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私が休職するに至った理由

 私は高校卒業してすぐ就職した。特に辞めずに続けていたので、気づいたら6年間くらいの月日をこの職場で過ごしていた。

 このnoteを書いている今は4月。休職の始まりは、3月中旬のことだった。

 私の部署は残業が多く、仕事が終わるのは早くて20時、大体20時半〜21時が普通、忙しいと22時を過ぎることもあった。もちろんたまに19時とかに帰れることもあったが、そもそも定時が17時過ぎなのにおかしい話である。

 この部署に配属されたのは1年前の4月だ。つまり4月からずっと残業に耐え続けて何とか頑張ってきたけれど、3月末までは頑張りきれずにあと少しのところで体力が限界に達し、心が折れてしまった。

 もちろん、残業以外の部分でも仕事の難易度の高さや決められたルールへの不満などもあったと思うが、圧倒的に私は“残業”が原因だと感じている。

 この部署に配属されたとき、「周りがこんなに頑張っているんだから私も頑張ろう」と良い刺激を受けている気持ちだった。

 しかし、段々と「周りがこんなに頑張っているんだから私が弱音を吐くわけにはいかない」と軍隊の一員のような気持ちになっていった。

 平日は帰宅すると目眩が止まらなくなり、栄養ドリンクを飲み、頭痛薬を飲み、髪を乾かす時間が惜しいのでドライシャンプーで済ませることも増え、倒れるように布団に入って気絶するように寝てた。

 気づけば、他の人よりも残業をしていた気がする。とにかく追いつかなきゃ、私一人でも全て出来るようにならなきゃ、という焦りもあったんだろう。

 ドライシャンプーで済ませた頭皮は、昼過ぎあたりからだんだん痒くなってくる。身体を洗うことすら面倒になり、シャワーも浴びずに出勤したこともあった。痒い頭、洗っていない身体、そんな自分を冷静に考えたときに仕事中にトイレで涙が溢れた。こんなことしてまで私は何で仕事しなきゃいけないんだろう。おかしいよ。

 そんな積み重ねで、体力と心が限界を迎えてしまった。目眩と頭痛と腹痛が止まらず、休みたいと職場に泣きながら連絡をして、内科に行ってお薬を貰い、心療内科へ紹介状を書いてもらい、心療内科で適応障害と診断書を書いてもらったというわけだ。

 そして休み始めてから1ヶ月がたった今、私の心と体はみるみる回復している。たまに不安になることもあるが、働いていた時の毎日の心の消耗よりはずっとマシだなあ。

 復帰はまだ先だけど、今後上司との面談があるのでそのときは“残業”だけは配慮してほしいことを伝えようと思う。

 内科の先生が言っていたのは「同じ月60時間の残業でも、平気な人は平気だし、辛い人は辛い。あなたに合ってないだけで、あなたが悪いわけじゃない。」ということだった。(内科の先生は身体の診察をする仕事なのに、限界な私を見て心の診察のようなことまでしてくれました。優しい…。)



 結論としては、休職してよかったなと思っています。人生で一度も止まることなく進み続ける人は居ないだろうし、ここで一度止まったことはこれからの人生でかなり大きな経験になることでしょう。

 どう生きても、私の人生だ。



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