見出し画像

【デジハリ】クリエイターズオーディションに出場した話&準備期間にやったこと

今年の1月にデジハリのWebデザイナー専攻を卒業したのですが、その際制作した卒制がクリエイターズオーディションに選出されました。

その時の話と、プレゼンに向けて準備した事について、ザックリですが書こうと思います。

選出いただいた卒制については、このnoteで詳しく書いています。




クリエイターズオーディションとは?

クリエイターズオーディション、略してクリオは、デジタルハリウッドが主催している企業とのマッチング型求人イベントです。

在学中に制作した作品が、優秀作品として選出された学生だけが参加でき、企業の方と直接話す事ができます。

細かな概要はあまり覚えていないのですが、年に2,3回ほど、東京・大阪の2会場で開催しているようです。私が参加したのは2024年3月22日開催のものでした。

また、多摩地区に限定したクリオもあるそうです。多摩地区での就転職に特化した追加講座があるので、そちらに参加した方が出場できるのだと思います。


出場するには

自分から参加申し込みなどは行いません。
クリオに出たいと思ったら、すべき事は「担任にあたるトレーナーに参加の意志を伝える」事だと思います。

デジハリでは月毎にクラスが分かれており、それぞれ担任のトレーナーがいます。
卒業制作中、そのトレーナーに「出たいです」と伝えましょう。その上で卒制のクオリティが一定以上に達しているとトレーナーに判断いただければ、審査対象の作品として提出してもらえます。

そうして無事審査を通過できたら、メールで出場案内が届きます。


私は「出れたら出たいな~と思ってる」と雑談の流れで話した事はあれど、しっかり「出たいです!」と伝えていなかったので、卒業後に「そういえばちゃんと頼まなかったな~仕方ないか」と思っていたところにメールが届きました。びっくりした。

担任の方が話を覚えていて下さったのだと思います(感謝)が、皆さんは念のためしっかり「出たいです」と伝えておくことをお勧めします。
殆どの場合、制作が後半に差し掛かるとクリオどころではなくなってくると思うので、なるべく序盤で伝えておくと◎です。


当日の流れ

クリオは2部構成のイベントでした。

  1. 出場者によるプレゼン

  2. 企業との懇親会

卒制プレゼンでは1人3分の持ち時間を与えられ、時間内で卒制の紹介を含めた自身のプレゼンをします。

この時、あまり卒制について触れる事は求められません。
というのも、出場者のポートフォリオは事前に企業へ提出されており、直後に懇親会があるからです。

詳細はポートフォリオを見れば良いし、ポートフォリオに書ききれないような内容は、直後の懇親会で話す事を考えてプレゼンをする必要がありました。プレゼン中、「詳細はこの後の懇親会で~」と話している出場者も多かったです。

後で具体的な文字数を記載しますが、3分、短いです
その間に職務経歴や、自己PR、卒制、希望する働き方(職種など)について触れる事が求められます。懇親会の結果にも繋がってくるので、プレゼンの準備はしっかりめにしておくと良いです。


懇親会は、基本的に企業側がコミュニケーションの主導権を握っています。
会場では、プレゼン用の登壇&モニターをコの字で囲むように長机が配置され、そこに出場者がブースを設置します。出場者は基本的にブースで待機し、参加企業の方が気になる出場者のブースへ行って話をする形で進みます。
行った事のある方は、コミケやM3、デザフェスのような即売会をイメージすると分かりやすいです。

ブースに置くものは、ポートフォリオと名刺です。名刺は各々で準備します。私はデジハリの課題で作成したものを印刷して持って行きました。
私は持っていないのですが、ノートPCもほとんどの方がブースに置いていました。過去の出場者には、布を敷いたり飾り付けしている方もいたそうです。



イベント当日までの流れ

イベント当日までは、下記の流れで準備をしました。

  1. オリエンテーション(オンライン)

  2. 必要書類、ポートフォリオ提出

  3. 参加企業発表

  4. リハーサル(現地)

  5. イベント当日

プレゼンの際注意すべき事などは、オリエンテーションで説明を受けますが、参加者それぞれのプレゼン内容はリハーサルまで分かりません
リハーサルで他の方の内容も参考にして、1日で内容を変えてくる方もいらっしゃいました(すごい)。

参加企業が公開された際は、「御社の事が気になってます!」という「いいね」的なものを送る事ができます。懇親会の時に話せるかどうかは、企業側の判断に委ねられるので、あくまで「話したい」という意思を伝えるのみに限られますが、各企業の業務内容や実績を確認しておくと良いです。



プレゼンを3分で終わらせるために

先述したように、クリオで一番しっかり準備すべきはプレゼンです。
当日落ち着いて、良いプレゼンをするために行った対策を、簡単にですが記載します。


原稿の文字数を把握する

オリエンテーションの段階でポートフォリオや名刺の作成は既に終わっていたため、準備期間は主にプレゼン対策を頑張りました。

プレゼンの経験が豊富ではないので、人前で話す予定が入った時は、まず「1分間あたりの原稿の文字数」を確認するようにしています。

一般的に「1分間300字」のペースで話すと、最も聴き取りやすいとされています。アナウンサーが話しているスピードです。
そのため、3分間で話すなら、原稿は900字で作成する必要がある、と分かります。


その上で、書きたい内容をばーっと書いた後、900字に収まるように内容の取捨選択をしていきました。
私の場合、

  • 職務経歴書を含む自己紹介……200字くらい

  • 卒制について……500字くらい

  • その他、今後の展望など……200字くらい

で構成しました。
卒制については、サイトの紹介よりも「クライアントとどのようにコミュニケーションを取ったか」「コミュニケーションを踏まえて、どのようにデザインを考えたか」について話しました。

また、職務経歴や今後の展望とテーマを一貫させる事を意識しました。
具体的にはこんな感じの事を話しています ↓

前職でクライアントやユーザーのニーズを考える機会が多かったので、卒制でもそこを頑張った。その上で、ニーズを満たすために、このように考えてこんなデザインにした。今後もクライアントやユーザーのニーズとしっかり向き合って、デザインで貢献したい。


実際に原稿を読んでみる

原稿が固まったら、あとはそれを1分300字のスピードで読めるよう練習します。

300字を50秒でも1分10秒でもなく、1分で読むスピードが理想的だという事は、この動画を見ると実感できます。アナウンサーって本当に皆この速度で話してるな、凄いな……という事も分かります。

1分300字のスピード感を身に着けるために、この動画を見ながら一緒に原稿を読む事もしました。


あとはひたすらスマホのストップウォッチ片手に練習です。プレゼン用のスライドも作成し、実際に切り替えながら練習します。

練習用の原稿。===は、次のスライドに送るタイミング


回数は覚えていませんが、最終的に原稿の内容が全部頭に入るまでやりました。
原稿が一旦頭に入れば、会場に移動している間も脳内リハーサルが捗るので便利です。


ピッタリに終わって嬉しくなったので撮ったスクショ


因みに、発表の際は部屋の照明を落とした中でやるので、原稿は紙ではなくスマホのメモ帳辺りに書いておいた方が良いです。登壇にある机もスライド操作用のノートPCに占領されるので、紙の原稿だと暗くて読みづらいし、スペースを圧迫して大変だと思います。

※部屋の照明を落とさない回もありそうですが、私の時はそうでした


感想

楽しかったです。出場者としてというより、観客として。

クリオは専科Webデザイナー専攻、本科UIデザイナー専攻、動画クリエイター専攻が合同で行ったので、Webサイトからアプリから動画まで、色々な作品を見る事ができました。
年齢層も大学とのダブルスクールで通われている学生の方から、お子さんが独立してから通い始めた方まで幅広く、バックボーンも本当に様々でした。

何より皆さんとてもフレンドリーで、イベント終了後は出場者同士の懇親会のような状態になり、多めに刷ってきた名刺もきれいさっぱり無くなりました。
在学中あまり校舎へ行かなかったので、学生らしい交流ができる貴重な機会にもなりました。

心配していた懇親会も、参加企業の皆さんがかなり熱心にブースを回っていたため、予定時刻よりもそこそこ延長し、デジハリスタッフの方が大変そうでした笑
私も割とずっと企業の方々と話しっぱなしでした。お陰様で体感はあっという間だったのも、交流イベントが苦手な身としては良かったです。転職活動でも書類選考免除などの良いお話を頂けましたし、フリーランスとしても良いお話を頂く事ができました。


出場できるかどうかは運任せになってしまいますが、出られるなら出て損はないイベントだと思います。

デジハリで卒制を仕上げたなら「出たいです」と、担任のトレーナーに伝えておくことをお勧めします。
あ、もちろん、できれば序盤のうちに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?