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[音楽]David Bowie - Moonage Daydream - Music from the film(2022)


David Bowie - Moonage Daydream - Music from the film(2022)

ボウイ初の公式ドキュメンタリー映画「Moonage Daydream」は劇場で観たし、Blu-rayでも観た。DOMMUNEでの特別番組「デヴィッド・ボウイの無限の世界へ〜 RETROSPECTIVE NIGHT」も観た。

ファンなら必ずと言っていいほど、この問いについて考えているだろう。それは「ボウイとは何だったのか」。

私自身、マイブームの周期は定期的に訪れ、作品を聴き返し、本を読み漁ったり、関連映画が発表されれば足を運んできた。ボウイ大回顧展「DAVID BOWIE is」も行った。

ボウイは私にとってアートへの入り口を開いてくれた存在である。中学生の頃はZiggy Stardustが大好きで、ロマンチックでドラマチックなロックンロールに夢中だった。私は昔からロックにタフガイを求めておらず、一風変わったものに惹かれていた。後にSex Pistolsと出会って更に人生の方向性が決まったが、アート部分について考えるようになったのはだいぶ後のことだ。

この45曲2時間20分にわたるサントラを聴いて改めて感じたのは、ロックンロールとしてものすごく優れているということだ。私は「Low」を絶対的歴史的大革命だと信じているし、「Outside」が現代アートとしてのひとつの終着点だとも思っている。
だがやはりボウイは黒人音楽をルーツに持つロックンロールがベースなのだ。だからこそ、アート云々が「ロックとアート」というテーマとして受け取れると思う。

映画の中でもフェルメール、フリードリヒ、マンレイといった芸術家の名が登場するが、ファッツ・ドミノの名が出てくることが同じくらい重要なのだ。

映画は決して分かりやすい内容ではないが、第一級の貴重資料として今後何度も繰り返し観ることになるだろう。


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