鈴木みそ【マンガ家の生活】 vol.3(2015/08/15発行)

目次
1.「限界集落(ギリギリ)温泉1巻」無料キャンペーン
2. 今週の日記
3. Q&A(質問募集中)

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「限界集落(ギリギリ)温泉1巻」無料キャンペーン

誕生日にかこつけて何かやろう。ということで、ギリギリ温泉1巻をついに無料にする。というキャンペーンをしてみました。アメリカ時間の12日0時から4日間。
今日が2日目ですが、まだ持っていない人はここで手に入れておくといいですよ。

もう持っている、お金を出して買った。という人はごめんなさい。
本の値段がダイナミックに動く時代になってきました。
でもそれが本来の姿じゃないかと思うんですね。全国一律に同じ料金で、ずっとそのままの値段。という形が元々いびつなものだったのだと思ってます。
そして、おそらく紙の本はもっと値段が高くなるでしょう。
電子版は安くなる。
紙の本はしばらくは高級品として残るでしょうが、数はぐっと減っていくだろうと予想してます。
電子版をどんどん安売りしていくことで、少し高い電子版や、恐ろしく高い高級本に読者を引っ張っていく。そういう戦略が今のところ有効ではないかと思うわけです。
変わったアイテムを作って物販するというのも考えないと。
その前にLINEスタンプ作んなきゃ。

ギリギリ温泉1巻。なかなか順位が上がらなかったが、1200部を超えたところで見事「無料コミック1位」を獲得しました。
やっぱり無料の本は相当な数が出てますね。
問題はさっぱり2巻に続かないことです。びっくりしたんですが13冊しか売れてない! なにそれ! 普段とあまり変わらない数ですよ!
みんな無料の本はクリックだけして読んでないな!
なんてことでしょう。
積んどくな、読め! と言ってもオレも安売りしてた本ってその後読み忘れてるのが多いからしょうがない。

忘れた頃に「読んだ?」と聞いてくるBOTとかないかな(笑)

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今週の日記

最近は20ページを超えるような連載がなく、のんびりと日々を過ごしております。
火曜、水曜は連続してテニスを4時間、という暇モード全開です。
こうやって毎日をのんびり生きていけたらいいんですが、子供が二人バクバク食べよりまして、学校にも通わせないといけません。
ヨメは車を転がしながらガソリンが足りないと言います。車にも食わせないといけないのです。
インコも餌をよこせとピーピー鳴いてます。
ああ大変。
田舎に移住して暮らす。みたいなこと言ってる人がけっこういますが、田舎もめんどくさいですよね(笑)
田舎の方がお金使わないのは確かですが、神経はめっちゃ使いますから(笑)
限界集落になってしまった地元に戻ると毎回思うもの。
ここでは暮らせないなー。
などと思いを馳せるのは、来週帰省するから。
伊豆はねー、夏は道路が動かないから帰るのめんどくさいんだよね。調布飛行場からパーッとヘリで行けたら気持ちいいだろうなー。(コストが合わないw)


取材で「JOYSOUND」の会社に行ってきました。
JOYSOUNDのアプリ、とっても優秀なんですよ。カラオケボックスではほとんど子機になるからね。
(第一興商の方が10年前は圧倒的にリードしていたけど、今やネット関係では逆転してると思う)
自分のiPhoneの中の曲を直接リクエストできるのもえらいけど、相当新しいことをやってますよ。
●その場で取った動画を、カラオケのバックに流せる。
●楽器の演奏を(別撮りして)セッションできる。
●自作の曲をアップロードして、カラオケにできる。
●YouTubeにアップされている曲も、文字をつけてカラオケ化できる。

日本の音楽シーンを引っ張るのは、聴き放題アプリじゃなくて、ジョイサウンドなんじゃないかしら(笑)

ふと思ったが、今年はまだスイカ食べてない。もうお盆終わりそうなのに。
ナスに乗って帰ってしまう前に。食べねば。

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Q&A

募集してるけど来ないなー。
と思ったら来ました! 

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ふくうら
「配信停止願います。」
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停止願いかよっ。
オレに言われてもー。と思ったけどせっかくの質問なので、配信を停止するアドレスを返信しておきました。
みなさんも、長いメルマガに飽きたらここでお別れできますよ。
https://mypage.mag2.com/subscribe/UnSubscribeMagazineInit.do
少しずつ数は増えて、今週は400を超えました。1万超えはかなり先だなあ(超えるんだろうか)

次。
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Silae(シラエ)
「質問です。
『ナナのリテラシー』はみそ先生を鈴木みそ吉として投影し、
話を進行させていますが、実は山田仁五郎こそが、
実際のみそ先生を投影させたものなのではないのでしょうか?」
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やっとメルマガっぽい質問が来た。
はい、その通り。山田仁五郎の意見は、ほとんどオレの意見です。
みそ吉の意見は、ちょっと他のマンガ家のキャラクターを入れてます。
自分を半分にわけて、それぞれ仁五郎とみそ吉に割り振っているわけです。

キャラクターが強化されていくと、自分が思っても見なかったようなことをキャラが話しだしたりするようですが、なかなかそこまで自由に動いてくれませんな。
ここはマンガ家の才能が関係する部分です。
妄想力とでもいいましょうか。厨二病は作家として不可欠な要素と言われてますね。
妄想をこじらせることがとても大事らしい。でも、オレそれが苦手なんだよねー(笑)

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HNシロッコ
「はじめまして!知り合いが漫画家を目指しているのですが、
でんしょのはなしを読んで、新人が育っていくのがむずかしい時代になったと思います。
そこでみそ先生、メルマガで、若い漫画家志望の人は
どうしたらいいかご助言をいただけないでしょうか。
何歳くらいまでの人がデビューのチャンスがあるのでしょうか。
持ち込みよりも漫画サイトで発表がいいのでしょうか?
漫画サイトもたくさんありますね。そこからコミックスを出した人もいるみたいですね。

お忙しいところ、すみません。
メルマガ、毎週楽しみです! 」     
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これは最近のイベントで必ず話してることですね。
新人は育ちにくくなっている。
それは育成システムとしての出版社に、余裕が無くなってしまったことが大きな要員。

出版社が新人を育てるというのは、まだ発表できないレベルの新人に、書かせて、アシスタント経験をさせて、ある程度のレベルまで引き上げるサポートをする。ということ。
単行本を出せるくらいになったら、育ったといえるでしょう。
そういう、コストをかけて育てていくシステムが崩れてきてしまった。もう出版社は新人を育てない。勝手に育つのを待つだけ。

ただ、雑誌が少なくなったかわりに、ネット上で発表する場所は増えていて、新人は次々デビューしてくる。その垣根は非常に下がっているので、そこそこかければデビューは難しくない。
新人の漫画家の数は昔より増えている、というデータがあります。
媒体があれば、書き続けることでどんどん上手になるので、勝手に育っていくと思うが、問題はお金が出ないことです。

自腹で、安い値段(ほぼタダというのもある)で書き続ける。発表はできるけれどお金にはならない。という、下北で芝居をやってるお兄さん、みたいなことになります。
プロ俳優とは呼べない、役者のタマゴ、くらいですね。
ここから上がるのは1にも2にも個人の努力と才能と、運。
若いお姉さんは、バンドマンと役者には引っかかるな。とよく言われますが、マンガ家というのも相当怪しい職業になりそうです。誰かの献身的な支え(スポンサードを含む)があって、やっとチャレンジできる狭き門です。

そういうわけで、何歳ならチャンスがあるのか。というのは何歳だってチャンスはあります。(可能性が薄いだけで)
誰かお金を出してくれる人がいれば、何年かやり続けることはできるだろうし、働きながらマンガを描く。という道も当然あります。
ただ、趣味の世界だと思ったほうがいいと思います。商売でやるには相当難しくなってきました。
マンガしかない。それ以外に社会で生きていく方法がない。というような人だけが進む修羅の道です。

や。楽しいお話をするメルマガなのに、なぜこんなに厳しい話をしているのだろう。
先週、おすすめマンガとして紹介した「ラフダイヤモンド」が3巻打ち切り。という話を聞いたせいかもしれない。
面白いのにねー。実に残念。
えーと、マンガ家いいですよー。満員電車のらなくていいしー、毎日遅くまで寝てられるしねー。
とにかく描きましょう。たくさん描いて、絵も話もだんだん作り慣れていく。
チャンスが来るまでそれを続けて力を蓄えていくことです。
きっと自分には才能がある。と信じて。
自分くらいしか信じられないんだから、やるなら信じてあげましょう。
がんばって!

さて、ジョギングに行くかー。
(健康管理が一番大事)

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ご意見は「misokichi@misokichi.com」まで。待ってるよー。

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