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衝撃が走った

5月12日(日)
朝、目が覚める。雨が降っているようだ。雨の音を聴きながら うとうとするのは きもちがいい。

2度寝しそうになるのをぐっと堪えて むくりと起きあがる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
クローバーたちが雨のシャワーを浴びて きもちよさそうだ。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

今日は母の日だ。
母にメールを送る。「毎年恒例の枇杷を頼んでいるよ。」と、伝える。津雲という品種の甘くてまるい肉厚の枇杷。隣町の岡垣町から発送してくれることになっている。

今日は、Iさんのところに寄ってから こもれびの森に行く予定。

ごはんさんと謎解きを始めてから3週間経つ。答えに近づくと遠くなる。遠くなるとまた近づく。警戒心の強い猫のような ”謎” だ。ただ、ゆっくりと紐解かれつつあることはまちがいない。長引かず すっきりできるといいな。と、思う。

修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。
ごはんさんのところに昨晩煮た筍を持ってゆく。

「みるさん、北海道でオーロラが見えたそうですよ。」と、ごはんさん。

「えっ、オーロラ?」と、驚く私。日本でオーロラが見れるなんて。

「これこれ。」と言って動画を見せてくれた。

おぉ。赤紫色のオーロラだ。きれい。神秘的だ。びっくり。空のカーテンというより空全体が揺らめいているみたい。

不思議なことっていっぱいあるなぁ。と、思う。そのあと、太陽フレアの動画を見せてくれた。そして、太陽の大きさと光の速さとフレアの話になる。うーん。ちょっと難しい。でも、おもしろい。

雨の中、ごはんさんの車に乗って しゅっぱーつ!

Iさんのところに到着。
しばらくお話をする。お話のあと、

「スムージは飲める?」と、Iさん。

「飲めます。」と、私。ごはんさんがちょっと心配そうだ。バナナスムージーは、いつも飲んでいて大丈夫だ。他のスムージーもトライしてみたかった。

ごはんさんは野菜と果物のグリーンスムージーを、私はマンゴーとパイナップルのスムージーをお願いした。パイナップルがあぶない気がするけれど、量は少しなので思いきって飲む。トロピカルな味だ。おいしい。アレルギーの症状が出ないといいな。と、思う。

Iさんのところを出て、いつものご飯屋さんで遅めの昼食をとることにする。私はスムージーでおなかいっぱいだった。フライドポテトだけ注文する。ごはんさんは たくさん頼んでいた。食べるのが早い ごはんさんが ぜんぶ食べ終わったあと、揚げたてのポテトが運ばれてきた。お持ち帰りにする。車の中で もぐもぐ食べる。カリカリしていてとてもおいしい。

道中の山々から湯気が立っているように雲が降りてきていた。仙人がいそう。幻想的だ。

雨の景色を眺めながら、こもれびの森に到着。
雨に降られて黄緑色のもみじが おじぎをしていた。きれい。うっとりする。

用事をする。
今日は早めに帰ることにする。

いつものお店に寄る。
椎茸を買おうと思っている。いそいそと椎茸売り場に行く。なんか、輝いている。

「みるさん、この椎茸、軸がすごい。」と、ごはんさん。

おぉ…。ものすごく立派な軸の椎茸が輝いていた。軸好きの私にはたまらない。

「ひらどロマンやん!」と、ごはんさん。

「おぉ!ついに、ひらどロマンが出始めた!」と、興奮する私。

”ひらどロマン” というのは長崎県平戸市産のジャンボな椎茸の名前だ。
わぁわぁ言いながら椎茸をカゴに入れる。

生のとうもろこしも ずらりと並んでいた。素敵だ。手に取る。カゴに入れる。

家に帰る。
修一郎が起きてきた。

仕事をする。

ふと、インターネットで ”ひらどロマン”を調べてみた。衝撃が走った。

以前の日記で椎茸の軸のことを何と呼ぶかを書いたことがあった。
ごはんさんは ”茎” と呼び、私は ”軸” と呼んでいた。友人のKUさんは ”芯” と呼んでいた。「どれも合ってるね。」と、話して笑った。

すると、そのWEBサイトには椎茸の ”足” と書かれていたのだ。キャッチコピーに

「足まで美味しい ひらどロマン」と。

足…。まちがってはいない。何のことを言っているのか分かればいいのだ。でも、”足” は衝撃だった。なんか椎茸が ぴょんぴょん飛びながら進んでいそうだ。傘のお化け、からかさ小僧みたいに。

キノコ類は植物と動物の間のような不思議な生命体だけど…。あーびっくりした。

友人Rさんからメールが来ていた。
Rさんもオーロラのことを書いてくれていた。能登でも見れたということ。

そして、”「木漏れ日」という言葉は日本語にしかない言葉と聞いて、びっくり&感動しました。” と書かれていた。私もびっくりした。

とても繊細で素敵な言葉だなぁと しみじみ思った。あんなに素敵な木漏れ日を「木漏れ日」以外の言葉で表現するのは難しく感じる。響きといい、まろやかさといい、素晴らしく ぴったりだ。こもれび。

夜、庭に出る。
雨が ぽたぽた落ちてくる。手を伸ばすと手に ぽちゃぽちゃかかる。クローバーたちが雨に濡れて しんなりしている。お浸しみたいだ。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは夜に溶け込んでいった。

今日もいい一日だった。

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