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マジカルミライ2023東京雑感

はじめに

今年もやってきました。マジカルミライの時間だ馬鹿野郎ッ!
というわけで、マジカルミライ2023東京に行ってきました。行かない訳が無い。もはや恒例行事、これに行かずして一年が締めくくれる筈も無し。
今年は例年になく激しいチケット争いが繰り広げられましたが、なんとか私は無事に入手、老体ゆえにSS熱狂席でフィーバーするようなことはもう出来なくなりましたが、S席であっても良い物です。
16周年を皆で祝うべく、全国否、全世界から初音ミクの信者が詣にやってくるそこはまさに大メッカ! 幕張メッセはモスクと化す!
そんな余談はさておき、最終日夜公演の感想をしたためていきましょう。この興奮と熱狂が冷めやらぬうちに!
それでは!(3939文字)

三日目千秋楽、ライブ開始!

トップバッターは【カルチャ】
いきなり知らない曲だと思いました。自分はマジカルミライについては事前情報は全く入れずに行くので、当然CD等は聞いていませんし、youtubeなどではやっぱり好きな曲の視聴に引っ張られてしまうので、どうしても毛色が違う曲は知らなかったりするのですが、そういう曲に触れることができるという意味でもやっぱりライブは素晴らしい!
声出し解禁のコールがホール全体に響き渡る! そう、二年ぶり。これをみんな待ち望んでいた筈なんだ! 思いっきり感情のままに、初音ミクのライブ会場に今俺は立っている!

続けては【神っぽいな】
これは流石に自分も知ってました! ピノキオPはいつもこう、みんなの心に残るような曲を作るよなぁ…染み入るように聞きながらやってきた次の曲はなんと!

【初音ミクの消失】

何年振りだろう。かつては代名詞とも言えるほどのラスボス曲。まさかもう一度コレを聴けるとは…って、え? コレまだ三曲目!?

興奮冷めやらぬままの会場にミクさんが改めて現れ恒例のMC。けれど今年の初音ミクは一味違う。なにしろ掛け合いが出来るのだから!
MCが終わり、次に現れたのはレン君! ん!? また知らない曲!?

クリプトンファミリー大集合!

【GEDO】
格好良いレンくんはやはりどこまでも格好良い。こういうタイプの曲がやってくるとは思っていなかった。本当にクラシカルなロックスタイル。レン君が来たという事は次は間違いなく…!

【ヘッジホッグ】
やっぱりリンちゃん! これもまた新曲。新しい曲が次々とやってきて自分の中で大興奮。後から調べて聞くのも楽しいのです。まだまだボカロは新しい風が吹き続けているんだと思い知りました。
続けての【いいねってYEAH!】の後は満を持しての赤い風!

【レッドラインマーカー】
メイコさんの新曲だと!? これにはきっと全世界のメイコファンも大納得。だが、まさかのここから続けて二曲目!

【星空クロノグラフ】
メイコさんで続けて二曲ってのは、ちょっと衝撃が走った。過去にもあったけど、基本こんなに早くは来なかったような? ミクさんが現れて次の曲は再びハイテンポ!

【king妃jack躍】
今年のグランプリ曲! きんきじゃくやくって読むって後で知りました。初音ミクとギャンブルって意外と雰囲気合うんだな、などと。しかし、HEROというよりはヴィランって感じもしてしまう。カッコイイからそれもまぁアリか!

【ツギハギスタッカート】

何とも久しぶり。しばらくぶりの曲をやってくれるのは本当に嬉しい。思えばこの曲はDIVAで初めて知ったもんだった…
随分と遠くに来てしまった…

【抜錨】

イントロで一瞬1925かと思いました(苦笑)しかしルカさんにも新曲とは。凄い。とにかく格好良い。ギターの響きと曲調、原曲に比べ力強くさえ感じられるバンドアレンジ。一撃で好きな曲になりました。ルカ曲の破壊力はおっさんになればなるほど効く…!
続けての曲【星屑ユートピア】 も心に響いた。というか今回みなさん二曲づつあるの!? と今更ビビりつつ、次の曲は青!

【あったかいと】
青廃の熱量がヤバい。カイトはまさにHERO。HEROっていうのは、そうやって小さな勇気をくれるものだ…! そう、逃げる勇気さえも!

【敗走】

傘村トータさんは、なんというかこう、心に傷を負う人に物凄く寄り添える曲を作る人だなぁと思います。カイトがこれを歌った瞬間、一部マジ泣きする人がいて驚きました。そのぐらい刺さる人には刺さる曲なんだよなぁ。

【erase or zero】のようにカイトとレンくんが揃う曲自体は珍しくないのですが、その次の曲には度肝を抜かれました。

【 drop pop candy】
コイツは滅茶苦茶に珍しい組み合わせ。正直この組み合わせは全く想像していなかった。考えてみれば有り得るのに、なぜ想像しなかったんだろう。
曲自体も全く知らず、しかしながら一撃で魅了!
調べたらなんと9年前。相当に古い曲なのに、古さを感じさせない。REOLさんとGIGAPなんですね。なんでコレ自分のアンテナに引っ掛からなかったんだろう…もっと早く知っていたかった。物凄いドストライクな曲です。
こういう出会いがあるからマジミラはやめられねぇ…

【フェレス】
コレもこの組み合わせは今まで見たことないヤツ! とテンションが上がった曲! 今までにない感じを次々と打ち出す、今年のマジカルミライはやっぱり一味違う感じがするぜ!

バンメン紹介!

そしてボーカルはーーー!
『初音ミクーーー!!!』

コレが叫べるなんて!
なんと幸せな事だろうか!
そして始まるマジミラテーマソング乱舞!

【ネクストネスト】

後半戦はまずはコイツだ! ネクストネスト!
出来れば今後も演奏って欲しい。古い筈なのにとても新しく感じる、なんだか不思議な感覚。

【ブレス・ユア・ブレス】
そして続けて二曲目! 声出しが出来る今、この曲の持つ魅力は最大限にヒートアップ!

『僕ら今 恐る恐る 声をかける ハロー、ハロー、ハロー 世界は まだ 夢の中さ ハロー、ハロー 歌え!  言葉は今 風になって 世界に散らばってる』

コロナ禍において歌えなかった、声を出せなかった人々への大賛歌! 正直言って歌詞が流れた瞬間震えましたよ。
言いたいことが全て詰まったような、腹のうちに合った物が抜け出てくるような、そんな魂に近い物が喉から絞り出されていました。

【グリーンライツ・セレナーデ】

もはや定番とも思えるグリーンライツ!
最初に聞いた時はそこまででもなかったけれど、意外とスルメ曲な気がする昨今。マジカルミライを象徴するような曲だと思います。

【Hand in Hand】
グリーンライツ、HIHと定番ソングが流れた後は、ミクさんが改めて登場し、最後の曲であることを匂わせました。
流れたのはDECOさんの16周年曲

【ブループラネット】
間違いなく砂の惑星へのアンサーソング!

『バトンについた砂払った 次に深呼吸した そんで名もない種を蒔きました 希望をジョウロに溜めました』

『廻り出すブループラネット もう突き進むだけサンゴーズアップ そうさ上げ下げしたって どうせ最後に僕らは笑うんだ』

 初音ミク10周年で砂の惑星と謳われたボカロ界隈は、それから数年で間違いなく青い水の惑星へと変わった。しかし、米津さんは果たしてそれを見越していたのだろうか? どこまでも擦られるあたり、やはり凄いアーティストであり、今もって存在感を増す人なんだなぁ、などと感嘆しました。

ここで一旦締め、続いてのアンコールは何が来るのか? そう考えつつミクコールをしていると壇上には五つの光が! …ん? 五つ?

アンコール

【Birthday Song for ミク】
まさかのミクさん以外5人での総合曲! これは全く想像もしていなかった。
初音ミクの誕生曲は数あれど、ミクさんを抜いての曲はまさにサプライズ。
16年、長いようで短い…もうそんなにも月日が経ってしまったのか…

【 HERO】
大トリにやってきました、今年のテーマソング! 演出が凄く、サイドモニターでミクさんがぐりんぐりん動く動く! 

『にわか雨じゃ全然足りないのさ 一面に広がってきた緑に水を撒けここは愛の惑星』

『めきめき育った新芽にまたがり 秘密基地を抜けて進め進め 救われてばかりじゃいられない 君も知らない場所見つけに行くよ』

なんというか、やりたいことを全部叩き込みましたみたいな感想。砂の惑星へのアンサーソングであり、まさに米津さんへのラブソング!
ひょっとしたらAYASEさんにとって、米津玄師という人は文字通りのHEROだったのかもしれない。そして今はAYASEさん自身がHEROとなって、未来を愛の惑星へと変えていくのだと。

無事に最終公演後はマジカルミライ2024も発表。
まさかの福岡! 東京大阪は当然として福岡は想像もしていなかった!
まだまだ初音ミクは終わらない! 終わらないコンテンツとして燦然と輝く青い惑星なのだ。

16周年ライブを振り返って

かつてのマジミラというか、初音ミクのライブには技術的な物を求めている人も相当いたと記憶しているのですが、最近はそこまで目に見える技術的な進歩は無く(投影ライトの数やディラッドの見やすさなど、映像的な進歩は数々あれど)このライブの続く先はどこなのか、と思ったりしたことも実はなくもないのですが、恐らくマジミラは偶像的なクリプトンファミリーが「そこにいる」ことで、全ての人々の「思い」が結晶化していることを実感できる場なのではないか、などと不意に思いました。
昨年度のマジミラも良かったけど、今年は初音ミク以外のキャラに対する解像度が上がるようなセトリに大満足しつつ、次の未来へ向けて、次は自分が誰かのヒーローになれるように、日々を生きていく事を誓うのでした。
それでは、皆さま、次のミライで!


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