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元舞妓の内部告発に応答せよ

過去に書いた「舞妓の命だって大事だ」というnoteに今頃スキをつけていただいた方がいたので、何かあった?とおもったら、ここから流れてきていただいたのかもしれない。

元舞妓の勇気ある告発。
小さいことであっても京都で「NO」ということにどれだけ勇気がいるかはどっぷり住んでみたらわかる。しかしその沼プレッシャーをはねのけた99年生まれのツイ主さん。コロナ中に大検の勉強してた舞妓もいたと聞く。若者は昔と違って、しきたりとか伝統とか、自分の首を絞めてかかる罠をちゃんと見抜いてる。時代だなこれは。


「夢を追いかけている」「伝統の継承者」などときれいな言葉で語られるが、十代の女の子が「商品」として扱われ、おっさんや観光客の酒の相手をしているのである。
建前上「いまは修業に入るのも辞めるのも自分の意思」となっているが、この元舞妓さんのツイート中にある「洗脳」という言葉は重い。十代の女の子の自己決定の甘さにつけ込んで、(花街伝統の?)システムの強かさがしのばれる。声を上げようにも、伝統だ、しきたりだとそのシステムを美化して正当化する世間の声は彼女たちの見方をしない。
彼女たちの「自己責任」に帰せる話じゃない。

そしてこれ、もちろん、花街だけの問題でもない。
彼女たちの無償奉仕に観光資源を頼る京都市(市長は舞妓のコロナ感染も知ってて伏せた)、伝統だ日本の美だと持ち上げるメディアも同罪だ。とくに子供も見るようなアニメのテーマに置屋をとりあげる国営放送さんは、報道の原点にかえり、内情をきちんと調査した上で、女の子が性と若さを売る仕事でないような将来の夢を描けるコンテンツを供給せよ。

炎天下で試合させる高校野球といい、アイドルといい、寄ってたかって未成年の「若く美しい自己犠牲」を商品化するコンテンツの多さに、違和感を感じないのか。高校野球について書かれた故・小田嶋先生のコラム貼っとく。


もっとムカつくのが女性や子ども、人権問題にナーバスな欧米のメディアが、花街が前近代の人身売買システムを温存してることを知りながら、日本の神秘的なセックスシンボルGEISHAイメージを延々と再生産してること。

これ、多分にアジア人女性への差別入ってますよね?

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