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放課後ランプ #毎週ショートショートnote

第2水曜日。
あるグループ会社は午後1時になると終業だ。
超超早帰りデーを設けている。

午後1時以降は何をしても自由。
お買い物をしてもいいし、エクササイズに行ってもいい。家に帰って撮り貯めたサスペンスを見るのもいいね。

しかし、半数の人が“放課後ランプ”という喫茶店に通うらしい。
店員さんは、『いらっしゃいませ』ではなく、『おつかれ〜!』と言って出迎える。
『あれ?新入社員さん?』店長さんはめざとい。
「先月は研修が大変だったのですが、先輩から聞いて、気になって来ちゃいました。」

ライトを暗めにして夕方を演出しているみたい。おいしいコーヒーが飲めて、毎月おいしいデザートもある。超超早帰りデーの人には割引もあるとのことで、けっこう人が入っていた。

店長さんは元々このグループ会社にいたらしい。
超超早帰りデーを楽しめる場を作りたいと退社してこの店を作ったとか。

『悩みを打ち明けるもよし!友だちと駄弁るもよし!“放課後ランプ”を楽しんでね!』

ノー残業デーといっても5時過ぎだと、子どもを迎えに行くので精一杯とか、帰りの時間を逆算してお買い物楽しめないとかあるよね、と思って作りました。

私の小学校では、水曜日は4時間目までで、給食を食べて掃除をしたら帰宅でした。
放課後は自由!社会人にも放課後があってもいいかもと思って、喫茶店“放課後ランプ”にしてみました。

中学・高校生の時は月曜日〜金曜日が16時過ぎまで授業・土曜日も12時まで授業でした。
今のお仕事よりも拘束時間長くない?


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