マガジンのカバー画像

makicoo's diary

275
毎日の日記(2018.8.18-)
運営しているクリエイター

#100年以上読まれた本

サン=テグジュペリ『人間の大地』/死ぬことが少し怖くなくなった、その理由

「いい本」とは何だろう、と考えた時に私がいちばんに思うキーワードは「自分にはない新しい視…

makicoo
1年前
3

夏目漱石「草枕」/絶望の中での生きる智慧

『少女ポリアンナ』という、世界名作劇場でアニメにもなったエレナ・ポーターによる児童小説が…

makicoo
1年前
6

ミル「自由論」(1859)/SNSの使い方に関する19世紀からの提言

夜寝付けない時には難しそうな本を読む。今回読んだミル「自由論」もKindle Unlimitedで読める…

makicoo
2年前
10

プルースト「失われた時を求めて」(1913-1927)/紅茶とマドレーヌ、そのかわりのヴァイ…

2022年の目標のひとつに世界でいちばん長い小説、プルーストの「失われた時を求めて」を読むと…

makicoo
2年前
12

ダーウィン「種の起源」(1859)/誰もが貴重な存在であるその理由

1月に読んだ本の中でダントツで良かったのが、ダーウィンの「種の起源」。ダーウィンの進化論…

makicoo
2年前
9

ドストエフスキー「貧しき人々」(1864)/不相応な恋心に寛容である生きやすさの話

とあるラグジュアリーブランドのファンで、長持ちする小物やバッグは、なるべくそのブランドで…

makicoo
2年前
7

世阿弥「風姿花伝」(1400)「花鏡」(1428)/この先の人生、ただただ向上進歩するのみ

2022、仕事初め。12月23日からほぼ会社PC開かず、だったので、頭に入っていたはずの曜日毎のなんとなくのスケジュールがしっくりこない。 頭が働くようになるまでの作業として、12月のランチ代の請求書(弊社はランチ代の補助が出る)をひたすら社内の経理システムに入力して、少しづつ勘を取り戻す。 4歳から18歳までずっとバイオリンを習っていた。先生から口酸っぱく言われていたのは、1日練習を休むと取り戻すのに3日かかる、2日休むと取り戻すのに1週間、ということ。 その時は何と大げさ

ショーペンハウアー「読書について」(1819)/100年経っても読まれる本

2021年は180冊、本を読んだ。その中で読んでよかった本ベスト5を考えてみたところ、こんな感じ…

makicoo
2年前
15

フルニエ「グラン•モーヌ(モーヌの大将)」(1913)フランス文学史上、2番目に読まれた…

世界中でもっとも翻訳されたフランスの小説はサン=デグジュペリの「星の王子様」、そして2番…

makicoo
2年前
8

ワシントン・アーヴィング「スケッチブック」(1820)/後悔しないためにできること

夫が3日間高熱を出した。 2晩目にいたっては熱が下がらないどころか41度を記録。ワクチン2回…

makicoo
2年前
13

鴨長明「方丈記」(1212)/ 比較して得る幸せ

彼と私は違うところが多くあるのだけど、そのうちのひとつが「比較」の頻度だと思う。私は昔か…

makicoo
2年前
7

ワシントン・アーヴィング「スケッチブック」(1820)/東京と地方の、そして19世紀の格…

この日は前から予約していた近くの民間学童の説明会へ。せっかちなのでいつか必要になるなら早…

makicoo
2年前
16

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟Ⅰ」(1880)/「今」の行き着く先にもっといい世…

今日は保育園が縁で知り合ったおうちの子を我が家にお呼びし、その後公園へ。相手の子もうちの…

makicoo
2年前
7

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(1880)/大人になって味わう達成感と、子ども時代に経験したい神聖な思い出の話

10代の頃から読みたい、と思っていたものの、なかなか手が出なかった「カラマーゾフの兄弟」を読み切った。ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」を読み切った時の達成感もよかったけど、今回は大変苦手にしていたロシア文学を、だったので、感激もひとしお。1日中いい気分で過ごした。 大人になってから感じる達成感は貴重だ、というけれど、案外私は感じている。ついこの間は転職して初めてサービスのリリースを迎え、自分が構築したカスタマーサポートがよく回っていることで達成感を味わったし、そしていいジ