見出し画像

ある日の訪問看護から♯7

もうできる治療はありません

って告げられて、
病院の通院が終了となり、
在宅療養が始まるケース。

訪問看護のはじまりとしては、
よくあるのだけど。

つらいよね。
そうだとしても、
あらためて言われたらつらいよね。

根本的な治療には限界があったり。
体への負担を考えたり。
言う方もしんどいよね。

もう何もできる事ないよ。
ってさ。

そんで、お家に帰って過ごしましょう。
ってね。
お家には帰りたいけど、不安どころの話じゃなくないか?

簡単にお家に帰りましょって、
けっこう色々大変なのよ、
家の中もそれぞれ。
家族も色々ある。
介護なんてしたとことない。

でも皆さんそれを
なんとなく、なんとか受け入れるしかなくてね。
お家に帰ってくるんだけども。



ほんでさ、
訪問看護では何してくれるの?
お医者さんが何もできないって言ってる中で、訪問看護師は何できるのって思っちゃう人もいるよね…。

そう思うと、
こちらも、結構つらいのですけど。

でも できる事は、
ちっさくてもあるんですよね。
何もなくてもできる事はあって。

利用者さんがよくかけてくれる言葉。
『訪問看護師の存在って、
とても心強いんです』って。

訪問看護利用するまでは、そんなこと知らなかったし、来てもらっても何ができるの?って思っていたんですって。

うれしいですね。素直に⟡.·*.

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

客観的に
仲間の訪問看護師が働く姿を見ていると、
なんか素敵な存在だなって思います。

病院じゃないから何もできないでしょって思われたり、言われる事もあるけれど。

できる事は少ないかもしれないけど、
そばに来て、居て、寄り添う姿勢とか、
時間とか。

何よりもそんな事が、
1番のケアだったりする⟡.·*.

そして
あれこれ、
いろんな引き出しから
いろんな方法を生み出そうとする
一生懸命さとか。

時にはやっぱり無力だわって、
打ちひしがれたり。

静かに熱かったり。
妙に冷静だったり。

一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったり。

そんなちょっと
人間くさい面があるのも訪問看護師かなと。

何も医療処置や看護ケアを完璧にやるだけではなく、

斬新に閃く時だってあるし。
すんげー力持ちだったりするし。
笑ったことない人笑わせられるし。

そう!けっこう私たちやったるんですよ!

何にもできない。
何にもやれない。
もう無理。限界。
ではなく、
どんな状況でも、
何ができるか、
どうしたら良いか、
いっつも考えてみるんです。

そうすると、
まさかの
ちちんぷいぷい的な
ミラクルが起こる?!事もあるのです。

あと3ヶ月の命って言われたのに、もう3年たちますがー!とか。
毎日捨てられてた薬…毎日飲んでるではないですかー!とか。
経管栄養してたのに、今なんでも食べてるじゃん!とか。
そういや歩いて、トイレもお風呂も行けてるじゃん!とか。
あんなに、死にたいに死にたい言ってたの死にたくないってさ!とか。

だから色々あっても大変でも
お家での看護にはそんなミラクルがあるから
嫌いじゃないんだよな~⟡.·*.
訪問看護師の仕事。


訪問看護師さんと出会えたら、
どんどん頼りにしてみて下さい ☺















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?