質の高いスピーチで英語を学ぼう How I made friends with reality - Emily Levine

最近私はコメディアンの話法に興味を持っております。学ぶところが多いからね。その情報リサーチから巡り合ったこの方のスピーチ。コメディアン、ライター、哲学者として知られていたアメリカ人女性で、科学に造詣の深い方のようで、彼女のお喋りは科学を皮肉ったり、科学にチンプンカンプンの私でも親しみを感じるレベルにまで科学を「落とした」楽しいお話。このスピーチは彼女が肺癌を患い、今後死んでゆく自らを哀れむのでなく、自然界のサイクルの一部になって死んでいけるなんて、素晴らしいことじゃない?と明るく楽しくお話をされます。

このお話を聞いて思い出したのは、私がニュージーランドで第一子を出産した時に助産婦さんがかけてくださったお言葉。産後うつも手伝って、生まれてきたばかりの子供を抱きながら、生まれてきてくれた喜びよりもこの子がいつか私の腕の中から巣立っていく日を思い、泣いてばかりいた私。英国人の助産婦さんはその時私にこう言ったのです。

Isn't it wonderful that you have just created a person who will one day go out and contribute to the society somewhere in the world?
(あなたはいつか世界のどこかで貢献できる人を産み出したのよ。素晴らしいことじゃない?)

人生の別れを悲しむのでなく、新しいステージに入ることを喜びましょう、というその一言に勇気をいただいたのを思い出しました。

Emily Levineのスピーチは死を迎えるという新しいステージに立った時に、死んでも自分がこの世界の粒子となって貢献するんだよ、という新しい見方を教えてくれました。仏教的な考えも見え隠れするその死へのattitudeはとても素敵です。もう彼女のお話を聞けないのが残念だな。他界された彼女に May she rest in peace.