「努力」したくない人へ最強のボイトレ、ホラン千秋メソッド

 前々からの持論だが、「普通の日本人」が一般人・下手レベルから歌が上手くなりたい、露骨にひどい発声を改善したいなら英会話をやればいい(学科の英語だけやってもダメ。特に男子は学力と発音は比例しない)。
 とはいえ、英語は難しい。そこでボイトレ的には「英語っぽい発声の日本語」が大変参考になる。有料記事でも触れている内容なので、細かい話は省略するが。

 無料教材・お手本としておすすめなのが、TBS系列の『Nスタ』(リンク先公式)のホラン千秋さん。平日夕方のワイドショーなどかつては一切見れなかったが、私もテレワークになって事情が変わった。『Nスタ』は16時手前から19時と長時間なので、見る部分はお好みで。たとえば18時後半にやってる森田さんとの天気予報コーナーとか。
 日々やっている『Nスタ』を見るだけで習慣がつきやすいのと、当然全く同じ内容ではないので教材として飽きないのがいい。
 お手本は、外国人やハーフの有名人の日本語なら誰でもいいかというと違う。たとえば滑舌が悪いと言われる滝沢クリステルさんなどは、ダメというわけではないがあまり向かない。
 ホラン千秋さんの声は、日本語として聴き取りやすくそこまで不自然でもなく、絶妙に優れている(これは、長年キャスターをやってきた努力もあるだろう)。これも細かい解説は省略するが。

 低音から高音まで、男も女も参考になる。いきなりは無理なので2週間くらい聴いてから、真似してみよう。頻出する相槌や定型表現がやりやすい。もちろん普段の日常会話を変えろという意味ではない(仮にちょっと出てしまっても大丈夫と思う)。
 そして、英語を話す(読む)時、歌う時に意識を変えて喉をホランモードにすると、覚醒する。

 だいぶ端折ったが、これがすべてを解決する最強のホラン千秋メソッド。直接教わることは一切なくても、これからは彼女を師匠と呼ぼう。ボイトレ・発声に限らず学びの種は、あちこちに転がっている。それを生かせるかは自分次第だ。