思考:もしも上杉謙信(長尾景虎)と元服直後に入れ替わったら
はじめに
単に転生しただけだとすぐ死ぬか殺されるよねとか、食べ物とか困るよねとか、そういった疑問は全て前回書いてるので、今回はルールの後いきなり本題。
あ、前回書いてない事だと、乗馬、華道、茶道、日舞(着付け出来る)は「経験したことがある」という観点で、何も知らない転生よりはそこまで苦労する事はないと思います。
ルール
1,人の生き死になど細かい部分が変わっても、結局歴史は変わらない
2,知識は今現在のまま
3,入れ替わった人の知識は引き継がれる
4,自分が死ぬのは入れ替わった人が死んだ年齢と同じかそれより後
もしも上杉謙信と入れ替わったら
妻子が居ないので、入れ替わりの妄想をしても、言い訳を考える必要が少なそうという観点から上杉謙信で考えてみました。
産まれたばかりだと、今の記憶のまま生きるのは苦痛なので、前回同様、元服した辺りから転生という事で。
でも長尾景虎は最初からハードモードで、元服後からでもまだまだ難易度高め。兄に代わって、栃尾城の戦いでなめてる豪族達を初陣でいきなり打ち破ってるし、父は長尾景虎と違って守護大名を自害に追い込んだり関東管領を打ち破ったりして実権を握ってるから色々と大違い。逆を返すとハードモードとは言っても地盤はちゃんとしてたから、庶民に比べたら圧倒的に有利なスタートではあるけど。
結局、当主の兄晴景と景虎(還俗した四男(諸説あり))で家中が割れそうになるけど、兄の養子となって家督相続。この辺りからして、旧体制の家臣団というか国人衆に最後まで苦しめられそうな感じがありありしてて先行き不安。
まずは黒田秀忠を滅ぼすまでは史実通りに
ちょっと前置きが長くなったけど、とりあえず兄たちの敵でもある黒田秀忠をとっとと滅ぼして仇討ちして、家督相続辺りは2派分裂で史実と異なることとかやりがいあるけど、でもまあとりあえず家督相続辺りまでは史実通りに生きてみる。
これが元服後の出来事だったら兄二人助けられないか、すごい無茶をしてみるんだけど(自分は寿命まで死なないご都合主義ルールを活用)
あとは1550年に越後守護に(代理ではあるけど)認められるので、そこから活動開始。
どうせ最終的に大きく歴史が変わらないのならば上田長尾氏いらない
武田も北条も相手しない。上田長尾氏は親子で反乱起こしてる事になるし、どうせ政景の息子顕景(後の上杉景勝)は長尾景虎の養子になって上田長尾氏は断絶するので、1550年の反乱自体を無くしたい。
そもそも仲悪い古志長尾家が景虎についたから、上田長尾氏は晴景についたのかも知れないし、後に反乱企てる理由も古志長尾家よりも下風に立たされそうになったからで、だったら最初から古志長尾家だけ残ってれば良い。
そうなった場合、御館の乱で景勝が勝って古志長尾家が滅ぶこともなくなるのかな。
なんなら滅ぼしても代わりの上杉景勝が現れるのか、古志長尾家の誰が景勝の代わりになるのか。北条からは養子を貰わない。
こういう場合、自分が他の大名の代わりになるのか判らないけど、結局歴史は変わらないルールなので、早々に攻め滅ぼせるなら上田長尾氏は滅ぼしてみたいところ。
後に争い合うアホな家臣団や豪族共がウザくなって出家するとかいって長尾景虎が出て行ったときに説得したのが、政景だけど、宇佐美定満の一連が史実ならば政景が居なければ宇佐美定満も死なないし、北条も攻めないから宇佐美定勝(実在するなら)も死なない。結果、宇佐美家を取り潰さない。そもそも長尾景虎は自分なので出家もしない。
あ、でも実在云々でいうなら、宇佐美定行が軍師である的な話は、山本勘助が軍師であるみたいな話と同じで史実ではないと思うし、この辺りはオタク観点のロマン。
まずは忠誠心の低い家臣団を何とかしたいので直属部隊も作る(直轄軍のみ兵農分離)
忠誠心というか結びつき自体が、国主と家臣というのとまた少し違う、旧体制な感じ。武田家も同じだけど。だから裏切るって言うのも少し違うんだけどでもそこは自分は無茶しても寿命まで死なないご都合ルールを利用して無茶しまくってみる。
それによって、死なないだけで寿命まで軟禁されたり、島流しもあるかもあるかも知れないけど。
なんにせよ、本領安堵することで御家人を従わせる鎌倉幕府みたいな仕組みはデメリットしかないし、城主が各自小領主だと思ってるような感じなのもデメリットしかないので、まず次男坊以下を雇い入れる。これは他国からや夜盗の類いになってる奴らもガンガン徴兵したいところ。
んで組織的に動ける様に職業軍人として鍛錬。その軍事力で弱いところからガンガン攻めて、従わない者は見せしめで一族斬首とかも辞さない強硬姿勢で、ワンマン体制を作り上げるのが先決。
そこでうまくいかなくて離反されまくっても、元々離反されまくるので大差なし。次々離反する譜代の奴等や同族なんかあてにせず、成果主義で抜擢しまくった方が得策。
そういえば武田とか伊達とかもそうだけど、名前は違ってても遡ると結局同族ばかりだけど、長尾家はどうなんだろ。知りもせず、調べもせず言い切るけどたぶん大差ない。
直江とか柿崎とかも家臣団というより国人衆だよね。
幸いなことに若くして家督を継ぐから、早いうちからガンガン子供を作って、長男は残して国人衆に養子入りさせまくる、って可能なのかな。そんなのそれなりの力がないとムリだから、少しずつ。上杉景勝に該当する跡継ぎが実子になるね。
古志長尾も上田長尾も子供を養子として送り込んで、吸収してしまえば(出来るなら)てっとりばやいけど、各家臣団も体質が古くて仲悪そうだから、うまく再編したい。
・お金による報酬
家臣団が離反するのは利が少ないからであって、直江津からの交易とか財力はそれなりにあった筈だから、商業を奨励して佐渡もとっとと占領して金山独占して、そこで得た財源を家臣団にばらまく。なんなら金で雇うという方式が可能ならそれでもいいよね。
反乱分子を処罰したり追放とかしてたら、浪人衆で溢れて一向宗以外の一揆勢力が増えるだけで大変だから、共通の外敵を作ってそちらに目を向けさせるのが良いのかも。政治の基本。
となると強敵という意味では武田がベストだけど、山岳地帯の兵が強いのは世界的に見てもどの国も同じなので、なんとか北陸方面に侵略する方向で意思の疎通を図りたいところ。
これも圧倒的な財力があるという前提だけど、他国から傭兵を雇うような形で兵農分離させれば良いのではないかと思う。他国の国人衆を手なずけたり。
財政、食料事情
財政は前項で触れたけど直江津の交易(青苧に税を課す)は史実通りとして、あとは佐渡の金山を支配して、高根金山、鶴子銀山、上田五十沢銀山を全て自治支配。そこで得た財源を家臣団に使いまくる事で離反を防ぐだけではなく、食糧事情も問題。
諸説あるけど、関東出兵は食糧不足からくる収奪隊的な概念だったのではないかという指摘もあるし、北条と同盟を結んで金銀を送る代わりに食料を貰うとか出来ないものか。あときっと人口もそんな多くないよね。なのでこれも前項で触れたけど、職業軍人として足軽を雇う形で長尾景虎直属部隊を組織して随時訓練。
食糧事情は自給率を高めるのは当時の越後では難しそうだし、財力で他国から買うというのはこの時代難しいのかな。やはり、なんとかジャカルタまでいってジャガイモを仕入れて栽培するという、武田信玄の時にも書いた戦法でいきたいけど、色々難しいよね。でもまあそこはご都合主義ルールで。
一向宗を保護して北陸ルートで上洛
一向宗もウザいけど、財力はそれなりにあるはずだから、一向宗を保護して北陸支配して、木曽義仲ばりに北陸ルートで上洛めざす。
って能登の七尾城がそんな簡単に落とせるのか不明だけど。
・北近江に侵略するまでのリミットは永禄5年辺り
永禄10年(1567年)に織田は美濃を支配して浅井と同盟を結ぶけど、いま調べたら浅井との婚姻時期は諸説有るらしい。あと西暦じゃなくて永禄とか元号で覚えてないとダメと言うことにも今更気付いた。永禄5年とかをリミットに北近江侵攻しないと織田に太刀打ち出来なさそう。調べてないけど尾張は人口も多そうだし。
織田家は永禄3年(1560年)桶狭間で今川を滅ぼして、永禄8年(1565年)には尾張を統一。改めて書き出してみると思ってる以上に迅速だから、天文24年(1555年)だけは確実に覚えておくようにすればあとは西暦で覚えてても変換できる。
以下Wikipediaより引用
室町時代
天文1532-1555
弘治1555-1558
永禄1558-1570
元亀1570-1573
安土桃山時代
天正1573-1593
文禄1593-1596
この辺りは把握しておきたいけど、天文の終わりが24年で1555年と覚えておけば目安になるね。
独自兵器で軍神化
ここで気付いた。史実の長尾景虎は軍神と呼ばれていたけど、私は軍神ではない。戦術も知らないし戦争して勝てる訳がない気がしてきた。勝てるんだとしたらそれは実際に戦ってる人達が強いか、参謀に該当する人が有能だからって事になる。
でもまあ、そもそも越後兵は食糧事情にも乏しく、過酷な環境の人だからそもそも人として強い可能性もあるけどね。
と、まあそんな訳で、知識に乏しい私でも提案出来る兵器類を多数開発させる為に、鍛冶屋を奨励する事に。
ボウガン(弩)と、重りを動力とする投石機を攻城兵器として、火縄銃は雑賀衆の様に狙撃に長けてる人がガンガン撃ち、脇に控える数人が銃の準備をする事で連射可能にして、射撃手達が狙われないように、移動式のトーチカみたいな小屋(木組みを鉄で補強とか)を作って連射。射程距離的に前線にいないとダメだから、トーチカを守る兵も重要だから、金属製の大盾とか作ったり、それが無理ならローマ兵が使ってた様な盾(スクトゥム)作らせて槍兵とかも配備。
なんなら盾の内側から槍が突けたりボウガンが射れたりする構造にすればいいのかも。連射性大事。武士を重歩兵化して強いかどうかはわからないけど。
槍はそもそも突き刺すよりも殴り倒すのに効果的だからこそ、武田軍の槍にはハンマーのような物がついてたらしいので、矛の様に引っかけやすい形状&殴り倒す重りが突いてる槍と、遠距離に牽制する様に長槍の2部隊編成で、近距離ガードの為に大盾人員も必須。
騎乗で攻撃する事はあまりないだろうけど、銃撃の音で馬は怖がる筈だから、遠方で足止めさせる為にも、銃撃しつつ火炎瓶を投石機で投げ続けて牽制。
調べてみたら投石機は弥生時代から使われてたみたいで、そもそも当時の支配層は民族はともかくとして文化は中華圏の人である可能性も高いし、伝来してて当たり前なんだけどね。
じゃあなんで戦国時代って攻城兵器あんまり使われなかったんだろう。城門を破壊するような衝車みたいなのは使われてたみたいだけどね。投石機は山城とか平山城には適さないからかな。運べないという意味で。
前回の武田信玄の時はあまり具体的に考えてなかったけど、日本に伝来してない兵器や当時の技術でも作れる未来の兵器とかを駆使すれば短期的にはいけるかも。長期的になると真似されたりより洗練されたり対策練られたりするから、速度大事。
結局どうするか
室町幕府をもり立ててみるのも面白いけど、義に厚い(人身売買もするし収奪隊は組織するけど)上杉謙信というもの自体をぶち壊してガンガン侵略するのも良さそう。北陸ルートから南下して行くのはもしかしたらイージーモードかも知れないし。実際は地形とか気候の問題もあるし、北陸制圧なんて簡単ではなさそうだけど。簡単に木曽義仲ばりとは言ってみたものの、当時は国盗り合戦ではないし。
これ、何回か考えてるうちに少しはましになっていきそうだから、気が向いたらまた別の人で考えてみよう。
私腹を肥やさない感じです。