声の解説『ボイジャム』はじめました&声種の話

 ボイトレ評論家としての2021年の新しい取り組みとして、まくねがおさん(@makunegao)とのコラボキャスを始めた。声の解説をメインに、ボイトレについても語っていくという、自分一人ではできなかったかつ思い付きもしなかった企画だ。まくさんに感謝。
 アーティストの分析記事のようなものは、これまで書けなかった。書いても良かったが単品だと偉そうな感じになるし、似たような内容になってしまう。音楽的な「語り」としてやるのがちょうどいい。

 これまで2回やっていて、ボーカリストの圧倒的個性の正体に迫っている。『関ジャム』のような解説が好きは人はぜひ。

 第1回は、『うっせぇわ』で話題となったAdoさん。2枠・60分。

 第2回は、『1・2・3』『サクリファイス』中心にまふまふさん。『1・2・3』はこちらの記事でも触れた。2枠・90分。

ボイトレと声種の話

 ボイジャム第2回までで偶然声種の話が続いたので補足。一般的には女性はソプラノ、アルト、男性はテノール(テナー)、バリトン、バスに分けられるがこれはかなりざっくりで、実際はもっと細分化できハイバリトン、ハイテノールとか言ったりする。さらに言うとリチャード・ミラー『歌唱の仕組み』の分類だとテノール5、バリトン2、バス2の男性だけで9種類もある。
 同じmid2Gを出すのでも、バリトンとテノールでは難易度が違う。ボイストレーニングは音域の拡張がメインの目的ではあるものの、声種の壁は存在するので無理はやめましょう。逆に声種が同じであれば、ものまねしやすい。
 Adoさんはアルト、まふまふさんは声変わりがなかった超レアなテノール、ボーイソプラノ(ボーイじゃないが)。ボイジャムでも触れた通り、声種の時点でとても個性的なのである。
 自分がどの声種か知りたければ、ボイストレーナーなどのプロに診断してもらうのもいいでしょう。基本的には、身長や頭部の大きさに比例して低音型になる。ちなみに私は自他共に診断結果はバリトン。最重要項目である換声点も変わってくるので、ボイトレの第一歩は自分の声種を知ることと言える。

(ボイジャムのリンクは以下には随時追記予定)