今回は今後の住宅の在り方について、私の考えや思いについて話そうと思います。

先日、シェアオフィスについて紹介し、「ワークスタイル」を少し話した。人が生活する上で「ワークスタイル」と切り離せないのが「ライフスタイル」である。

○「働くこと」とは何か

私は、以前から「働くとは何か」について考えることがあり、みんな何を思って働いているのだろう、何を目的に働いているだろうと疑問に感じていた。
その後、実際に就職し、社会人として日々を過ごす中で世の中の「働くこと」に対して違和感を感じるようになった。特にサラリーマンという存在について、違和感を感じた。
なぜなら、その仕事に対しての特別な思い、目的などはなく、『お金を稼ぐ手段』として働いている人が多かった。それに加えて、私が違和感を感じた決定的な点は『働くことは上から指示されたことをイエスとして我慢する風潮』『その仕事の中に自分の考えなどはほとんどなく、疑問や不満があっても自分の意見を言わないこと』が当たり前のように働いていたことである。
※決してサラリーマンを否定している訳ではなく、それが嫌ではない人もいれば、得意な人もいる。あくまでも私が感じたことである。

私はビジネスとは上とか下とかが重要なのではなく、本質を考え、それをチームや社内で共有し、その本質に対しての最善のアプローチをすることが大切なのではないかと思っている。その際に、自分の考えや自分の思いを発信し、共有することで「新たな何か」に繋がると思うからである。

○ワークライフバランスとは

就活の時に、募集の宣伝文句や就活生の希望条件によく出てきたワードで、「仕事とプライベートの両方を大切にするという考え方」である。当時はそのワードに対してそこまで深く考えたことはなかった。私自身もワークライフバランスを大切にしている所が良いなとうっすら思っていた。当時から私は「自分の好きなこと」「将来自分の夢や目標に活かせること」と自分の思いがある会社に絞って就活をしていた。
その後、就職が決まって働きだしてから、働くことについて考えるようになり、そもそもワークライフバランスってなんだ？となる。その理由としては、好きなことを仕事にしていたら、仕事のことを考えることが楽しく、気がついたら考えているようになるのでは？と思ったからである。つまり、明確な仕事とプライベートの境目がなく、"常に仕事"であり、"常にプライベート"なのではないかなと思った。

○今後の住宅の在り方

今回の記事のタイトルでもあるこのテーマまで、長くなってしまって申し訳ありません。
私は上で話してきた2つの思いから、今の状況による影響等とは関係なく、"これからの住宅やライフスタイル"について話そうと思う。

つい数年前まで、みんな当たり前としてマイホームやマイカーを持つことが1つの夢であり、そのために毎日大変な思いをして働いていた。しかし、ここ5年程度で世の中が急激に変化してきて、シェアリングエコノミーの概念が広く浸透してくるようになった。今流行りのUber EatsもWeWorkもシェアリングエコノミーである。その背景としては"モノ消費からコト消費へ"と変わりつつあり、所有することにこだわりがなくなってきているのが原因だろう。
住宅に関しても、"賃貸か所有か"どちらが良いのか以前から論争があった。

結論、好みである。
何を重視するかでどちらが良いのか変わるからである。

ここでは私の意見で、住宅に求められるもの、住宅の価値について話していく。

これからの時代はインターネットの発展により、『場所』に縛られなくても仕事が出来るようになる。今まで住宅の決定要因としてあった駅近や都心などの『場所』の優位性が低くなる。（土地としての評価は、利便性ではなく、歴史や自然などに変化すると思う。都心などのブランド価値は今後も変わらないと思うが、現時点で利便性が評価されているような土地は価値がなくなるのでは、と思う。）
その結果、自分のライフスタイルに合った『商品性』の優位性が上がると私は思う。ex. 家で仕事をするとなると、仕事をするのに便利な設備・仕様や間取りなど。

私は色々な土地で生活することに興味があり、1つの場所に縛られることが嫌なので、完全に賃貸である。賃貸なら気分で世界中どこででも生活することが出来るが、所有してしまうと、住んでいない期間にもローンなどを支払わなければならない。（住んでいない期間に賃貸に出して、他人に貸せば良いかもしれないという意見もあるが、時代が変わり、ニーズが変わり続ける中で、20年も30年も賃貸できるとは思わない）

ここ10年の世の中の変化は激しく、適応していくためには今まで以上に意識しなくてはいけないと感じている。今回の私の考えも全てはなく、その状況次第で柔軟に対応する必要がある。

今回はかなり長くなりましたが、私の今後の住宅への考えや思いを話させてもらいました。