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【海外記事】AirbnbがUXデザイン界のリーダーとなるまで2

本日もこちらの記事を取り上げます。画像も以下から引用しています。

前回はAirbnbの創立から最初のスマホアプリリリースまでを見てきました。今回はその続きの話になります。

本日もよろしくお願いいたします。


彼らの初めての飛躍-"Belo"

Beloデザインが一新されました

あらゆる企業が何年もビジネスを行っていく中で方針転換を行っていますが、Airbnbにとって大きな変化をもたらしたのは大規模なリデザインでした。

"Belo"シンボルはAirbnbが業界のリーダーとなって以来、ポップカルチャーの中のアイコンとなりました。2014年にデザインされたこの新しいロゴは、彼らが単なる旅行サービスから他の観光分野へ進出していくのを手助けしました。人々は自由にロゴへの解釈を加えることができました(上の図で示しているように)
このロゴは従来のテキストマークを完全にリプレイスすることになりました。

私達は頻繁にデジタル上のあらゆるデザインを変更する「企業のリブランディング」を目にしてきました。
そのアプリやウェブサイトは大きな進歩を遂げ、画面上の大量の情報を収められるようになっただけでなく、成長し続けるミニマルデザインの流行にも追随するため、本質的によりミニマムかつクリアなデザインになりました。

2014年のAirbnbのウェブサイト


この大きなリデザインの中で何が変わったのか?

  • テキストやグリッドを含め、中央揃えのレイアウトへ

  • あらゆる要素に十分な余白を作る

  • 主要なボタンの色はサーモンカラーに

  • 様々なプロダクトを推しだしたり、人々にホストになるような呼びかけを行う

  • ランディングページのコンテンツ不足は少々残念。彼らはスペースをやや取りすぎている

  • あたらしいロゴがいたるところに使われ、記憶に残りやすくされている

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Samaraプロジェクトのはじまり

Samaraプロジェクトのロゴは"Belo"ロゴデザインをベースにしている

デザインに注力する未来へ向けてAirbnbが打ち出した最も大きな施策の一つがSamaraという自社デザインスタジオの立ち上げでした。
Samaraはユーザー中心のプロダクトを作るために数名の著名なデザイナーを雇い、Airbnbのイノベーションの重要な拠点の一つとなるでしょう。

私が共同創業者で社内にデザイン思考を導入したJoe Gebbiaについてお話したのは覚えていますか?彼はSamaraを率いた1人でした。

彼らは”ラボ”のように、それが例え日の目を見ることがなかったとしても常に実験を繰り返すような方針を立てました。
彼らの最初の実験で非常に輝かしい事例として”吉野杉ハウス”というものがあります。これは展示こそされたものの、リリースされることはありませんでした。

実際に展示された吉野杉ハウス

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Airbnbの最も大きなデザインニュース

Jony Iveと故Steve Jobs

Airbnbはこれ以上デザインに投資できないのでは?と考えていますでしょうか。それは違います。
2020年にはAppleの伝説的なデザイナーであるJony Iveによって設立されたLovefromというデザインスタジオに大きな依頼をしました。

Jony IveはSteve Jobsの側近として、iPhoneやiPad、iMacなど様々なデザインを手掛けた人物です。

JonyはAirbnbのデザインチームの成長させることを託され、何年にも渡ってチームとの信頼関係を築き上げていきました。したがって以降に行われた大きなデザイン変更はJony Iveと彼のチームによってもたらされたものとなります。

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3Dデザインの導入

Airbnbの最新の3Dデザイン

会社の共同創業者であるBrian CheskyはX上に、今後のアプリの新機能を表現したショートビデオを投稿しました。
しかし、デザイナーたちが興味を示したのはその3Dのイラストレーションとモーションの新しいアプローチでした。

新しい3Dスタイルのお披露目とは別に、彼らは実際に現行のアプリの中にもデザインを組み込んでもいました。

Airbnbが2023年の冬にリリースしたもの

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AirbnbはA.Iを使っているのか

結論から言えばYESです。

AirbnbのAIリスト機能

AIを使ってはじめに公開された機能の一つは、ホストのために最近アップデートされました。
現在ではホストが写真を取り、AIがそれらすべての写真をリスト化しながら整理して自動ラベリングをしてくれる機能を提供しています。正直に言えばこれは大きな変化だったものの、これは彼らがAIを使い始めた最初のステップにすぎません。

上のアニメーションは彼らが3Dデザインの世界に踏み込んでいく姿勢を強く印象づけるものです。セレブレーションのアニメーションは3Dのボールと紙吹雪が飛び交っています。

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創造性の自由を維持させる

私のデザインキャリアの中で学んだ一つの大きな教訓は、デザイナーとして想像力を発揮させる必要があるということです。決められたタスクや仕事に自分自身を縛ってしまうと、クリエイティブな仕事が退屈になってしまいます。これを避けるために、Airbnbは実際にデザイナーを希望するプロジェクトに入って、自分が希望する仕事を見据えたキャリア形成を行う施策を行っています。

これを象徴するものの一つがAirbnb.designで、プロジェクトの舞台裏をつづったブログとともにこれらのクリエイティブなプロジェクトの一部が紹介されています。彼らはまたUXリサーチやインクルーシブデザインなど、いくつかのケーススタディをライブで公開しています。

Airbnb.designのウェブサイト

この記事とケーススタディに加えて、彼らはビデオや特別なプロジェクトや次のAirbnbのイベントの告知なども行っています。彼らはまたニュースレターも配信しています。

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まとめると、Airbnbから何を学べるのか?

  1. デザインのバックグラウンドを持ったリーダーこそが、他とは異なるプロダクトづくりに必要である

  2. もしプロジェクトに対して明確な方向性を定まっているなら、数百万ドルの投資で数十億ドルを手に入れることができる

  3. デザイナーに実験をさせ、彼ら自身の創造性を発信する場を与えると、それは会社の利益に繋がる

  4. 製品を公開して改善を繰り返すことは、成長しながら学習することにつながる

  5. イノベーションは様々なかたちで発生しており、デザインもその中の一つである


感想:富めるものが富む、それはデザインにも

Airbnbのデザインはたしかに海外の記事を読んでいると昨年特に3Dの先進的なデザイン事例が取り上げられていた印象だったのですが、Jony Iveのスタジオが携わっているということはこの記事で知りました。

Airbnbの3Dアニメーションのデザインは目にも楽しい新しいアプローチで印象的だったのですが、蓋を開けてみたら世界的なレジェンドデザイナーのスタジオが絡んでいたとなると納得するのと同時に「あぁ結局そうかぁ」という微妙な落胆がありました。

デザイン界隈の新しい流れとして華々しく取り上げられていたニュースも、結局お金(とそのお金をデザインに投資する機運)がある企業が一流のスタジオと協業して生み出したものだったのか、と思うと自分の状況に転用できないじゃん、、という気持ちにもなったりしました。

とは言え、創設期から一貫してデザインを重要項目に位置づけてプロダクトを開発して成功をおさめたAirbnbの歴史を垣間見れて楽しく読めた記事でした。


個人的に気になった海外記事を週数本メモしていますので、よければフォローおねがいします

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