Kana Matsumoto

千葉県木更津市の里山で暮らしています。ピアノ弾き語りシンガーソングライター。アートを通…

Kana Matsumoto

千葉県木更津市の里山で暮らしています。ピアノ弾き語りシンガーソングライター。アートを通じた対話の教育、自然環境での保育、生き物観察なども好き。イラスト、エッセイの執筆も。自然体でのびのび生きる。

最近の記事

心が震える、希望が光る

歌っている時、大抵苦しい。 天井の低い、狭くて四角い小さな箱の中にいるような感覚。ここから出してくれー!ともがく。息苦しい。 それは感情が出せないもどかしさ。 もっと熱くなれよ!魂で叫べよ! と心の中の鬼コーチが言うが、私の心はシーンと静まり返って何の感情も湧かない。 それでもごくごくたまに、心が震える瞬間がある。 ああ私にもちゃんと感情があった! と、嬉しくなる。 あの感覚が忘れられなくて、歌を続けているのかもしれない。続けていればいつか感情を放出するヒントが見つ

    • 【ライブレポート】2024.2.24 湖畔のマルシェ

      こんにちは、松本佳奈です。 2024.2.24 市原湖畔美術館 湖畔のマルシェ 奇跡の晴れ!前日の雨で洗われた空気の粒がキンと冷えて、目に見えるくらい輝いて。あの時間を共に過ごせて幸せでした!ありがとうございました。 セットリスト 1.いきもの 2.価値 3.おいしい晩ごはん 朗読 「あなたが今までに見た一番美しいものは?」 4.プリンとコーヒーゼリー 5.好き勝手 6.Strings 朗読 「これが生活なのかしらん / 小原晩」 7.平和への祈り 歌とピアノ: 松本

      • Live Schedule

        こんにちは!松本佳奈です。 お元気ですか? 今月から毎月のライブスケジュールをnoteで書くことにしました。どうぞよろしくお願いします! 引っ越し前のブログはこちら 【Live Schedule】 4/3(水) | 千葉 | 柏 Studio WUU 出演 亜ノあこ(vo,pf) 真麻(pf) 松本佳奈(vo,pf) open19:00 / start19:30 予約¥2500 / 当日¥2800 +drink代 ご予約はWUUホームページより 4月は2本!

        • 松本佳奈、活動アーカイブ

          シンガーソングライター、松本佳奈です。 私について1985年生まれ "どんな人でも自然体でいられる場所をつくる"をテーマに活動する、木更津出身シンガーソングライター。 家族との価値観の違いや、集団生活に馴染めなかった学生時代を経て、「自然体でいられる場所を複数持つこと」の重要さを感じ、音楽を通じてそういった場をつくることに興味を持つ。 木更津では、お寺や森・廃業した銭湯などを活用した音楽イベントを多数企画。2019年 アートを通じた街づくりを目的とする市民団体「art

        心が震える、希望が光る

          子どものため、自分のため

          この土日は、企画協力している木更津市文化課さん主催「アートとふれあおう」大人編&子ども編のスタッフとして参加してきました。 子ども編のことをちょっと書きます。 -------------- 講師に「保育園の「表現者たち」展」の浅羽聡美先生を迎え、午前午後、それぞれ約15組の2歳〜小学校高学年までのお子さんと保護者の方が参加してくれました。 大人と子どもでスペースを分けてそれぞれ制作に没頭。最後に作品を見せ合うという流れ。同じ素材を使っているのに仕上がりは全く違う!

          子どものため、自分のため

          半径50cmの日常を描いた新曲を10曲書いて、木製のホールでフルバンドコンサートを開催します。

          2022年11月21日(月)に、東京・原宿にある木製ホール「アコスタディオ」にて、新曲を10曲揃えて、1年2ヶ月ぶりのフルバンドでのホールコンサートを開催します。 こんにちは、松本佳奈です。千葉県木更津市の、庭にサルやイノシシが訪れるような里山の古民家で、0歳・2歳・4歳の子育てをしながら、作詞作曲やピアノ弾き語りでの演奏活動をしています。 感染症対策などの影響もあり、思うように演奏活動ができなかった2年半。ライブが減ったことで収入も減り、慣れない育児にも四苦八苦し、今後

          半径50cmの日常を描いた新曲を10曲書いて、木製のホールでフルバンドコンサートを開催します。

          ピスケの話

          ホームセンターでぽつんと売れ残っていて、「この子は手乗りになりませんよ」と言われた文鳥を連れて帰ったのは5年前。名前はピスケ。←後からメスだったことに気付く。 数ヶ月かけて少しずつ慣れて、手にも乗ってくれるようになった。次男が生まれた後、何日か遠出することになり実家の母に預けたら、「もう少し預かるよ!」と言って帰ってこなくなった(笑) 確かに実家の方が0歳児に握られる心配もないし、子どもたちの分別がつくまでもう少し世話になろうかなと思っていた。 1ヶ月前、いつもは飛ばな

          ピスケの話

          政治的立場を越えて、中庸を探る

          選挙が終わった。結果は予想していた通りだった。 何より、すべてを見渡して中庸を探ろうとする行為に、とても疲れました。誰かが示してくれた「これが正解だよ!」に賛同する方がずっと楽。自分の頭で考え、自分の言葉で表現するのは膨大なエネルギーが要るし、主張すれば必ず反対側が生まれて、批判にも晒される。 とっても疲れましたが、「これが本当にベストな選択かな?」と常に疑問を持ち続けたい。「これが正解!」と凝り固まって対話の糸口を閉ざしてしまうのが一番やりたくないことなんだなと、改めて思

          政治的立場を越えて、中庸を探る

          誰も、誰かの心を縛ることはできない

          7/10(日)の参院選投開票日まで、気付けば残り二日になっていました。この数週間、夜な夜な政治について調べては、何か書きたいと思い続けて、結局書けないまま今に至ります。書けないかも…と半ば諦めていましたが、昨日の夜に親友が書いていた文章を読んで、やっぱり頑張って書こうと決めました。まとまらなくても、書く。 私は小さい頃、家族が選挙に行っているのを一度も見たことがありません。そのせいか、選挙権を持つようになってからも、選挙とは何か特定の人たちがやる行事だと思っていました。

          誰も、誰かの心を縛ることはできない

          古き縄を焼き、新しい縄をなう

          長いこと、世の中に絶望している。遡れば小学生の頃、既に私は絶望の中にいた。 政治と自分の生活の間に距離があることにも気付いていたし、学校では環境保護や資源の節約を習うのに企業は大量生産大量消費に勤しみ、スーパーや飲食店には食材が余り、分解されないものが海に流され土に埋められていることにも心痛めていた。男性中心の社会の中で女性がお飾り程度に思われていることも、国籍が違うだけで犯罪者のように扱われる人がいることも、理不尽ないじめも、ずっとずっと当たり前にそこにあって、そんな社会

          古き縄を焼き、新しい縄をなう

          存在しなかった人が増えて家族になっていくこと

          こんにちは、松本佳奈です。 お陰様で出産から無事1ヶ月経ちました。遅くなりましたが、たくさんのお祝いメッセージ有難うございました。ただでさえ遅筆なのに、なかなか産後は集中してコメントを返したりブログを書く時間が取れず、一人一人にお返事できていなくてごめんなさい。 これまで存在しなかった人が増えて家族になっていくのは本当に不思議な感覚で、私自身も36年前には「存在しなかった人」なんだなと。 私には私の人生があり、夫は夫、子どもたちは子と

          存在しなかった人が増えて家族になっていくこと

          しみじみと「好き」を味わう時間

          子どもを産む人生になるとは思わなかった。 結婚するとは思わなかった。 遡れば、すべてにおいてそんな風に言える。 予測していなかったことの連続で人生が進んでいく。 だけどいつだって何かが欠けていたから不幸せだったということはないし、満ちていたから幸せだということもなく、毎日の中に点々と訪れる微かな「嬉しい」「心地良い」「楽しい」「好き」をその都度精一杯味わおうとしてきただけだった。 どんなにどん底に思える時も。 20歳の夜、吉祥寺の路上で涙を流した日も、お肉屋さんの揚げた

          しみじみと「好き」を味わう時間

          無事出産しました。

          こんにちは、松本佳奈です。 木更津は久々の雨模様…皆さんお元気でしょうか? ファンクラブの皆さまにはお伝えしましたが、 先週17日、お陰様で無事出産しました。 3702gの男の子。自宅出産でした。 腹筋がほとんど伸びきってしまったのでしばらく歌は歌えそうにないですが、これから焦らずゆっくりトレーニングして戻していきたいと思います。半年くらいはかかるかな?という予想です。 一応、11月末までは産休として音楽仕事の受注はストップしますが、身体の回復によってはもう少しライブの

          無事出産しました。

          「お母さんなのに」の呪縛

          「親」になった途端。 「お母さん、パソコン使えるんですね」 「お母さん、よくそんな細い道運転できますね」 「お母さん、ピアノ弾けるんですね、すごい」 とか言われることがあって そのたびに「この人は何が言いたいんだ…」とポカンとしちゃうのですが。 「主婦は子育て以外何もできない」と低く見る風潮は長いことあったのかもしれないし、「お母さんなんだから家事育児優先で(自分のことはそっちのけで)頑張らなきゃいけない」という空気もあるんだろうなと思う。 人に何か言われるとき、「こ

          「お母さんなのに」の呪縛

          芋虫が蛹になるように

          小さい頃、庭に山椒の木があって、毎年たくさんのアゲハチョウがそこに卵を産んでいた。 母は卵のついた葉を見つけるとハサミで切り取って家の中に持ってきては、虫かごに入れて観察していた。あれは子どものために、というよりは、母自身が単純に生き物好きだったのだと思う(私が巣立った今もコオロギやカナヘビ飼ってる) 卵から孵ったばかりの、指先ほどの小さな小さな芋虫は、茶色と白のイガイガ。そこからモリモリ葉っぱを食べて、緑色になっていく。あのもにょもにょが苦手な人も多いだろうけど、卵の段

          芋虫が蛹になるように

          『私の日常おむすび』期間限定販売!1分おむすびさん@木更津にて、7/23より

          こんにちは、松本佳奈です。 この度、地元木更津の 1分おむすびさんにて、私考案のおむすびを期間限定で販売させていただくことになりました。 この嬉しいお話をいただいてから、どんなおむすびにしようかな〜と色々考えたのですが… 私は小さい頃、「ノザキのコンビーフ」の缶を開けるときのクルクルが好きで(わかる人にはわかるはず。笑)スーパーでコンビーフを買ってもらうのが楽しみでした。 クルクルと開けたコンビーフを、ほかほかのご飯に乗っけて、マヨネーズをかけて食べるのが好きだった。ジ

          『私の日常おむすび』期間限定販売!1分おむすびさん@木更津にて、7/23より