見出し画像

デブサミ2022 『あの人の自分戦略を聞きたい!2022』に登壇したのでレポする

こんばんは。湊川(みなとがわ)あいです。
わかばちゃんと学ぶシリーズなど、マンガで技術を解説するコンテンツを描いています。

ありがたいことに、前回の2021年に引き続き、2022年にもコンテンツ委員に選んでいただきました。
最終日の最後のコマで、コンテンツ委員が集合して一挙LTをするという時間をいただいたので、その内容を私の感想とともにざっくり振りかえってみたいと思います。

セッション詳細

2/18 17:40~18:45
『あの人の自分戦略を聞きたい!2022』


各LT 概要と感想

大平かづみさんのLT

Microsoft Azure MVP として活躍されている、大平かづみさん。
最初はなかなかうまくいかず、5回ほど転職してきましたが「まわりの人よりも自分が得意なこと」を伸ばしていくことを意識するようにしたところ、Azureの講師をするようにもなったとのこと。
今後は新しく、GitHub Actions の使い方などを YouTube に動画でアップしようと思っているそうです。

湊川の感想:
仕事内容だけでなく、好きな技術を自ら学んでいく姿勢が素敵だと思いました。
7つの習慣に「影響の輪を広げる」という言葉があるのですが、まさにそれを実践されている方だと思います。まわりを変えるには、まず自分からだよなと実感しました。自分にできることをしていきたいものです。
動画も楽しみにしています!

JKさんのLT

新卒時代は、1000円以上の本を買ったことがなく、コミュニティの存在を知らなかったそうです。
「仕事が伝言ゲームが生み出す悲劇」ばかりで悩んでいたとき「アジャイルサムライ」を読み、ネットには載っていない、自分が求めていることが載っていて感動。2017年にアジャイルジャパンがボランティアスタッフを募集していたので参加してみたら、新たな世界が開けました。そして2019年からはデブサミのコンテンツ委員に。
「外に出よう」「新たな出会いで人生を豊かにしよう」という言葉で締め括りました。

湊川の感想:
「人は 3、4年でここまで変わる」という言葉が印象的でした。
人が変わる時のパワーの源ってなんでしょうか。もしかしたら「憧れる対象を持つこと」かもしれません。私も5〜6年前に「こんな世界があるんだ」と開眼させられる瞬間がありました。仕事の話を楽しそうにしている人たち。自分たちで好きなプロダクトを作っている人たち……。どれも輝いていて、自分もその中に入ってみたくて。そんな気持ちを思い出しました。

菅原のびすけさんのLT

プログラミングスクールで「エンジニア以外の人がプログラミングを始める」ことを手助けしているのびすけさん。
「業界の壁を壊したい」「アナログの場からのDXも大事なんじゃない?」という気持ちで、居酒屋アルバイトも本業の一環で始めました。
元々は飽きっぽい性質があったものの、裏を返せば「動き回っているのが好き = 他業界にも足を踏み入れる」というきっかけになりました。
一見関連性のないことも、いろいろと経験していけば、自分を振り返って点を繋いでみると、やりたいことが見えてくるかもしれません。

湊川の感想:
DXというと「 IT を現場に浸透させる」というイメージが強いですが、のびすけさんがやっているのは逆方向のアプローチです。「異業種の現場に、エンジニア自身が身を投じてみる」。これを実際に行動に移している方は、なかなかお目にかかれません。素晴らしいことだと思います。
私も会社員時代、アルバイトさんの仕事(出荷業務や顧客対応など)をひととおりできるようになってから、Web制作の仕事に就かせてもらいました。それは「本当の意味でのDX」の一端だったのかもしれません。当時の上司に感謝します。



そーだいさんのLT

今回のデブサミ2022において、みなさん多くのスライドを見てたくさんの学びを得たと思います。
学んだ上で、さらにアウトプットしてみましょう。
毎日頑張れるわけではないから、少しずつできることをやっていく。たとえば、僕は最近は月に3つブログ記事を書くようにしています。日々、一歩ずつ進んでいくことが大切です。
「手を動かしたものだけが、世界を変える」(株式会社はてな id:onishi)。
そして「人との出会いが人生を変える」「環境が変われば人は変わる」と思います。きっかけのひとつとして、気になるコミュニティに行ってみましょう。新たな出会いがあると思います。

湊川の感想:
そーだいさんがおっしゃる「コミュニティが自分を育ててくれた」という言葉がとても温かいです。
「ブログ記事を月に3つ書く」という目標もいいですね。毎日だと「今日は忙しいからいいや」となってしまって続かないし、挫折の気持ちも生まれてしまうので、達成・継続できそうな目標を作るのは参考にしたいと思いました。
というわけで、久しぶりにちゃんとしたブログを書いてみました。アウトプット大事ですね(汗)


蜂須賀 大貴さんのLT

蜂須賀 大貴さんの戦略は、ズバリ「隙間を埋める」戦略です。
普段、自分は前だけを見ていて「みんなすごいなぁ」と思いがちだけれど、実は、その後ろに続いてきてくれているフォロワーさんがいることに気づいていますか?
蜂須賀さんはかつて、自分よりプログラマができる後輩が入社してきたことがあり、どうしようと考えた結果「社内の隙間を埋める」という形で、まだ誰も詳しい人がいない AWS や PdM を勉強していくことにしました。
当時はそれを「逃げ」だと思っていたけれど、振り返ってみるとキャリアになっていました。
どんな人でも「ちょっと得意なこと」を3つ以上かけあわせれば、誰にも真似できない個性になります。

湊川の感想:
イラスト図解つきで、大変わかりやすいスライドでした!
話し方も聞き取りやすくてよかったです。特に、セッションの最初で、今日の主題をハッキリおっしゃっていたのがよかったですね。
(「僕の戦略は、隙間を埋める戦略です」の部分)
これ、意外とできませんよね。
自己紹介のあとヌルッとはじまりがちなので。
スライドの初め、肝心! 真似したいと思いました。
「隙間戦略」をやるには、新しい分野を勉強してモノにしていき、現場に反映させていく力も必要なので、適応力の高い方だからこそできる戦略だと感じました。先駆者としてやっていくためのアンテナの張り方もいいのだろうなと思いました(次はAWSが来るぞ的な)。



ゆずたそさんのLT

複数の企業の上場企業の技術顧問をしつつ、データ分析を支えるシステムのコミュニティ運営をしているゆずたそさん。
実は、もともとは経済学部卒業で、ほぼ未経験からスタートしました。皆さんに伝えたいことは、初心者でも戦略次第で数年で活躍できるようになるということです。
最初の2年は「マイナスからゼロ」に(新卒で2年でWebサイトの CVR を 2.8倍に)。
その後「これぞという武器を作る」(大量の事例を分析)。
同時に「作った武器を売り込む」(夏にLT10回、秋にカンファレンス3回、うち1つ受賞)。
昨今は技術が多様化しているので「マイナスからゼロ」が難しくなった印象です。専門性をみがくことと、なるべく優秀な人たちに囲まれた場所で経験を積むことが大切だと思います。

湊川の感想:
「マイナスからゼロに」は私も新卒のときに体験したことだったので、とても共感できました。新卒の頃って会社にとってはコストでしかないんですよね。だからまずは自分の人件費分、稼ぐ。
初任給ぶんの純利益を出そうと思ったら結構大変ですよ。しかも全部自分が手を動かした担当したことだけで……!
ゆずたそさんがすごいなと思ったのは、それを自ら上司に宣言したこと。私は役員に人件費の話を教わって「まずは、せめて自分の人件費は稼げるようにならなきゃ!」と受動的に思っただけの話なので。
それが2年っていうのは体感的にとても納得できる期間でした。最初の2年が本当に大変だった。でもそれを乗り越えたら余裕ができてきて、また新しい景色が見えてくる(はず)。ですよね。



湊川あい

自分の登壇なので感想は割愛します。
スライドはこちらからご覧いただけます。

ツイートやチャット欄で感想をつぶやいてくださったみなさん、ありがとうございます!
全部読んでます!


kyonさんのLT

最初は、憧れの人がいる会社に入社したが挫折。「他の人のやっていない分野をめちゃくちゃ勉強しよう」と思いテストエンジニアに。25歳からアジャイル開発をやり直し、カンファレンスに登壇するようになりました。その後、講師をメインでやるようになりましたが、30歳で大規模システムPoCの仕事でエンジニア職に舞い戻り、33歳でチームで移籍して大企業の執行役員になりました。
「早く行くためには一人で行き、遠くまで行くにはチームで行け」ということわざがありますが、その通りだったとのこと。
「10年間続くチームはいいぞ!」というお話でした。

湊川の感想:
一言で言うと、ムキムキマッチョな人のつよつよサクセスストーリーでした。でもそんなkyonさんでも、挫折した経験があったというのは驚きでした。
一人でも十分無双できそうなのに、そんな人こそ「チームが大事」「コミュニティのおかげ」って言いますよね。
チーム…… 素敵な響きですね。いいなぁ、会社って。フリーランスなのでこういうとき会社が恋しくなります(個人の感想)。


このセッションが行われている間の、皆さんのツイートがTogetterにまとめられていました。その時の雰囲気はこちらからどうぞ。


おわりに

DevSumi2022懇親会の様子

去年の2021年からオンライン開催となったデブサミですが、その場をオンラインに移しても、濃度の高いコンテンツとあたたかいコミュニティはそのままでした。

みなさんそれぞれ生き方は違えど、共通する部分もあって、今まで言語化できていなかった部分を言語化してもらったような感覚になりました!

ゆうこりんさんの進行もさすがでした。
(懇親会も、あれだけの人数をうまくまとめるのがすごい)

新卒の頃から憧れの場であったデブサミに関わらせていただけること、感慨深いです。
一時心身のバランスを崩していましたが「2月にデブサミがあるから頑張ろう!」と思えました。
ゆうこりんさん本当に、ありがとうございます!


それでは。
湊川あいでした。



▼書いた本:書店で売ってるものたち(Amazon著者ページ)



▼書店で売ってないものたち(技術書典)


▼Web連載(リクルートITスタッフィング様にて掲載中)


サポートいただけると制作速度が上がります!!