2020/10/25 受動的【363】

大衆に受けるものと言ったらマクドナルドとかコーラとかまあいろいろあって数えきれないんだけど、すべてとんでもない数の支持者がいてめちゃめちゃ売れてるよね。実際なんでそうなるのかの要因に、食べ物であれば、万人に受ける味、ファッションであれば万人に似合う服だったりするね。で思うのがそれは実際確かに中身がいいから受けるわけ(美味しい・かっこいい・かわいい)でそれを否定する気はないんだけども、例えば一番売れてる食べ物が一番美味しいのかと言われたらそうではないよね。最近でいえばそれは鬼滅の刃の映画が当てはまるよね。実際鬼滅の刃は初週で100億の興行収入を達成してて勢いだけでいえば日本の映画史で一番売れてる映画になるんだけど、でも実際日本の映画の中で鬼滅の刃が一番面白いと言われたらそうではないんよね。

売れる要因にはもちろん面白いからとか美味しいからとかあるんだけどそれだけじゃなくて、皆が見てるから見てみようとかなんか話題だから見てみようとか行動するきっかけがあるわけで、それを巻き込むと実際の面白さ以上に売れる。今までそれが顕著に出てたのがラグビーのW杯だと思ってて、あれはマーケティングというかメディアのごり押しでブームを作ったみたいな感じだけど一時期めちゃめちゃ話題になったよね。ラグビーW杯があのとき一番金を生んでてたコンテンツであることは間違いなくて売れてたと言えるよね。でもお察しの通り中身がそうでもないのに必要以上に話題になったものって一瞬で無風になってしまうんよね。実際W杯のあとラグビーのファンになって試合観戦しますっていう人が何人いるの?っていう話。

なんかそういうトレンドの風に弱い、自分の好きなものを自分で見つけるんではなくて、受動的にしか摂取できない人種があんまり好きじゃないんよね。そういう人間ってコンテンツを無駄に消費して価値のあるものを終わらせるというかなんというか。確かに最大瞬間風速は出てたかもしれないけどその後持続しないものを生んでしまう気がするんよね。一回最大を観測するとそれと比較されて実際の中身は関係なくて本来伸びてもいいものでも伸びなかったりする。それが見てて悲しくなるんよね。

今ブームに乗っただけなのに自分が能動的にハマったと勘違いしてるモノ、お前は2年後同じモノ好きだといえるのか?

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