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エンジニアが選ぶ、思考を刺激する書籍たち 2

はじめに

2022年に新卒でL is Bに入社した金盛です。direct Apps開発部でアプリケーションの機能開発を主に行っています。
入社時のことなどをお話したインタビュー記事は、以下noteで紹介しています。

本を紹介することについて

情報系の大学を卒業していないということもあり、エンジニアになって最初の一年は、右も左も分からない状態でした。そのような状況の中で、自分の不足している知識やスキルを補完すべく、積極的に本を読むようになりました。
今回は私のエンジニアとしての成長に影響を与えたと感じる本を皆さんに紹介させていただきます。以前の自分と同じような状況にいる方の参考になればいいなと思っています。

マスタリングTCP/IP 入門編 第六版

マスタリングTCP/IP 入門編 第六版(井上 直也、村山 公保、竹下 隆史、荒井 透、苅田 幸雄 著, オーム社)』はTCP/IPを中心に、インターネットの通信がどのようにして実現されているかについて解説しています。
OSI参照モデルや各層のプロトコルなど、ネットワークの基本的な要素についてわかりやすく取り上げられています。
特に興味深かったのはセキュリティに関する部分で、OSI参照モデル(TCP/IPモデル)の各レイヤに対して暗号化技術が存在することです。この階層的なアプローチによって、それぞれのレイヤに対する適切なセキュリティ対策が取れることが理解できました。

最近はAWSについての勉強を進めていますが、本書で得た知識がとても参考になっています。ネットワークの知識に不安があるなら本書がおすすめです。

リファクタリング 既存のコードを安全に改善する 第二版

リファクタリング 既存のコードを安全に改善する 第二版(Martin Fowler 著、児玉 公信、友野 晶夫、平澤 章、梅澤 真史 訳, オーム社)』を手にしたきっかけは、実務で他のメンバーが書いたコードをリファクタリングすることが増え、より安全かつ効率的な方法を知りたいと思ったからです。
本書では、リファクタリングがなぜ重要なのか、適用すべきタイミングや手順、そして具体的な手法について詳細に解説されています。
印象的だったのは、リファクタリング作業でのテスト頻度の重要性に関する説明です。バグの発生を防ぐためには頻繁なテストが必要であり、これがリファクタリングの品質を向上させる鍵であると感じました。

本書を通じて、リファクタリングの本質と実践的なアプローチについて深く学ぶことができました。

AWSで実現するモダンアプリケーション入門

AWSで実現するモダンアプリケーション入門(落水恭介、吉田慶章 著, 技術評論社)』は、私が実務で時折AWSに触れる程度で、もっと本格的に学びたいと思っていた時に、社内の掲示板でSRE部の黒田さんがこの本をおすすめしていたのを見て読み始めました。
タイトルにもなっている「モダンアプリケーション」を「変化に柔軟に対応できる開発戦略」と位置付け、AWSでこの戦略をどのように実現するかを解説したものです。架空のサービスを題材に、このサービスがどのような問題を抱えており、一般的にどのような解決方法があるのか、AWSではどのようなサービスを使い解決できるかという順番で解説されているため、AWSだけでなく、普段あまり触れることのない運用や自動化などについても理解を深めることができました。

開発本部 direct Apps開発部 金盛さん

読書を通じて学んだこと
エンジニアになるまで、技術書のような専門的な本を読む機会はありませんでした。本には豊富な知識や実用的な情報が詰まっていますが、それをより深く理解し定着させるためには、単に読むだけでなく、自分で実際に実装してみたり、何かで発信することが重要だと気づきました。
本を読むだけでなく、知識を自分に定着させるために行動することの大切さを学びました。

エンジニアにとっての読書とは
エンジニアにとって読書は、知識やスキルの向上に欠かせない手段だと思います。

本を読むことで、同じ分野の経験豊富な先輩たちが直面した問題や解決策を学ぶことができます。自分が抱えている課題に対処するための効果的な方法を学んでいくことで、エンジニアとして成長していけるのではないかと思います。


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