見出し画像

#28 グラレコへの第1歩。どんな練習からしたらいい?

【グラフィックレコーディング(グラレコ)をやってみたいけど、まずはどんな練習からしたらいいのかわからない問題】が結構深刻なようです。

インスタで定期的にこのご質問をいただきます。
本を読んでみたとしても、次どうしたらいいかがわからない。
もしくはやってはみたんだけど、上手くかけなくて道半ばで挫折する、などなど。

わたしは音声配信や動画をいきなりまとめるのは結構ハードルが高いと思っています。
ただ、「なぜそうなのか」をこれまで上手く説明できていなかったような気がします。

今回はビジュアルシンキングにどんな種類があるのかを私なりの視点でまとめて、どこから練習したらいいかご紹介します。


ビジュアルシンキングの種類と難易度

まず、【文字と図の両方を使って、物事を考えること】を広くビジュアルシンキングと定義します。

切り口は3つ用意しました。

①作成ペース:自分のペースで書ける場合と他人のペースで書かざるを得ない(コントロールできない)で分けられます。

②書く以外の要素(傾聴力、ファシリテーション能力など)
:なし、あり(簡単)、あり(難しい)の3パターンがあります。

③情報の見直し
:本・音声・動画など既に完成した資料がありできる場合とリアルタイム(遅い)、リアルタイム(速い)に分けられます。

最近はグラレコと言う用語がだいぶ浸透してきて、ある意味一人歩きもしています。

でもまず大分類としてはビジュアルシンキングが正しい定義で、さらに先ほど紹介した3つの切り口によって細かく分類することができ、グラフィックレコーディング(グラレコ)はそのうちの1つです。
では、細かい分類にいきましょう!

グラフィックレポート

私がSNSで発信しているVoicy グラレコもこれにあたります(=まさにグラレコがわかりやすいから発信上グラレコと言ってるけど、厳密には違う例の1つ。)

読書記録を作成する場合、動画をもらって、開催レポートを作成する場合などもこちらに当たります。

①自分のペースで書けます。
②なし
③情報は完成した資料なので見直し可能です。

1人で手帳やノートに向かって内省したり、思考整理したりする場面

①自分のペースで書けます。
②なし
③あれこれ考えながら作成するので、情報はリアルタイム(遅い)です。

1on1

同僚や上司と1対1で議論・対話したり、クライアントにヒアリングしながら記録したり、コーチングしたりする場面です。

①作成のペースは自分のファシリテーション能力によってピースが自分側に寄せられたり、もしくは相手がマシンガントークして制御不能な場合があります。

②1対1で相手との対話を書くこともふまえつつ、調整する能力(傾聴力・ファシリテーション能力)が入ります。

③情報はリアルタイムで更新されていきます。自分1人よりで考えるより、相手のペースもあるので速くなります。また録画が許可されていない場合は見返せません。

グラフィックレコーディング

本来の定義は、第三者として話し合いの様子をリアルタイムに記録することを指します。(自分自身は記録に徹している)

①作成時間は基本的には議論している他人のペースになります。

②議論に直接は関与しませんが、書く以外の能力として、書くための事前準備をすることが多くその能力がいります。

③情報がリアルタイムで速く更新されていき、録画が許可されていない場合は見返せません。

グラフィックファシリテーション

会社の会議などでホワイトボードにメモを取りながら、自分自身も話を振ったり意見を出したり話し合いに参加するような場面です。

①作成ペースはファシリテーション能力によって自分に寄せられたり、相手のペースになったりします。

②関わる人数は大勢になること、自身も発言することから高度なファシリテーション能力が必要になります。事前準備も多くいることもあるかもしれません。

③情報はもちろんリアルタイムで速く更新されていきます。

長々と説明しましたが、大切なのは、すべて3つの切り口が左であるほど簡単、右であるほど難しくなるということ!!
つまり、3つの切り口のかけ合わせによって、最終的な難易度がきまります。

紹介したビジュアルシンキングを難易度順に並べてみると

グラフィックレポート→内省→1 on 1→グラフィックレコーディング(グラレコ)→グラフィックファシリテーションの順です。

なので、まずはご自身が目指したいのはどこかと言うことを確認しつつ、誰もがグラフィックレポートから始めると良いことがわかります!

特に最近は1on1でやりたいというニーズが多いような印象をフォロワーさんから受けています。(自身の複業などで、ヒアリング時に可視化しながら対応したい、という方)
実は書く以外の要素が、上手く書けない原因になっているかもしれません。

難易度を調整する方法

で、グラフィックレポートすら書けないんだよ、、という方へ。
さらに情報量も、難易度を調整する大切なファクターです。(他にも調整する要素はあるので、また別記事にまとめます。)

例えば、同じグラフィックレポートでも、用いる資料の情報量を少なくすればするほど簡単になります。なので、もし60分の動画でやってみて厳しいと思ったら、10分の音声へ、それでも難しいと思ったら、本の1ページと言うふうに難易度を下げてあげてみてください。

何事もいきなり難しいところに挑戦すると、うまくいかなかったと言う感覚だけが残り挫折します。
なので、出来る限りスモールステップで始めてみましょう。



ということで、私なりに3つの切り口を用意して、ビジュアルシンキングを分類してみました。
まずはこれからやってみよう!と思ってもらえると嬉しいです。

本などを普段読まないよ、という方は、今日あったうれしかったこと(安くておいしいランチを見つけたとか、会議で上手く発言して上司に褒められた)など、ちょっとした自分エピソードを図と文字で書いてみるところから始めるといいと思います。

ご不明点あればどうぞコメントでお知らせください。
もしくはこんなネタを取り上げて欲しい、こういうところに困っているといった悩みも共有いただけるととても参考になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?