コミュ障HSPの私、夫の職場の人4人(全員男性)と飲み会する
夫は契約上まだ会社の寮から出られず、超近距離単身赴任生活をしています。
といっても、車で3分の距離。来れる日は毎日生存確認しに来てくれるのですが…しっかり家に帰って来れるのは土曜日の夜くらい。
そんななか夫の上司から「今度の土曜日飲みに行こうぜ」と提案があったそう。
そこで夫が「土曜日に家に帰らなかったら嫁が泣いて拗ねる」と言ったかどうかは知りませんが、「奥さんも来れば?」という流れで誘われました。
ふたつ返事で「行く」と答えた私
まるでとても重大な相談のように切り出され、1秒で「行く」と答えた私。拍子抜けする夫。なんでも、私が「行かない(でも、土曜日なのにひとりで留守番もしてくない)」と言うと思っていたそう。
それもそのはず。私は常日頃から「大人数、ダメ!ゼッタイ!」を掲げて生きているのです。
人のカウントは、ひとり、ふたり、いっぱい。
その大人数とは、自分も含めて3人以上のこと。
多くのHSPさんもそのようですが、私も3人以上の集まりがとても苦手です。 去年は「プライベートでは3人以上の会合に参加しない」と誓いを立て、親戚付き合いを除いて、ほんとうに参加しなかった。
なぜ人いっぱいなのに参加するのか
だから夫が想像したとおり、6人(4人+夫と私)の飲み会は、進んで参加したいものではない。
なのになぜ参加すると即答したのか。
理由① 男性しかいない
結婚している上司や先輩の奥さま方も呼んでもらったほうが気が楽なのでは?と夫は言うけれど。むしろそのほうがしんどい。
女同士の雑談で話が合わない時の気まずさに耐えられる自信がないのです。
テレビも観ず芸能人にも興味がなく、愚痴の言い方を忘れた私にとって、雑談の難易度は高島屋のハイブランドフロアより高いもの。
(だからこそ、話が合う女性の知人はとても大切)
男数人の中で話が合わなくても「性別が違うし」と誤魔化せる、そう思うとかなり気が楽でした。
理由② イメージ戦略
それは、「株を上げておこう」ではなく。 私の存在(顔や性格や雰囲気)を何となく認識されているほうが後々やりやすいだろう。そういう下心。
夫が職場で「妻がこう言ってる」とか「妻がこうなので」という言葉を発した時、どういう音声や映像で再現されるか。それって、相手が受ける印象をすごく左右するはず。
なので、一旦しっかり本体を認識されておきたいと思っていて、ちょうどいい機会だったのです。
前日のひとり作戦会議
その大イベントを翌日に控え、ひとり作戦を練る前日。
決めているのは、いい奥さんぶらないこと。絶対に、サラダ取り分けたり、飲み物の注文をまとめたり、そういう向いてないことはしない。不器用を発揮してサラダをまき散らしたり、神経すり減らして帰ってから大泣きしたりするのが目に見えているからです。
決めかねているのは、「接客モード」を"オート"のままでいくか、"オフ"にしていくか。
いつもは"オート"なので、両親か夫以外の人が現れた瞬間「接客モード」が発動します。雨が降ったら動き出すワイパーと同じように。
まるで内向的じゃないように振る舞えて、印象も良く、なにかと便利ではありますが…このモード、とても疲れる。
そして、それを"オフ"にすると人見知り・コミュ障・社不が炸裂します。決して印象が良いとは言えないと思う。さらに、"オフ"にしていても、勝手に"オート"に切り替わることもあります。
さて、どうするか…!?
結局どうだったのか(後日談)
①やはり紅一点は楽だった
何の共通点がなくても、皆の会話が理解できなくても、スポーツ最優先で育ってきた体育会系の男性陣と、勉強とピアノしかしてこなかった超文化系の私。話が合わないことに違和感はなかったことでしょう。
②サラダは取り分けなかった
なんなら、取り分けてもらった。笑
③イメージ戦略はたぶん成功した
私の雰囲気も経歴も、その場にいた全員と真逆でインパクトがあったようで、余計に。目的を達成でき、密かに満足感を味わっていました。
④ 「接客モード」は意識して"オフ"にした
どうやっても勝手に発動する「接客モード」、時々意図的にオフにすることに成功しました。
話に入らなきゃ!と気負うのは無意識なので、気づくたびに意識して断捨離し、「入れない話は聞き流す」を徹底しました。
こういう時6人もいると、聞き流してるのが目立たなくていいな〜と、大人数のメリットを初めて実感しました。
※
結果、帰ってからもほとんど泣かずに過ごせた。参加するけど負荷かけないっていうのを、上手く調整できたのだと思います。
在り方と目的をハッキリ決めて行ったのが、勝因なのは間違いない。思い返して、自分で自分を褒めている。
あれ?"ほとんど"泣かずに…?
社交して神経たかぶったのかお酒のせいか、疲れているのに寝つきが悪くて5mlくらい涙でました(泣く理由が乳児)。が、夫が秒速で眠りに落ちて、気づいていなかったのでセーフ。
以上、HSPのコミュ障が、久しぶりに社交に成功した最近の経験談でした。
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