『完全無――超越タナトフォビア』第百十四章
たまには章ごとにサブタイトルでも付してみようかと思い立ったのだが、たとえば、「空も中道も非有非無も、ニセモノの無を媒介しているが故にダウトであり、構造も脱構築も――あらかじめすでに――存在し得ないが故に却下する、ということの功罪について」などという目も当てられないようなセンスの文言しか浮かばないことに気付いたので、とりあえずは保留ということにしておこうと思う。
さて、この辺りで、わずかばかり冒険的なわたくし流の生物学的かつ進化論的かつ宗教学的かつ哲学的命題を一言、この章を始