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初詣あれこれ。

そのときに嫌だなぁとか落ち込んだりしても、時間というのは何もしなくてもただ過ぎていくだけで、過去にしてくれる。そのおかげで多少は薄れていく感情もあるのだと知れる。夜中に目が覚めてついネガティブモードに入ってしまい、2時ごろから全然眠れなくなってしまった日もあってなんだか心底疲れてしまった正月。
年末年始は体調が悪くて、初詣に行きたいのになかなか家から出られなくてもんもんとした。
いつも行く近所の神社と上賀茂神社に加え、今年は伏見稲荷さんと吉田神社も加わったので、ちょっと計画的にならないといけなかったけど考える気力がなかったので、とりあえず3日に近所の神社へ行き、次の日に吉田神社へ。
小さな神社のいいところは空いていることである。なんというか、ゆっくりお参りできるのは本当にいい。自分のペースで話したり、宣言したり(もちろん心の中で)できるのはわたしの中では大事なことのひとつである。それぞれおみくじを引いたけど、吉田神社は初めてのおみくじ。なかなか厳しい印象。厳しいというか、ちょっとドライだなぁという感じがしたけど、今年だけかもしれないのでまた来年楽しみにしておこうと思う。近所の神社はいつも通り穏やかなメッセージ。それぞれ特徴があって面白いなと思う。
上賀茂神社は5日に娘と行った。駐車場を工事していてどこから入るのかわからず、うろうろして近隣のパーキングにとめたらたったの200円で済んだので、次からここにしようぜということになり、こういうのはありがたいなと感謝が湧き出る感じがまた新年っぽくて嬉しい。
上賀茂神社には川が流れていて、いつ行っても空気が澄んでいる。白い神馬も美味しそうにニンジンを食べていたし、焚火もどうどうと燃えていた、いつもの風景。上賀茂神社のおみくじはすごく好きである。言葉がわかりやすく、紙の色や字体も好み。双葉葵の模様が入っているのもいい。
〈あなた自身のかけがえのない命を一層輝かせていきましょう〉
ということだけれど、命は目に見えないので輝いているかどうかわたし自身はわからないし、もちろん人の命も光ってはいないのでわからない。
でも、がんばろうと思える。とにかく一年、走り切ろうと思わせてくれる、そんなおみくじだった。年末、夫と行った東大寺で凶のおみくじを引いて泣いていたらしい娘は大吉を引いてご機嫌だった。
さて、残るは伏見稲荷大社。雨だった吉田神社以外は着物で行ったので、伏見稲荷も着物で行きたいと思い、着替えて朝の9時。この時間でもきっと混んでいる。とんでもなく混んでいるはず。
駅を降りるとすでにすごい人。外国の人も多いけれど正月だからか日本人も家族連れなどたくさんいた。
とにかく、稲荷山に登ろうと決めていたのでどんどん歩いていく。よく考えたら着物で来るべきではなかったのでは、と登り始めてから気が付いた。足元は悪くはないけど、着物は歩幅が大きくとれないので後ろの人に迷惑かかってないか気にしながらも、どんどん登る。片道40分。汗を拭い、途中で水を買い、飲みながら一番上を目指す。
やっと着いたと思ったらお参りするのにも長蛇の列。ゆっくりとお参りできなかったのがちょっと残念。
下山してお守りを買い、おみくじを引いた。ここのおみくじも初めてだった。〈向大吉 むかうだいきち〉と書かれていた。あら、なんだかよさげと思ったのもつかの間、〈負担や責任を避けて一身の安全を計るとかえって身の破滅となるから。むしろ自分からすすんで難事に当たるがよい〉ということだった。あ、大吉に向かっていくわけじゃなくて、向かっていけよってことだったのね。なかなか手厳しい感じだったけれど、受け止めようと思う。
それにしてもすごい人。次からはもう二時間早く行ったほうがいいなと思った。始発でいけばさすがに空いているかもしれんな。しかし正月にそんなに早く起きられないだろうなぁ、わたし。
神社は好きなのでいくつか行ったことのない神社にも今年は訪れたいと思っている。
そんなわけで、今年も穏やかな年にはならなさそうだけど無事に走り抜けられたら。

○写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました

#初詣 #おみくじ #神社 #お参り  

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