見出し画像

みんなのこえ「新型コロナや休校延長を受けて放課後デイサービスの現場は」

デイサービス

・放課後等デイサービスとは放課後や長期休暇中の障害児をサポートするサービスです。
・コロナウイルス感染症を受けて、2020年3月2日より東京では、小学校や中学校が一斉休校となりました。一方で、厚生労働省は放課後等デイサービスは原則開所を要請しました。地域の放課後等デイサービスのみなさんは、子ども達が楽しく元気に通えるように、感染症対策や朝からの開所、送迎支援なども含めて一生懸命取り組んでいらっしゃいました。
・今回、特別支援学校の休校が5月7日まで延長したことにより、現場から次のような戸惑いの声がでてきましたのでブログにまとめさせていただきました。

1.デイサービスの開所要請に戸惑う現場

・施設的は、都基準をクリアしていますが、やはり狭いです。多い日は子ども15人、大人7人いて、定期的に換気をしていますが3つの密や感染が心配です。人が少ない公園を選んで出かけているけど、子ども15人で行くと小さいお子さんがいる親からは嫌がられる。
・デイサービスの開所要請を強く求められるが、学校を休校にするなら、体育館とか校庭をデイに開放してくれればなぁと思います。
・うちのデイは、マスクはなんとかなりましたが、アルコールがまったく手に入りません。
・人員配置はなんとかなっているけど、いきなり朝から受け入れになって戸惑いました。療育メニューは3月まで準備が出来ていたけど、4月、5月と続くとなると午前中にしていたプログラム準備の時間が無くなり活動内容にも影響が出てきそうで不安です

2.子どもの健康が心配です

・利用者から「コロナが怖いからとキャンセルします」という連絡が増えています開所要請には疑問を感じます。犠牲者がでてからでは遅いです。
・ガイドラインに従って、感染予防を徹底しています。換気のほか、手洗い。1クラス毎に始まる前と入れ替えの間に、エタノールで手指の消毒をしてもらっています。1テーブルに1人ずつ座っての学習ですが、療育時には子ども同士やスタッフが1メートル以上開けるのは実際難しいです園での食器類の使用は廃止して、新たに水筒の持参をお願いしました。
子どもと接しているなか、コロナに感染してしまったり、わたしたちが感染させたりしゃしないかと、冷冷しながら仕事をしているのが現場の正直な思いです。
・感染報告も、確定診断されていない軽症者も多いことから、参考になりません。もしも利用者や、スタッフで感染者が出て、子どもの命に影響があったらと思うと恐ろしいです。
・放課後デイサービスや学童、保育園でもクラスターになるのは時間の問題に感じます。いくら施設内で厳密に衛生管理していても限界があります。

3.緩和措置の「訪問しても算定OK」は人手が足りなくて使えない

・私たちの事業所でも、ご家族の希望があったら、欠席しているおうちに訪問をしてあげたいですが、人がいなくて訪問までできない状況です。
デイサービスの運営基準に合わせて、人を配置しているので訪問まで手が回らない状況です。

4.全てのサービスをお休みされるご家庭も増えてきました

感染症対策で、訪問看護等の支援も含めて、全てのサービスをお休みされるご家庭も増えてきました。やはり、基礎疾患があり感染予防が生命線となる医療的ケア児のご家族様の多くが、寝る間もなく献身的にケアをされていらっしゃる方ばかりです。今日までお子さんの健康を守り、在宅生活を続けてきたのに、コロナになってしまったらと思うと、親御さんはとても不安でいっぱいいっぱいなんだと思います。電話やメッセージ等で定期的にご連絡は取り合いますが、ご家族の孤立してしまったり共倒れしてしまうのがとても心配です。

以上が現場の声です。気が付いたことがありましたら。コメントやメッセージをお待ちしております。

画像2

この記事を書いた人
医療的ケア児者支援コーディネーター増子
FACEBOOK https://www.facebook.com/kunimitukun
メール masikoke@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?