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2024年元旦、能登地方で地震

2024年1月1日、18:30過ぎから原子力規制庁の広報官が記者ブリーフを行った。リアルタイムで視聴し、箇条書きした要点は以下の通り。


要点の箇条書き

  • 16時6分以降、石川県能登地方で断続的に地震が発生。

  • 16:10の地震(マグニチュード7.4)が今のところ最大で、志賀原発が立地している石川県志賀町で震度7を観測。

  • 原子力規制委員会では、志賀原発(石川県)、柏崎刈羽原発(新潟県)、敦賀発電所/高速増殖炉もんじゅ/ふげん/美浜原発/高浜原発/大飯原発(福井県)について集中的に情報収集をおこなった。→ https://kinkyu.nra.go.jp/kinkyu/2024/01/post-94.html 

  • これらの発電所では、安全確保上の電源は確保できている。

  • 使用済み燃料プールの冷却も行われている。

  • 高浜・大飯の運転状態に変更なし(運転していたものは運転している)。

志賀原発に関して(18:30現在)

  • 発電所保有のモニタリングポストに異常なし。

  • 志賀原発から15〜30キロ圏内の自治体所有のモニタリングポスト13台が欠測しているが、原因は現在不明。

  • 外部電源2系統(27万5000ボルトと50万ボルト)のうち、27万5000ボルトからは受電ができている。50万ボルトからの受電をしていない理由が異常によるものかどうかは不明

  • 一時、変圧器付近で爆発したような音と焦げ臭い匂いがあったという情報が入っている。その後、発電所職員が現場状況を確認。17:30時点には火が出ていないことを確認。消防署に連絡。

  • 1号機起動変圧器付近で油漏れを確認。機能への影響は確認できていない。

  • 16:10の地震で地震加速度は水平方向336.4ガル、鉛直方向329.9ガルを観測。志賀原発は新規制基準をクリアしていない(1号機は未申請、2号機は申請中)が、保安院時代に水平方向で600ガル、鉛直方向で405ガルでバックチェックされており、それを下回っている。

  • 1号機の使用済み燃料プールでスロッシングが起きて溢水を確認。

  • それに伴い使用燃料プールを冷却するポンプが一時停止。16:49に再起動。

  • 1号機、2号機とも使用隅燃料は冷却ができている。

柏崎刈羽原発に関して(18:30現在)

  • 使用済み燃料プールでのスロッシングは、1〜6号機まで際立ったものなしと報告。7号機は現在、東電が確認中。(20:30時点の規制庁ブリーフィングで2号、3号、4号、7号機でスロッシングがあったと訂正

  • 構内の個体廃棄物貯蔵庫が火災感知器が火災発生を検知。その後、東電職員および消防が現場を確認し、火は出ていなかった。誤報ではないかと確認。

太字にしたところが、筆者が留意した点。

原子力規制委員会緊急情報ページはこちら
https://kinkyu.nra.go.jp/kinkyu/

【タイトル写真】

原子力規制庁臨時ブリーフィング(2024年01月01日)より


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