引き続きインフレとかについて。今回は疑問というよりちょっと思ったこと。例によってなぐり書きして特にまとまってませんので悪しからず。

インフレつっても単純に景気過熱型のインフレだけじゃなくて違った形のインフレもあるね、というのが分かってきた。石油ショックみたいなコストプッシュインフレもあるし。

現在は緩和バブルとも言うべき資産インフレ状態なんだけど、これって超富裕層（誰とは言わないが）にとって理想的な状態なんじゃないかと思い始めている。

インフレっていうのは貨幣価値が相対的にものやサービスに対して下がることを言うはずだけど、それって既に金を持ってる連中にとってはあまりうれしくないはず。金以外の実物資産を持ってると必ずしもそうとは言えない場合もあるかもしれないけど、基本的には持ってるお金で買えるものが少なくなる方向性ではあるから、インフレバンザイとはならないのではないか。

むしろ大金持ちであればあるほどデフレになってくれた方がうれしいはず。持ってるお金で買えるものが増えるわけなので。

で、現在の異常な金融緩和の結果、経済は特段過熱せず、賃金も上がらず、消費者物価指数も上がらず、でも株や不動産といった資産だけはどんどん値上がりしている。GAFAの創業者たちはここ1年で何兆円もの資産を増やしているがそれは資産の値上がりによる。

同時にそれ以外の物価も上がっていれば、「株価や不動産の額面が値上がりしても、実質購買力は上がってないよね」となるはずで、それが従来のインフレの考え方だったのではないかと思うけど、実際はそれ以外の物価は上がっておらず、大金持ちが単に更に超大金持ちになっているだけである。

ではなぜそうなっているのかなんだけど、全くわかりません。ただ、資本主義経済とはとにかく資本の効率を目指し、強者が総取る世界だとするならば、強者の彼らにとって社会や経済が最適化された結果なのかなとは思う。

何が嫌かって、緩和しないと経済が停滞する、破綻する、っていってどんどん緩和してきて、それ自体は間違いではないと思うけど、それで状況がよくなるどころか、ザラザラお金は流れて口を開けた怪物にどんどん吸い込まれてるような印象を受けるわけだ。国民の暮らしは良くならない。

通貨発行しすぎるとハイパーインフレになるぞーと言う人がいるけど、これを見る限りはなりそうにはないよね。でも違う意味で発行し過ぎは嫌。超富裕層を太らせるだけだから。でも緩和を止めたら庶民は（おそらく）大打撃をくらう。

この状況がいや。例によって結論は出ません。