大体のことで目立たなかった。悪目立ちはしたかもしれない。

勉強も運動も嫌いで顔も平均かそれ以下。唯一絵だけは描いてるけど、それも素人が二日練習したぐらいの画力。絵の練習も別にしたくない。飽き性で短気で卑屈で声が小さい。アイデンティティは左利きってことくらい。スペックが低いくせにプライド高いから赤字ですね。

友達は美人が多かった。それでもって何かしら秀でてる。中学の友達は美人で丁寧に育てられた子で、頭も運動神経も性格も良かった。でも内気でオタク気質な子だったから、なんか親近感を持っちゃった。それがダメだった。

ふと一緒に写真を撮られたとき。あの子が授業で活躍してるとき。あの子が展覧会で賞を取ってたとき。あの子が部活で褒められていたとき。皆がその子を可愛いって言ってたとき。未経験の習字が上手で、展示されてたとき。私は習字を小2から習ってたのにな。それらを全部横で見ていたとき。

ぜんっぶダメだった。数分前まで横で笑っていた自分を殴りたかった。その子はお前なんかと同じじゃないよ。

あーあ。ダメでした。皆素晴らしい人でした。私は最悪な人間です。三人でいると段々置いていかれて一人になるし、授業で当てられて間違えて恥かくし、絵は大体何かしらの二番煎じだし、皆が平然とやってのけることが出来ないし、そのくせイキって色んな人を見下してる。こんな駄文を書いて自分を被害者みたいにしてる。そんな人間です。死ねばいい。ごめんね言い過ぎた。

これからも一生普通以下で腹の中にうじうじと劣等感を抱えたまま死んでいくんだ。同年代の子に取り残されて、年下の子にどんどん追い抜かされて、私は惨めったらしくうずくまったまま。そうなる前に自我を無くしておきたい。馬鹿みたい。ずっと真夜中でいいのに。本当にそう。

このままインターネットに閉じこもって、人格が歪んで現実が嫌になる。アホだ。明日はもう起きたくない。