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自由詩「雲の来迎」

雲の来迎、天地の律動
微風に舞い、空を翔ける
太陽の光が、その姿を照らす
彼らは無邪気に、旅を続ける

高みへと昇る、白い雲
まるで夢の中を彷徨うように
遥か彼方へ、果てしなく広がる
空の彼方へ、旅路を続ける

夜が明ければ、星が消え
朝日が顔をのぞかせる
雲たちは輝きを纏い、
新たな旅路へと身を委ねる

時には嵐がやってきても
雲たちはただ流れるだけ
激しさにも、静けさにも
その姿は優美に舞う

雲の来迎、季節のめぐり
春の優しさ、夏の蒸し暑さ
秋の静けさ、冬の寒さ
その中にも雲は歩み続ける

人々の心を奏でる
雲の姿、その変化を
喜びや悲しみ、哀愁をもって
彼らはただそこに在り続ける

空の彼方、天に通ずる
雲の群れが見つめる場所
何が待っているかは知らずとも
彼らはただ、進み続ける

雲の来迎、生命の営み
生まれゆくもの、去りゆくもの
変わりゆく世界の中で
雲はただ、在り続ける

青い空に、白い雲
その姿は美しく、儚い
けれども彼らは永遠に
この大空を彩り続ける

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