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【弥生賞2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※予想オッズは3/2 0時時点のものです。


・コース特徴

コーナー4つの小回りコース。コーナーの多さと、最後の直線の坂の影響もあり、オーソドックスな芝2000mコースより多くのスタミナ、パワーが求められる。とはいえある程度のスピードも要求される、総合力のコースであると言える。

・馬場状況

先週に引き続き渋った馬場。差しは届きにくく、内側は既にぐしょぐしょで外目が狙い目。渋ってはいるが人気馬が順当に走る。ただ、湿った馬場の経験が乏しいと足元をすくわれる。

シンエンペラー(5枠5番 想定一番人気2.5倍)

騎手:川田将雅 厩舎:矢作芳人

長所
次走好走馬を多数輩出した京都2歳Sの勝ち馬であり、G1ホープフルSを二着。差しが有利な馬場で先行してレガレイラと接戦を繰り広げた点は間違いなく評価すべき。気性面も多少は改善してきており、今までよりはスムーズに挑めそう。

短所
賞金の足りた馬なため、ここを叩きと割り切って本気で勝負しに来ない可能性も。鞍上がコロコロ変わっている点も気性が良くない馬と考えると不安要素。どれだけ素直に走らせられるかがカギとなる。

トロヴァトーレ(6枠6番 想定二番人気3.1倍)

騎手:C.ルメール 厩舎:鹿戸雄一

長所
一戦目、二戦目ともに同コースを圧勝。弥生賞に駒を進めるのも納得のレース選択。二戦ともキッチリ上がり最速でまとめ、危なげのないレース運び。時計ももちろん良好で、なんとしても権利を勝ち取りたいという陣営の思いが伺える。

短所
戦ってきた相手が物足りないのは気になる。また、今回は完全にマークされる立場。前にはシンエンペラー、ダノンエアズロックもいて、それらを目標にレースを進めなければいけないのも中々厳しい。渋った馬場の適性も問われる。

ファビュラススター(8枠10番 想定三番人気7.4倍)

騎手:横山武史 厩舎:萩原清

長所
重要なステップレースに強い男。タイトルホルダー、ベラジオオペラ、ウインマリリン、ジェラルディーナ等「勝って弾みをつけたい」場面で一番人気を食う。ファビュラススター自身も前走最後の直線で時計のかかる展開の中凄い脚で猛追した。明日のような水分の含んだ馬場は歓迎だろう。

短所
前走は先に動いた馬から潰れていく展開で、その中でゆっくり進出し、強引に内に切り込んでの勝利なので都合が良かったのは否めない。新馬戦は稍重とはいえ時計はかなり早かったので稍重適性に疑問も。

ダノンエアズロック(7枠9番 想定四番人気8倍)

騎手:R.キング 厩舎:堀宣行

長所
馬への負担を考慮してホープフルをパスし、万全の態勢で挑むトライアル。シンエンペラーを下したレガレイラを倒しており、実力は折り紙つき。強気に先行しもう一押しの脚を繰り出していきたい。

短所
父親や兄弟を考慮すると、2000m、しかも中山でタフな馬場は厳しい可能性も。スピードは間違いないと思うが、「一回試したい」と言うようにこのコースの適性には疑問を抱えていることは陣営も織り込み済み。もつか。

コスモキュランダ(6枠7番 想定五番人気16.8倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:加藤士津八

長所
重馬場経験あり、ハイレベルの京都二歳出走、前走出遅れながらも人気のファビュラスと0.1差と魅力的な条件多数。今回は捲り、差し適性がさらに高いMデムーロJへ乗り替わりで、馬の実力をフルに引き出せる条件にありそう。

短所
今回で七走目で、かなり使われ疲労が蓄積してそうな感は否めない。陣営は平坦コースの方が向いているという判断もしており、前走はたまたま展開に助けられた可能性も。

シュバルツクーゲル(3枠3番 想定六番人気20倍)

騎手:西村淳也 厩舎:鹿戸雄一

長所
逃げ、先行の競合相手はニシノしかおらず、そのニシノも大外枠となるとスムーズにポジションを取れそうで良い。前走府中で前目で二着まで粘ったのはこの馬にとっては大きく、直線短い中山でさらに有利に働く可能性も。

短所
前走のレースレベルに疑問。例年多くの素質馬が集まるレースではあるが、現状その後が続いていない馬が多い。レース名のみを見て過剰評価するのは危険。

アドミラルシップ(1枠1番 想定七番人気21.1倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:相沢郁

長所
ホープフルS四着。前走の敗因は距離が長かったと考えると実績的に巻き返しは容易であろう。兄弟を見ても渋った馬場は歓迎なタイプで、中山で実力を出せそう。

短所
ホープフルSは四着ながらも、出足が鈍く後方からの競馬を強いられた。重賞の流れでどこまで追走していけるかが未知数な中、後方一気では今日の馬場だと届かない可能性も。

シリウスコルト(7枠8番 想定八番人気28.4倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:宗像義忠

長所
同距離のOP、芙蓉Sを勝ち、ホープフルSもそこそこの着順にまとめた。格の高いレースでも大崩れすることなく自分の持ち味を出せていることはプラス材料。馬場的にも時計がかかってくれた方が良く、脚質も問わないので柔軟なレース運びが期待できる。

短所
倒した相手に疑問。また、デビュー時には1200mを使い、次のレースは1600mと、元々中距離の適性があると思われていなかった馬。レースレベルが低くたまたま2000mをこなしてしまった可能性も否めないので、慎重に。

ニシノフィアンス(8枠11番 想定九番人気36.7倍)

騎手:内田博幸 厩舎:竹内正洋

長所
前走同コースで先行して掲示板入り。逃げ、先行を狙う馬がシュバルツクーゲルくらいしかおらず、新馬のように逃げの手に出る可能性も。そうなったらマークも緩くなってかなり好都合。コース相性も悪くないので頑張れるか。

短所
前走、前々走共に時計の早い馬場での競馬だったのでまず渋った馬場の適性に疑問。ここで前走好騎乗の三浦Jを用意できず、内田Jに乗り替わりになってしまうのもあまり良いとは言えない。

レッドテリオス(2枠2番 想定十番人気37.4倍)

騎手:津村明秀 厩舎:古賀慎明

長所
ドロドロレベルの不良馬場で新馬勝ちしている点はかなり評価したい。スタミナ比べの消耗展開になったら真価を発揮してきそう。枠も内目で、起用に立ち回りシレっと着を拾ったりして。

短所
前走特殊馬場での勝ち上がりというのは評価したい反面、本当の実力が分からないところもある。ただ極端に不良に対して強い馬だった場合、あっさりと凡走してもおかしくないし、そもそも追走できるかどうかも未知数。

エコロレイズ(4枠4番 想定十一番人気40.4倍)

騎手:横山和生 厩舎:岩戸孝樹

長所
前走はファビュラススターの4着ではあるが、先に動いた馬が捕まり、凡走する展開だったので内容だけならそこまで差は無さそう。この馬は未勝利の勝ちっぷりが良く、時計も馬場を考慮すればいいタイムなので大穴をぶち抜いてくる可能性は大いにあると見る。

短所
コスモキュランダと同じく、連戦による疲れは不安。また、クラシックにはほとんど縁のない岩戸厩舎で、さらに直前で菅原明Jが病気になってしまったことも向かい風。万全の状態では挑めない。


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