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子どもの「なんで、おしごとするの?」 〜今の答えと将来の答え〜


子どもは時々、こちらがドキッとする質問を投げかけてくる。「なんでパパとママは、おしごとするの?」がいい例だ。そんな難しい質問を「なんでママはチョコたべるの?」と同じ感覚で質問しないでほしい。すぐに答えなんて出てこない。ちなみにチョコレートは大好物だからだよ。


そもそも、うちの子は今どんなことでも「なんで?」と聞きたがる。今日の天気が晴れだろうが、雨だろうが、「なんで?」のセリフは変わらない。「おひさまがお休みしてるんだね〜」と言うときもあれば、「え〜なんでだと思う?」と返すこともある。ごめんよ、天気予報士じゃないから、詳しく分からないんだ。



蛇口をひねると水が出てくるかのごとく、口を開けば「なんで?」が流れ出てくるのは、そういうお年頃なんだろう。なんでもかんでも名前を知りたがる「なになに期」の次にやってきて、親の忍耐力を試すとウワサの「なぜなぜ期」というやつに違いない。

だから、質問にそれほど深い意図はないと思っている。ただ気になったから、聞いているだけ。


あるいは、お話ししてほしい、構ってほしいというアピールのようだ。本音が別のところにあるパターン。冒頭の「なんで、おしごとするの?」はこっちの部類に入ると思われる。

よくあるのが、パパが家で仕事をするとき。「なんで、おしごと〜」の質問を眺めると、「おうちにいるのに、なんで遊んでもらえないんだろう…?」そんな子どもの心の声が聞こえる。

本当は「いっしょに遊んでほしい」ということなのだろう。

だから、「みんなが幸せになるためだよ」なんてきれいごとを言ったって、子どもには響かない。子どもは今、満たされない思いを抱えているのだから。

「ごはんやおやつを買うために、お金が必要だからだよ。食べられなくなったら、困るでしょ?」とお金の話をしたら、「それはたいへんだね!」と目を見開きながら、納得してくれた。かと思えば、次のセリフは「なんで、おしごとするの?」だったりする。全然伝わっていないや。というより、やはり質問の答えを求めているわけではないんだろうな。




「なんで、おしごとするの?」の質問。


今の正解は、遊んであげること、かまってあげることなのだろう。


じゃあ、この先は?
なんて答えたらいいのだろうと、真剣に考えてしまう。

"お金のため" が間違いではないのだけど、それだけを答えにしたくない。理想論だとしても、もっと仕事には意味があるのだと、愛があるのだと、伝えたい。

そのためには、まず自分がそういう働き方をしていかなきゃいけないし、そうしたいと思う。


いつか本当の意味で「母よ、なぜ仕事をするのか」と聞かれたとき、胸を張って答えられるように準備しておこう。その際には「なんでビールをのむの?」と同じ調子で質問されても、戸惑うことなく、

大好きだからだよ。

なんて答えられたら、最高だ。



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