らなかった、
などという問題が生じてはたまりません。




物件詳細ページを下の方へ見ていくとこのような部分があります。

写真4ー Financing 資金繰り

さて、次は、資金繰り情報の部分です。写真では4となりますが、ウェブでは同じページの下の方です。

左側に、

Mortgage Calculator ローン計算機


があります。

Monthly Repayment  毎月の返済額  44.936 (月額約85万円)
Minimum Household Income  最低世帯収入  89,872 (月収約170万円)

Property Price   物件価格  10,600,000   (約2億100万円)
Mortgage Amount (%)  住宅ローン金額(%)   80%
Interest Rate    金利  2.5%
Mortgage Term   ローン期間  20年
Mortgage Amount      ローン金額    8,480,000    (約1億6112万円)

Stamp Duty Eligibility Details  印紙税の資格詳細
(    ) I currently own a property in Hong Kong  香港の不動産所有者
(レ ) I am an HK Resident and non-corporate buyer  香港永久居民で非法人の購入者

印紙税は当然香港政府に払われる税金ですが、ファーストタイム·バイヤーには多少優遇されており、また、法人でないということは居住用なので、そのような資格を揃えた場合の住宅ローンと経費について述べていることになります。

では、右側の

Mortgage Plan 住宅ローン計画


を見てください。

Expenses 諸費用

Stamp Duty  印紙税           397,500
Agency Commission   代理店手数料    106,000
Sub Total   小計             503,600

Deposit  入金
Initial lDeposit (5%)  内金         530,000
S & P Agreement (5%) 売買契約書     530,000
Further Down Payment 頭金残金     1,060,000
Sub Total  小計              2,120,000

Total Cash Outlay 現金支出総額      2,623,500  (約4985万円)
______________________________

Financing 融資額             8,480,000      (約1億6112万円)
Total Interest Payable 支払利息総額    2,304,640 (約4379万円)
Total Repayment  返済総額        10,784,640 (約2億490万円)
Monthly Installment 毎月支払額        44,936 (約85万円)

となります。
いかがですか?
写真で、アストリスタマークが付いている項目は、変動する可能性があるものです。条件で税率が違ったり、不動産エージェントの手数料が変わったりなどです。

initial deposit の訳ですが、この場合は、頭金にあとで投入される、物件を押さえるための内金となると思います。

S & Pは Sales and Purchase の略です。


日本で月収170万円クラスの人って

かなりのお金持ちですよね。
そんな人が50数平米の物件に興味を示すでしょうか?
最高の一等地でものすごいファシリティーとでもなれば、
そんなこともあるかもしれません。
でも、
安い金額で良いものを手に入れられる環境と、
すごいお金を出してちょっとしか手に入らない環境と、
どっちが本当の意味でお金持ち、というか、豊かなんでしょう。
もっとも、これらの数字は全て相対的なものですが。
ガラパゴスと呼ばれている日本ですが、
そんなに高い金額を出さずに、
割と綺麗で安全な住宅に住めているのは、
世界的に見ると、奇跡のような状況なのかもしれません。
マネーゲームの表面には出てこない力、
何か別の因子が働いているのかしら。
なんてね。

買うのもいいけれど、
借りれば毎月の支払いも半額以下な上、
頭金を払ってローンを組むための資金繰りもいらない、
となれば、
借りてる方が得、と言い出す人がいるのも頷けます。
ただし、市場が変わって、
価格が上昇すると、家賃が上がって辛くなることも。
家賃に払ったお金はただの出費で、
資産を増やすことにもなりません。
どうしたらいいのか、頭を悩ませるところですね。

お金もあって、度胸もあって、香港の不動産市場に興味もある方は、
ぜひ、試しに買ってみてください。
あ、将来にわたるマーケット動向の分析もなしに、
そんなことをする人はいないですね。
でも、このブログが
海外の不動産にも目を向ける一助になれたら、
嬉しいです。


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