ろんじゃす壊胎を語りたい

綱渡りのような選択の連続の中、最善を勝ち取った二人のヒーローに拍手を!!

ろんじゃす壊胎の三上ひとみ

まずセッション終わって、「あれ、三上ひとみってこんなキャラだったっけ…?」と思いました。
私の解釈として、三上ひとみは「イグへの恐怖と家族の情、そして探索者への希望と罪悪感を抱えた情緒の幼い人間」なんですね。イグと探索者それぞれに相反する感情を抱えていて、どちらも捨てきれない。ある意味とても人間らしい彼女が私はとても好きです。
なので私の中では三上は「一緒に出たい」なんて言える子ではない!…のにどうしてこうなった??彼らの行動に感情が引っ張られました。あれはずるい。

岩清水さんは最初からとても気遣ってくれて優しくて、篠原さんは常に冷静で頼りになる人。最初から二人の優しさも頼もしさも身に染みたんですが、やっぱりイグへの恐怖心が勝っていてどっちつかずな気持ちでした。
そもそも三上は純粋な親切を受けた経験が希薄なので、複雑な感情を理解し得ないと思うんですよね。単純な喜怒哀楽しか分からないから、感謝の言葉も「ありがとう」しか出てこないし、自分の行動も「邪魔/迷惑になる」と考えて指示がない限り自発的には動かない。なのでできるだけシンプルな言葉選びを心がけてました。「やさしいね」とか、知っている感情の名前を素直に言葉に出しました、って感じ。

だから最初の戦闘で二人が真っ先に三上を庇いに来てくれたの、すごく嬉しいと同時に罪悪感が物凄かった。三上は扉の向こうに敵がいるのを知っていて開けたのに、自分のせいなのに助けに来てくれた。きっと彼女にとって初めての経験で、(シナリオ上そうなっているとはいえ)あそこで篠原さんを庇うのは当然の選択でした。
戦闘終わった後も二人は自分のけがを顧みず三上の手当てをしてくれて、あの後PCが気づく前に三上が応急処置を言うかどうかめちゃくちゃ悩んでたんですが(「気づけ!HP!!気づいて!!!」って内心思ってた)、いや今の三上ならきっと自分を庇ってくれた篠原さんの手当てしたいって言うよな、と思って言っちゃいました。あれが三上の唯一の自発的行動です。思えばここから三上の事前解釈との違いが出始めてたな…

1階に降りたときのやり取り、見た?????やばない??????
あれは惚れるしかなくない???????????????????姫抱きされる三上ひとみ?????????????????????
まじでかっけぇっす二人とも…まじかよありがとうこの二人で壊胎にこれてよかったさんきゅー世界……まじかっけぇっす
そらもう三上ひとみも「二人と一緒に出たい」って言っちゃうよ。だって好きだもん!!!!(大声ダイアモンド)
三上の「やさしいね」「嬉しい」はもう最初の感情の名前としての発言ではなく心からの想いなんですが、こんなに言葉の選択肢が少ないことを歯がゆく思ったことはない。この感情を表す言葉を彼女は知らなかったのだ…。

シナリオ上、イグの父が倒された場合は三上ひとみに乗り移って、『vs 三上ひとみだったもの』っていう地獄の戦闘が始まるわけなんですが、その前の描写として「イグの父が死んだときに、家族の情が残っている三上はイグの父の元に駆け寄って涙を流すシーン」があるんですね。
この卓の三上ひとみはきっとその時、イグの父には駆け寄らず、涙をこらえて二人の手を取るんだろうなぁ…と思いました(その瞬間にイグに乗っ取られる)(地獄)(十二分にあり得た未来)

エンディング、岩清水さんがいないことが不思議で、岩清水さんに言いたいことがたくさんあったのに…と思ってたんですが、篠原さんがなんだか寂し気な顔をしていたので「篠原さんにもありがとうってたくさん言いたい!!」と思って言葉選びに困ってました。三上がこんなに自分の思いを誰かに伝えたかったことってきっと初めてで、二人に宛てた最初の手紙は下手くそな文章だけど、これから子どもと共にたくさんの言葉と想いを知っていくんだと思います。なんてったって、彼女には最高のヒーロー二人が繋いでくれた未来があるんだからね!

岩清水さん/ろんさん


男性RPうますぎんか?背中が広くてめちゃガタイがいいのに親しみやすい。そしてめちゃくちゃ優しい。これでヒールとか…好きじゃん……(一般オタク並みの感想)
探索は技能的にきつかったと思うけど、初期値でもしっかり成功して要所要所で支えてくれてた。精神的支柱感があって頼もしすぎました。SAN値全然減らん(ろんさんはガンガン減っててニコニコした)
個人的には1階階段下の例のシーンの時、篠原さんが三上を抱き上げたところで「先に行ってドア開けたりするのは任せろ」的なことを言ってたのがまじ好きポイントでした。こんなガタイ良くて見た目オラオラな男の細やかな優しさとか気遣いとかなに……篠原さんの三上姫プへの対抗か……??かわいいかよ…………ありがとうな好きだ…………

最後の選択、すごく悩んでくれてKPとして嬉しい限りでした。その上で「人類の危機とか言われても実感がない」って話をしてたのがもう。そりゃあそうだ。「捨てきれない」って言ってたのも印象的で、あそこで素直にそう言えるのが岩清水さんの強さだなぁ。
ふせで、「記憶を"奪われる"んじゃなくて記憶ごと意志を"託す"」って書いてくれててめちゃくちゃ嬉しかったです。この辛い選択を、二人とも夢を諦めずに追い続けていくんだ、って前向きに捉えられた幸せ。本当に壊胎回せてよかった……

篠原さん/じゃすちゃん


リアルINT高すぎん??天才の発想のオンパレードでKPは困っちゃったよ。常に冷静で丁寧で、でも熱いところもあって、事前に話してた「セッションの中でキャラができて/生きていく」過程が見れてもう終始すごいすごい言ってました。すごい。TRPGっておもしろい。
冷静な人、っていう印象から大きく変わったのはやっぱり最初の戦闘の時。あの場面で真っ先に三上駆け寄る篠原まじ…お前ってやつは……
でも正直あそこは見事すぎる狂気の天丼で一生笑ってた印象がつよすぎてな~~あそこ対象が三上のままだったらどうなってました?地獄絵図か??
と思えば1階階段下事件ですよ…なんだそれ聞いてない、そんなキャラなんて聞いてないぞ待て待てばかかっこいいやん待って
岩清水さんは最初からかっこいい頼れる男だったけど、篠原さんは気が付いたらいつの間にかヒーローになってた感がある。(なお出目)

最後の選択、一度夢を諦めた篠原が、もう一度ヒーローになれる、「これがやりたかったことなんじゃないかと思った」っていうのが、篠原にとってこの壊胎はきっと始まりというか、この先の将来で悩んだ時に思い出す”初心”になるんだろうなと思いました。このメンバーで壊胎いけて本当によかった。

セッション通して、二人の出会いから最後の選択までの対比がまるでドラマみたいに綺麗にハマってて、本当に素晴らしい物語でした。
二人の選択も進んだ未来も総じて”光”で、余韻は気持ちいいのに不思議と引きずりまくるセッションだったな~~またそれぞれの今後もみたいし、無限に岩清水さんと篠原さんの話してください(強欲)

最後に


参加してくれたはくろんさん、じゃすさん、お声がけいただき本当にありがとうございました!
壊胎を愛しているKPとして、お二人に壊胎を回すことができて幸せでした。
まだまだやりたいシナリオがたっっっっっくさんあるので、ぜひどうかまた遊んでやってください。大好きだ~!!!




蛇足(ダイマ)


シナリオ上の選択的な部分は、いろんな奇跡がかみ合った奇跡のセッションだった、以上に言うことがないので詳しいことはシナリオを買ってください。はやくむつーのBoothに行くんだ。今なら分厚い冊子で手に入ります。




蛇足の蛇足


「主役」
意味:物語の主人公、ヒーロー





蛇足の蛇足の蛇足


ろんじゃす壊胎における三上ひとみのイメソン

夢を抱いて 夜更けを走った
でも この世界はひとりじゃない

手を堅く繋いで 目を開いてよ

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