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皐月賞2024 全頭診断 完全版

今週は日曜日現地に向かいます!

どうも、馬券もそこそこ好調のMIZUKIです!


今週現地に行くということは、やることはひとつ。

全頭診断しかない!!

春のGIシーズン一旦の区切り、今週全頭診断するのはこちら!

第84回 皐月賞(GI) 中山芝2000m

今週は牡馬クラシック第一弾、皐月賞を全頭診断していこうと思います!

評価はいつも通り、【S→A→B→C】の順で一頭ずつ評価をします。

人馬無事にゴールすることを祈って、それでは早速見ていきましょう!









【アーバンシック】

B評価

京成杯は最後上がり最速で追い込むも届かず2着。ものすごい末脚で逆転の皐月賞制覇なるか。まず基本的にスタートは得意ではない。ゲートは上手くいっても最初の出脚が遅いので、ポジションはほぼ確定で後方から。気性もあまり良くなく、口向きが悪く頭も高いので、操縦性の高いタイプではない。前走京成杯は最後良く追い込んできたが、4角で少し内にモタれるところを見せる。かなり荒削りでまだ幼さを見せる時がかなりある。前走も10番手以下で、基本的に皐月賞の展開とは合わないタイプ。スワーヴリチャード産駒で、いかにも左回りが得意な馬に感じる。百日草特別は苦しい展開の中、後方から上がり最速33秒2の脚を使って勝利。直線の伸びを見ると、左回りの方がクセなく走れている。右回りだと内にモタれる面などを見せてしまうので、勝負所で置いて行かれる可能性が高い。スワーヴリチャード自体も皐月賞2番人気で6着に敗北している。ハーツクライ産駒の成績自体も良くない。母系はウインドインハーヘアの系譜で、今回出走するレガレイラとほぼ同じ血統。母系は非常に優秀な血統なので、潜在的な能力は高いと考える。スワーヴリチャード産駒の血が非常に濃く出ている印象があるが、母系はかなり優秀なので、血統的には評価せざるを得ないかも。京成杯組のローテーションは過去10年で見ると2頭馬券に絡んでいる。基本的には京成杯組は京成杯を勝って挑む。この馬は2着で、勝ち切れなかった差は確実にある。ローテーションの間隔的にもあまり良くない。レースを見るとかなり切れる脚を使えるが、基本的に最後方らへんから最後に賭けるタイプ。皐月賞だと展開の利がなければ厳しい。馬場が道悪になればいいが、可能性としては薄い。本当はあまり買いたくないが、まだ底を完全に見せていない面はある。ここは枠次第で紐までにしておく。



【アレグロブリランテ】

C評価

スプリングSは果敢にハナを切って2着に粘り込む。今回も人気薄で激走なるか。前々走は萩Sから+22キロでかなり馬体が成長して挑んだ。この馬は少しずる賢いタイプで、道中で勝手に気を抜いてしまうことがある。最後まで集中して走れるかがカギになってくる。若竹賞は道悪で、最後みんな脚が上がっていたので、前でしぶとく残ることができた。スプリングSは決め打ちで、スタートからハナを主張していく。1000m通過63秒1のスローペース。勝ち馬のシックスペンスは道中前にプレッシャーを掛けることもなく、この馬には非常に楽な展開だった。このペースで逃げれたら流石に2着に残れる。例年皐月賞はかなりペースが流れるレース。前掛かりになるので、前走はスローで逃げれたが、今回はこんなに楽な逃げ展開にはならない。血統は父ディープブリランテ母父フレンチデピュティ。父ディープブリランテは現役時代かなり道悪が得意だった。母系もロベルト系やヴァイスリージェント系で、切れ味はなく持続型でしぶとい脚を使うタイプの血統。良馬場だと切れ味で劣るので、かなり厳しい戦いになるのは間違いない。2戦連続人気薄で穴を開けているのは魅力的だが、今回はこの2戦のように展開が向きそうにない。ハナを主張していく馬も他にいるので、ハナ争いは確実に前走より苦労する。先行できて強い馬もいるので、3~4角でも楽な展開にはならない。ここは流石に厳しいと思うので見。



【ウォーターリヒト】

B評価

スプリングSは2番人気に評価されるも、上位進出は叶わず。経験を多く積んでいざGIへ。3走前のシンザン記念は17番人気の大穴で、評価はされてなかった。展開はハイペースでかなり後方に向いた。この馬はほぼ最後方待機で、最後の直線に賭けていた分、3着に来れた。人気薄だったのでこのような騎乗ができたと考えられる。2走前のきさらぎ賞は変わらず後方待機で、直線に向くと最内に進路を切り替える。一度は先頭に立つも最後は大外からビザンチンドリームに差し切られる。このレースも人気薄だったので、大胆な騎乗ができた。前走のスプリングSは道中常に12秒台後半のラップが続くペースで、後方待機で競馬をするこの馬にとっては厳しい展開になった。今までのレースから2番人気に評価されていたので、いきなり大胆な騎乗をすることもできなかった。力負けではないので、そこまで悲観する内容ではなかったと思う。ただ展開に左右されるのは事実。基本的にテンもあまり速くなく、ポジションも後方からになるので、GIだと更に展開の助けに加えて枠順の有利も欲しい。血統は父ドレフォン母父ヴィクトワールピサ。ドレフォンはストームバード系なので、基本的に芝のレースはあまり良くない。ただ過去にはドレフォン産駒のジオグリフが皐月賞を勝利していることあるので、一概に合わないとは言えない。母父ヴィクトワールピサは皐月賞を含む中山4勝の中山巧者。母系にいるサクラバクシンオーも中山でかなりの適性を持っている。血統的に中山は合いそうなイメージ。レースを使うごとに成長しているし、末脚も堅実なタイプなので穴なら狙い目。前走で一度関東輸送も経験したので、長距離輸送の不安もない。展開が向く可能性はあまり高くないが、レガレイラなどが前を一気に掃除してくれるのなら意外に面白い。今回は一気に人気を落とすと考えられるので、紐で考えておきたい。



【エコロヴァルツ】

B評価

共同通信杯は3番人気に支持されるも5着。未完の大器が皐月で輝くことできるのか。前々走の朝日杯FSは道中不利などもあってポジションがどんどん下がっていく。結果的にはこれが功を奏して2着に食い込む。展開的にはハイペースで先行馬には厳しい展開だった。前走の共同通信杯は再び距離を1800mに戻しての一戦。好スタートを切ると、先行するがやはり折り合いはかなり不安定。道中全く集中して走ることはできず、直線ではふらふらしながらあまり追うこともできなかった。今まで懸念していた折り合い面で大きな課題を見せてしまった。今回は更に距離延長で初めての2000m。朝日杯FSはなかなかのハイペースだったのにも関わらず、行きたがっているところを少し見せている。皐月賞は例年ペースは流れるが、それでも2000mだとほぼほぼに引っかかると考えられる。それに加えて今回は長距離輸送もある。前走レース前からテンションが高かったことを考えると、輸送があるとテンションはかなり不安定になりそう。一回経験したことである程度は抑えられる面はあるかもしれないが、不安定であることは間違いない。朝日杯FSで展開が向いたことは確かだが、それでもあれだけちぐはぐなレースで2着に来た。能力が高いことは間違いない。血統は父ブラックタイド母父キングカメハメハ。ブラックタイド産駒は過去にキタサンブラックが3着に来ている。ブラックタイドはディープインパクトの全兄。母系もキングカメハメハと米国のエーピーインディ系。王道のサンデーサイレンス系に米国型の母系は非常にクラシックと相性が良い。血統的には悪くないと考えられる。能力は高いが気性面や走り方がまだ幼く、この馬自身の全力をまだ出し切れていない。今回も輸送があって距離延長。人気を落とすところは魅力的だが、現状の完成度が高い他の馬には勝てない。ここは買っても紐まで。



【コスモキュランダ】

B評価

ディープインパクト記念弥生賞はロングスパートから最後まで押し切る。勢いそのまま皐月賞制覇へ。3走前の京都2歳Sはスタートで後手を踏んで後方から。直線で挟まれる不利もあったが、それでも結果は大きく変わっていなかったと思う。前々走の1勝クラスもスタートで後手を踏んで後方から。道中少し置いて行かれるところがあったが、最後は上がり最速の末脚を披露して2着。前走も同じくスタートで後ろからになる。向正面のペースが落ち着いたところから進出を開始。4角までにポジションを2番手まで追い上げる。結局それが決め手となり最後は先頭でゴール。鞍上の好判断で権利を獲得することに成功した。良馬場だったが、少し馬場が荒れていたことも結果的に良かった。この馬の大きな課題はスタート。弥生賞や前々走の1勝クラスは少頭数だったので、スタートで遅れてもカバーすることができた。ただ多頭数だった京都2歳Sは、スタートで遅れてその後カバーすることはできなかった。今回はフルゲート18頭揃うので、出遅れるとリカバリーすることはかなり能力が高くないと厳しい。出遅れてロングスパートをかけることはできるが、ペースが道中で落ち着くかも分からないので、そこも展開に左右されてしまう。前走はシンエンペラーに先着することができたが、この馬はここを本気で戦わなければ本番に出ることはできなかった。シンエンペラーは賞金に余裕があったので、無理することなくレースに挑んだ。前走メイチということを考えると今回はそこまで上積みはないかもしれない。生産もビッグレッドファームで、過去に弥生賞勝ち馬は輩出しているが、本番のクラシックで結果は残せていない。クラシック本番になると底力が足りない印象。血統は父アルアイン母父サザンイメージ。母サザンスピードはオーストラリアのGIを現役時代に制覇している。オーストラリアの馬なのでコーナー加速が上手いイメージ。アルアインは現役時代に皐月賞を制覇。血統的に中山2000mは合っていると考える。前走は上手く道中で動くことができた。今回は多頭数で道中上手く動くことができるか微妙なところ。枠内の駐立があまり良くない馬だが、今回は鞍上にモレイラ騎手を迎える。モレイラ騎手はスタートで出してあげることが得意。ただ道中で動くというよりはスタートで出して、がっつり折り合いをつけさせるタイプ。意外に手は合わないかもしれないが、そこはマジックマンなので心配はあまりいらないかも。今回は内枠よりも、道中で動ける枠が欲しい。真ん中より外枠なら抑えたい。



【サンライズアース】

C評価

すみれSは道中一気にまくり切って先頭に立つとそのまま押し切る。今回は無事にスタートに立って欲しいところ。前々走の新馬戦はスローペースで終始先頭に立つ展開。道中他の競走馬が競走中止になるアクシデントがあって、他の馬たちはかなり不利を受けていた。結果的に先頭にいたこの馬には関係なく、スムーズな競馬が一頭だけできた。前走のすみれSは道中13秒台が続くスローペース。ペースが遅いところで一気に仕掛けて先頭に立つ。最後まで押し切って2連勝を決める。2戦ともスローペースの競馬で、騎手の好判断のおかげで勝てたレース。今回はここまでスローペースになることはほぼないので、簡単にまくれるレースにもならない。他にも道中で動きたい馬はいるので、騎手同士の駆け引きにもなってくる。すみれS組は過去10年で一頭も馬券内に絡んでいない。2200mと2000mは1Fしか変わらないが、ペースの構成はかなり変わってくる。2000mである程度ペースが流れるのなら、追走に苦労する可能性すらある。このローテーションはあまり評価できない。血統は父レイデオロ母父マンハッタンカフェ。半弟にセラフィックコールを持つ血統で、母ハルーワソングという一流の血統。レイデオロは現役時代ダービーを制覇しているが、皐月賞は5着に負けている。体格もかなり大型で、まだ成長する余地を残している感じがある。現状だと他の馬たちに完成度で劣っている。本格化は3歳秋以降のイメージ。鞍上は調子の良いM.デムーロ騎手で、まくるのが大好きな騎手。今回も道中でロングスパートをかけることは意識していると考えられる。まだ底を見せていないところはあるが、初のGIで一気にメンバーレベルは上がる。ローテーションもあまり評価できないのでここは見でいいかな。



【サンライズジパング】

C評価

若駒Sは重馬場も苦にせず強烈な末脚で勝利。鞍上を再び菅原明騎手に戻してリベンジに挑む。ホープフルSはスタートから積極的に出していく。道中は3~4番手追走で、4角はコーナーで膨れた馬の影響をもろに受ける。直線は内にモタれる面を見せたが、上位に2頭に挟まれる場面もあった。暮れの中山ということもあって、馬場が少し荒れていたのも良い方向に出た。前走の若駒Sは重馬場のレースで、道中ペースアップした時は追走に苦労した。最後は見た目にはかなり切れた末脚を発揮したように思えたが、これはトリックで、最後2F12秒2‐12秒6かかっている。他の馬が止まっているので、物凄い末脚を発揮しているように見えた。イメージ的には昨年皐月賞を勝利した時のソールオリエンスと同じようなイメージ。元々ダートを走っていた馬なので、重馬場も良い方向に出た。良馬場で瞬発力勝負になると厳しい戦いになってくる。やはり理想はホープフルSのように先行してスタミナ勝負に持ち込むこと。鞍上が菅原明騎手になることは好材料。血統は父キズナ母父ゾファニー。母系はダンチヒ系で母系は欧州型のかなり重い血統。キズナ自身は切れ味のある馬だったが、産駒たちはどちらかというと持続型の末脚を発揮するタイプが多い。血統的にはかなり重いので、良馬場だとあまり合わないかもしれない。弥生賞を使う予定だったが、使えず少し順調さを欠いているのは事実。ホープフルSとはメンバーもかなり変わってレベルは更に上がっている。多頭数になるとペースアップした時に、後手に回ってしまうので、ポジションは厳しくなってしまう。今回は大穴なら考えたいが、微妙に人気するのなら買いたくないのが本音。



【シュバルツクーゲル】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【シリウスコルト】

C評価

ディープインパクト記念弥生賞はキャリアで初めてハナを切る。本番はどう乗るのか鞍上にかかっている。3戦連続中山2000mを使っていて、しっかり結果を出しているので、このコースは合っていると考えられる。3走前の芙蓉Sは徐々に進出を開始して、上がり最速35秒6で勝利。ホープフルSは少しポジションが後ろになって、上位勢には切れ味が足りず負ける。前走は馬のリズム重視で、ハナを切る。4角でコスモキュランダに迫られるが、交わされなかったのが大きかった。ここで脚が溜まった分最後3着に残ることができた。今まで少し気性が前向きすぎるところがあったが、前走でハナを切ったことで更に気性面が前向きになってしまう可能性がある。今回も逃げるのなら良いが、抑えるとなると引っかかる可能性が高い。血統は父マクフィ母父ゼンノロブロイ。父系にダンチヒの血が入っているので○✕タイプなのは分かる。ちなみに今回は✕のターン。母系のインリアリティ系は少し底力不足な印象。正直芝のGIだと血統的には厳しい。中山2000mの適性は高いが、GIになると相手が強すぎる。展開的にも取りたいポジションに人気勢がいるので、厳しい戦いになる。前走のようにハナを切っても4角で可愛がってもらえることはないかも。ここは見で。



【シンエンペラー】

A評価

凱旋門賞馬ソットサスの全弟。矢作厩舎×坂井騎手の師弟コンビでGI制覇なるか。3走前の京都2歳Sは出遅れてポジションが後ろからになってしまう。それでも道中ポジションを押し上げていき、最後は馬群の間を割って伸びてくる。簡単にはへこたれない勝負根性を持ち合わせていることが分かる。前々走のホープフルSは京都2歳Sとは違って先行策。道中折り合って上手くレースを運びことはできたが、直線は抜け出しのが少し早かった。抜け出すのが早かった結果、少し遊んでしまって最後詰めが甘くなってしまった。やはりまだ走りに幼い面は見せていた。前走のディープインパクト記念弥生賞は最初のホームストレッチで、トロヴァトーレとかなり接触することがあった。そこでかなり内に押し込められてしまったのが結果的には良くなかった。4角でペースアップしたところは追走に苦労していた。この反応は休み明けの分だったと思う。勝ち馬は展開や馬場がハマったが、この馬は休み明けで完全にトライアル仕上げだった。今回に向けてかなり上積みはあると考えられる。2戦続けて中山2000mを使っているところも良い。鞍上は坂井騎手がテン乗りだが、先行できるこの馬は合っていると考える。血統は父シユーニ母父ガリレオ。マル外で完全に欧州の血統。母系はサドラーズウェルズ系とニジンスキー系で、日本の競馬だとかなり重い血統。切れる脚が使えるタイプではなく、持続型でジリジリとした脚を使うタイプ。ただ日本の良馬場で普通に重賞を勝っていることを考えると、日本で調教しているので、日本仕様に仕上げているのかなと思う。最初にも書いたが、全兄には凱旋門賞ソットサスを持っている。血統的なスケールはものすごいモノ。ソットサスは凱旋門賞の他にもフランスダービーを制覇している。この時期から活躍できる血統。実績的にも今の段階から完成度が高いことは確か。恐らく本領発揮するのは道悪になった時だが、良馬場でも十分力を出し切れるように仕上がっている。開催最終週の中山はかなり適性がありそう。4戦連続連対でまだ完全に底は見せていない。長距離輸送も3回経験していて、今回の輸送も全く問題ないとみる。ここに向けての勝負気配もかなり感じるので、ここで外して買うことはできない。ただサンデーサイレンス系などの日本の王道血統に比べると血統的に重すぎる部分はある。大崩れすることは考えられないが、4.5着も案外ありそう。軸にしたいが迷いどころ。ここは評価するが軸にするかは枠次第。



【ジャスティンミラノ】

S評価

2戦2勝無敗の状態で皐月賞に挑戦。キズナ軍団の大将になれるのか。新馬戦は好スタートから2番手追走を選択。折り合いに苦労することもなく、ドスローのラスト3F瞬発力勝負で、後続を0.3秒突き放す。新馬戦からクラシックを意識しているのか、長距離輸送を経験させたが精神的にも不安定になることはなかった。非常に気性は大人な印象。2戦目の共同通信杯は相手に朝日杯FS1.2着のジャンタルマンタルとエコロヴァルツ、ホープフルSで見せ場を作ったミスタージーティーなどがいた。スタートは上手く出たが、少し出脚はつかなかった。鞍上がスローペースと読んでいたので、積極的に出していく。道中2番手追走でしっかりと折り合う。このレースもラスト3F瞬発力勝負になったが、ラスト2Fが脅威の10秒9‐10秒8。10秒台で最後加速ラップを踏んでいる。ドスローのラスト3F瞬発力勝負なのは変わりないが、純粋な能力は相当なものであると考えられる。最後に加速していることを考えると、意外に瞬発力型というよりは、持続型の末脚を使うタイプかもしれない。2歳王者相手にもあっさり重賞を勝っているので、GIで十分通用する能力を持っている。2戦ともドスローのラスト3F瞬発力勝負というのは少し気になる。皐月賞は例年ペースが流れるので、ペースが流れた時に先行して脚が溜まるかはやってみないと分からないところである。ただこれだけ基礎能力が高い馬なら、簡単にペースに対応しても不思議ではない。一回使ったことで、スタート後の反応も良くなると考えられるので、ポジションは取りに行けると思う。理想の枠順はシンエンペラーの外枠。友道厩舎で積極的に関東へ輸送しているのは好印象。クラシックを確実に意識して使っているので、ここに向けてしっかりと合わせてきた気配がする。ただ2戦とも東京ということで、皐月賞というよりはダービーを意識している可能性はある。それでもクラシックを意識していることに変わりはないので、ここまでの過程は評価できる。過去10年で共同通信杯勝ち馬は3-0-2-4。15年の勝ち馬リアルスティールはその後スプリングS2着を挟んで、皐月賞2着に好走。皐月賞とちょうどいい間隔の2月に行われる東京1800mのレースということで、クラシックに向けて有力馬が集まるので、好走する馬が多いのだと考える。中山は未経験だが、先行できるタイプで気性もそこまで激しくないので、問題なくこなせるとみて良い。血統は父キズナ母父エクシードアンドエクセル。母父エクシードアンドエクセルはオーストラリアの短距離馬。ダンチヒ系にノーザンダンサー系で欧州の中でも、かなりスピード型の血統。キズナ産駒は今までの傾向だと切れ味というよりは、持続型の産駒を輩出するイメージ。この世代はキズナの初年度産駒がデビューした直後に種付けされた世代。キズナの傾向をつかんだ後に種付けされた馬なので、キズナ本来の持ち味が活かされている可能性が高い。2000mでも距離は大丈夫だが、距離は2400mがベストかもしれない。馬体も500㎏を超える馬で、走りに非常にスケールを感じる。ディープインパクト産駒やハーツクライ産駒がいなくなった今、クラシックを背負っていく種牡馬としてダービーを勝ったキズナは有力候補。ノーザンFはキズナ産駒にクラシックを取らせたいはず。今まで1番人気になって走ったことはないが、今回も1番人気になることはないと思うので、変わらず力を出し切れると思う。戸崎騎手は皐月賞を勝ったことがあるし、中山なら十分信頼して良いジョッキー。皐月賞のペースや初の中山など課題はあるが、それを超えるくらい魅力的な脚を持っている。無敗だし先行できるところも魅力的。全てを抑えて勝ち切るならこれくらい未知のほうが面白い。ここは人気的にも軸にしたい一頭。



【ジャンタルマンタル】

A評価

無敗で朝日杯FSを制覇。今年初戦は2着に敗れる。2歳マイル王者がクラシック制覇へ。3走前のデイリー杯2歳Sは1番人気で1着。しっかり馬体を絞ってきて、道中はリラックスして走れていた。最内で少し進路が狭くなったが、それをこじ開けて伸びてくる。時計もそこそこ出ているので内容は良かった。前々走の朝日杯FSは道中少しハミを少し噛むところを見せたが、すぐに折り合って冷静さを取り戻す。上手く内を通って直線は最内から抜けると外に出す。最後まで後続を凌ぎ切った。前走の共同通信杯は朝日杯FS以上に折り合いに苦労する。ドスローのラスト3F瞬発力勝負になると、器用さで勝っていたこの馬には厳しかった。キャリアで初めて内を選択せず外を走ったのは収穫。この内容でも2着を外さなかったのは地力の高さ。レースを使うごとに折り合いが不安定になっている。今回は初めての中山で1Fの距離延長になる。ペースは流れると思うので、前走ほど引っかかることはないと考えられる。距離不安説が少し囁かれているが、デビュー戦を1800mで使っているので、陣営的には2000mも問題ないと思っているはず。ただ気性面の課題が出てきてしまったのは誤算か。器用さを活かしたいので、枠順は内が絶対に欲しい。外枠で前に壁を作れない状況になると、折り合いにも不安があるので距離はギリギリになってしまう。共同通信杯は瞬発力勝負になってしまったので、この馬の土俵ではなかった。皐月賞の方がペースが流れるので、ハイペースを経験しているこの馬の得意な展開になりやすいと考える。長距離輸送は前走で経験した。ただあれだけレースで入れ込んだのが、輸送の影響なのだとしたらリスクは高い。当日のパドックか返し馬でテンションの確認はしておいた方が良い。血統は父パレスマリス母父ウィルバーン。完全な米国血統だが、父パレスマリスは母にパレスルーマー父にカーリンを持つ。パレスルーマーはジャスティンパレスやアイアンバローズの母。スマートストライク系は日本にあまりいないミスタープロスペクター系の系統だが、日本の芝にも対応している血統である。母のインディアマントゥアナは米国で芝の重賞を勝っている。米国の軽い芝が得意なので、日本の芝向きな血統をしている。逆に開催が進んだ中山の馬場は合わないかもしれない。成績的にはアドマイヤマーズと似ているが、違う点は新馬戦で1800mを使っている点。この馬はずっと1600mを使っていて前走は初めて1800mを使ったのではない。2000mに距離延長しても、折り合いさえついてしまえば対応できる。その折り合いにかなり不安があるので、上手く騎手が宥めることをできるのか。先ほど書いたが内枠なら壁を作って折り合いことができる。正直朝日杯FSのレースレベルは微妙かもしれないが、共同通信杯で得意ではない瞬発力勝負にある程度対応して2着に入ったのは評価できる。一応ここまで底は見せていないので、今回は内枠を引けたら軸でもあり。



【ジューンテイク】

除外の可能性がほぼ100%なので割愛<(_ _)>



【ダノンデサイル】

B評価

京成杯は大外一気で見事に勝利。ダノックスに初めてのクラシック制覇を届けることはできるのか。2走前の京都2歳Sはゲートで後手を踏んで後方からになる。直線で上手く馬群を割ろうとするが、進路が空かず外に持ち出すロスがあった。上がり最速の末脚は使っていたが、スムーズでもシンエンペラーに勝てたかは微妙なところ。ただスムーズなら上位進出はあったと思う。前走の京成杯はスタートを決めて好位にポジションを取れる。道中も上手く折り合いがついた。最後4角らへんで仕掛ける時に、左手前で走ってしまい外側へふらつくことがあった。このようなところにまだ幼さを見せている。直線の切れ味は相当のモノだった。この馬が負けている時は、スタートで遅れている時。スタートを決めた2戦とも勝ち切っている。スタートを決めると行き脚がつくので、前目の良いポジションが取れる。ただ鞍上はベテランの横山典弘騎手。出遅れたらリカバリーすることなく、ポツンを選択する可能性が高い。後方からになれば厳しい戦いになる。4角で手前替えをミスして膨れているところを見ると4つのコーナーは実際あまり良くない可能性が高い。中山2000mを勝利している点は評価できる。長距離輸送も経験していて、気性的な問題もそこまでないので、今回の輸送もんだいないとみる。京成杯から直行のローテーションは過去10年で2頭馬券内。皐月賞に向けてコースが同じなのは良いが、レース間隔が微妙に空いているのが良くない。ソールオリエンスは無敗馬で皐月賞当日の馬場も特殊なので例外とみるべき。基本的にローテーションでは評価できない。血統は父エピファネイア母父コングラツ。母トップデサイルは米国のダートGIで2着が最高成績。GIだと一歩足りないところがありそうな印象。エピファネイアなのは良いが、血統的に母系の実績は疑問で、GIで走る裏付けはない。近2走とも決してスムーズな競馬ではなかったが良いレースをしている。ただ重賞でスムーズな競馬ができていないので、更に頭数も増えてごちゃつくGIになるともっとスムーズな競馬ができない可能性が高い。レース中にしっかりと集中して走れていないところもあるし、本来の目標はダービーだと考える。素質は感じるがここは買っても紐まで。



【ビザンチンドリーム】

B評価

きさらぎ賞を大外一気で見事な差し切り勝ち。一気に主役候補に名乗りを上げる。新馬戦はスタートで後方からになる。道中はハミを噛んで幼いところを見せる。後方待機で進んで、直線に向いた瞬間弾ける。少し内にささりながら伸びていく。決め手がここでは違った。2戦目のきさらぎ賞もスタートで後方からになる。このレースも道中折り合いを欠くところを見せる。3角くらいではだいぶ落ち着いていた。直線は大外に出して上がり最速の末脚でハナ差し切る。最後は周りも止まっていない中伸びているところを見ると、切れ味は相当のモノということが分かる。この馬は課題は第一にゲート。まずスタートで後方からになるのが確定しているようなもの。ここ2戦は少頭数なのでリカバリーすることはできるが、今回はフルゲートの中山。スタートで後手を踏んで後方からになった時点で厳しい。コーナーで加速できるほど器用なタイプでもないので、スタートをどうにかしなければ厳しいのには変わりない。馬体も450㎏台で少し小さい。ここまで揉まれることを経験してこなかったが、ここで初めて揉まれることを経験する可能性が高い。揉まれると更にひっかかるかもしれないし、今までのようなスムーズな競馬はできない。過去10年できさらぎ賞から直行のローテーションは0-0-1-7。あのサトノダイヤモンドでも3着が限界。きさらぎ賞は頭数が揃わなくて、メンバーレベルも共同通信杯に比べると低い傾向。今回もメンバーの中で重賞勝ち馬はいない。共同通信杯に比べるとレベルはかなり下。レースの評価はあまりできない。今回は初めての中山で初めての長距離輸送になる。レース中に気性面の課題を見せる場面があるので、長距離輸送によって更に精神的に負荷がかけられて入れ込む可能性もある。初めての長距離輸送はかなりリスクが高い。血統は父エピファネイア母父ジャングルポケット。母母母にフサイチエアデールがいる血統。母父ジャングルポケットはトニービン持ちで、中山というよりは左回りの東京向き。母系の実績は十分で、GIを勝てる下地はある。ただ中山向きの血統ではない。距離はもっと延びた方が良い。2戦とも物凄い末脚で追い込んでいるので、とてもスケールを感じる。ただスタートは下手くそで、まだまだ荒削りすぎる。きさらぎ賞からのローテーションもあまり良くない。ここで微妙に人気するのなら見が妥当。買っても紐まで。



【ホウオウプロサンゲ】

C評価

若葉Sでギリギリ皐月賞への優先出走権獲得。名門矢作厩舎の逃げが炸裂するのか。3走前の京都2歳Sはその前のレースと違って逃げを選ばず。終始先行して良い感じで直線に向いてくるが、手応え以上の伸びはなく大敗。前々走のすみれSはムルザバエフ騎手に乗り替わり。スタートして少し促すが進んでいかず。前に入られて先行することもできなかった。4角でジューンテイクが膨らんだ時に不利を受けて直線は大外にヨレてしまう。全体的に競馬になっていなかったので度外視で良い。前走の若葉SはアイビーS以来の逃げを選択。終始スローペースで運び、直線はミスタージーティーに交わされるも、しぶとく粘って2着を確保。これまでのレースを見ると一番この馬に合っているのは逃げ。切れる脚がない分、しぶとく持続的な末脚が使えるので、逃げてリズム良く走らせることが一番良い。一応超スローペースだったとはいえ、レガレイラに先着しているので能力はある。若葉S2着組は過去10年で、ウインフルブルームが3着に入ったのが最高着順。ウインフルブルームはその前に朝日杯FS3着やシンザン記念2着など重賞実績がある。あまり底を見せていないのが理想だが、この馬は若干底が見えているので微妙。血統は父キズナ母父モンズーン。半兄にヴェロックスを持つ血統。母父モンズーンは独国で2400mのGIを3勝。父としてはスタセリタやノヴェリスト、母父としては凱旋門賞馬ヴァルトガイストやオークス馬ソウルスターリングを輩出している。今までの傾向を見ても芝2400m以上で活躍する血統。欧州血統なので荒れた最終週の中山は良いが2000mは短い。キズナ産駒でよくいる持続的な脚を使うタイプのキズナ産駒。本当に買いたいのはダービーや菊花賞。ここまで逃げた時はしぶとい脚で結果を残しているので、今回はハナを切る可能性は高い。ただここまでキャリア6戦で、今年に入ってこれで3戦目になる。少し使い過ぎな印象で、今回の上積みはそこまでない。前走優先出走権を獲得するのに全力を尽くしているので、今回は前回の状態を維持できているのかが焦点。前走ほどペースが落ち着くことも今回ばかりはない。結局逃げ残っている時は、スローペースの上がり勝負。今回はペースが流れて息を入れるのも難しいレースになる。他に逃げたい馬もいるので、簡単にハナを切ることはできない。この馬には厳しい展開になることが想定できる。ただスタミナ血統なので、物凄い消耗戦になると強い可能性は残している。馬券的にここまで手を広げることはあまりしたくない。ここは悩むが見で。



【ミスタージーティー】

B評価

若葉Sを制覇してGIリベンジ。今年好調の鞍上を背にクラシック制覇なるか。3走前のホープフルSは大外から上手く内に入れて後方待機。直線までに非常に良い手応えで回ってきたが、前が壁になってしまったので追うことができず。最後に進路ができたころには大勢決していた。進路が空いていれば3着くらいまで可能性はあった。前々走の共同通信杯はレース前から精神的に不安定。スタート直後にエコロヴァルツがヨレて進路を妨害される。道中もスローペースで折り合いに苦労する。直線に向いたころにはかなり消耗していて、脚は残っていなかった。前走の若葉Sはスタートから行き脚がついて好位を確保。折り合いも終始安定した状態で、直線追ってからの反応も早かった。2着馬との差はそこまで広げることができなかったが、前が残りやすい馬場だったので、これはしょうがない。完勝の内容だったと考える。これまでのレースから、この馬の課題はやはり気性面。共同通信杯のようにレース前から入れ込んでいるとレース中もイライラしながら走っている。前走は長距離輸送もなくて気性は落ち着いていたが、今回は3回目の長距離輸送になる。前回中山に行った時はそこまで荒れている様子はなかった。ただ不利があったとはいえ、2回関東で着外になっているのは気になる。関東だと本来の力を出し切れない可能性は少なからずある。前走は皐月賞に向けて絶対に権利を取らなければならなかった。前走メイチ仕上げで今回はそこまで上積みは期待できない。実際に過去10年で若葉Sを制覇して皐月賞好走したのは、賞金に余裕があったヴェロックスのみ。そのほかの馬は賞金的にギリギリで、若葉Sで上位に入らないと皐月賞に出れない馬たちだった。まだ精神的に若いところがあるので、そこをどう工夫して本番に挑めるのかが焦点。血統は父ドゥラメンテ母父サドラーズウェルズ。半姉にタッチングスピーチやアスコルティ、半兄にサトノルークスを持つ。母系のスケールはかなり大きく、サドラーズウェルズににミスタープロスペクター系のドゥラメンテを掛け合わせているのは魅力的。2000mよりはもっと距離が延びてきた方が良さそう。血統的な潜在能力は感じる面もあるが、本来の力を出し切るのならダービーや菊花賞の方が良い。ローテーションや今までの成績を見る感じ、ここで好走するのはかなり難しいと考えるが、まだ底は見せていないしまともな精神状態なら勝負になるかもしれない。展開的にもペースは流れるし、先行勢が多いので展開は向きやすそう。上位人気になることもないと思うので、紐ならありかな。



【メイショウタバル】

C評価

毎日杯を脅威の逃げ切り勝ちで3連勝。勢いそのままで一気に皐月賞まで勝ってしまうのか。3走前の未勝利戦は中団追走で直線は上がり最速の末脚を披露。走っている時少し頭が高いのが気になるが、それ以外は非常に良い内容だった。前々走のつばき賞はキャリアで初めての逃げを選択。道中で他に動く馬がいて3番手になるが、4角で再び先頭に立ってそのまま押し切る。一度交わされても負けない勝負根性がある。前走の毎日杯は誰も逃げる馬がいなくて、再び逃げることを選択。4角に向くとラチ沿いでそのまま止まることなく、逃げて上がり最速を計測。シンザン記念を勝ったノーブルロジャーを1秒突き放す快勝劇だった。近2走は逃げることを選択しているが、折り合いに不安を抱えている馬なので、逃げるのは今後においてあまり良い選択ではなかったかもしれない。逃げているレースは他に逃げたい馬がいなかったので、簡単にハナを切ることができたが、今回は先行意識の強い馬が多い。逃げたい馬もいるので、前走のようにゆったり運んでハナを切ることはできない。逃げないことを選択して抑えたら、恐らくひっかかる。調教を見ても明らかに前進気勢が強くて行きたがる。無理して抑えるくらいなら、馬のリズムに任せて逃がした方が良さそう。毎日杯組は過去10年で7頭いて、馬券内に入ったのはアルアインの1着のみ。アルアインはディープインパクト産駒でサンデーレーシングの馬。この時の皐月賞はフラワーCを勝ったファンディーナが一番人気で今考えると大混戦の主役不在。基本的にはローテーションが厳しく、あまり良いローテーションとは言えない。前走は2着以降にかなりの差を開いて勝利した。これは道悪適性の差だったと考える。父ゴールドシップ母父フレンチデピュティという血統で、父ゴールドシップは道悪の皐月賞で内を突いて勝利。母メイショウツバクロはダートの道悪で2勝。母父フレンチデピュティはまさに道悪の鬼。産駒のエイシンデピュティ、レジネッタ、サウンドトゥルー、ピンクカメオはいずれも稍重以上のGIで好走している。この血統で道悪を走らないわけがないのである。この血統だからこそ、重馬場でただ一頭最内を走ってロスなく走れたのである。それに加えて道悪はみんな脚が上がりやすいので着差がつきやすい。前走のパフォーマンスを鵜呑みにするのは禁物。それに加えて今回は初めての中山で初めての関東輸送になる。ここまで関東に輸送がなかったということは、あまりクラシックを意識していなかったということ。前走毎日杯を勝って勢いそのままに皐月賞に出てきた感じ。クラシックを意識して乗ってきた馬たちに比べると今回の勝負気配はあまり感じられない。長距離輸送で元々気性に課題のあるこの馬は、更に精神的に不安定になる可能性がある。中2週で前走からの上積みも感じられない。良馬場で純粋な能力を求められる戦いになったら厳しいとみる。今回は人気もするだろし、バッサリ見したい。ただ万が一雨が降って馬場が悪くなるのなら買う。



【ルカランフィースト】

C評価

スプリングSでギリギリ優先出走権を獲得。父子皐月賞制覇へ。3走前の京都2歳Sは結果も内容も厳しいものだった。スタートで後手を踏んで後方から。多頭数で揉まれる展開も初めてだった。ペースもそこそこ流れたので、道中は追走で一苦労。3角で鞍上はすでに手を動かして促していた。そのまま反応が良くなることはなく、後方でゴール。正直この現状では上位勢相手に通用しなかった。前々走の若竹賞は不良馬場で、スタートして後方待機。道悪に苦労することなく、直線は見事な脚を使って勝利。自己条件なら勝負になった。前走のスプリングSはスタートから先行してシックスペンスを見る形で運ぶ。これまでのレースとは違い、スローペースで瞬発力勝負になってしまった。結果切れる脚は使えずジリジリとしか伸びなかった。ギリギリ優先出走権を獲得することはできたが、次に繋がる内容とは言えない。これまでのレースを見る感じ、多頭数だと揉まれるのがダメ。今回はフルゲート18頭で、大外じゃない限り揉まれるのは確実。馬群を捌く脚もないので、厳しい戦いになるのは事実。血統は父イスラボニータ母父マンハッタンカフェ。イスラボニータは皐月賞を勝利している。サンデーサイレンスの3×3で、かなりサンデーサイレンスの血が濃い。気性面が今後心配になってくる。中山適性はありそうなので、血統的には良いかも。前走はデビュー戦以来の先行だったが、あまり切れずそこまで良い内容ではなかった。今回はペースが流れるので、追走に苦労する可能性も高い。ポジションが後ろからになれば必然と厳しくなる。人気薄追い込みの松山騎手は怖いが、今回ばかりは底も見えてしまっている。ここまで手を広げるのは難しいので見。



【レガレイラ】

A評価

ホープフルSを牡馬相手に勝利。76年ぶりの牝馬皐月賞制覇を狙う。新馬戦はスタート一息で後方から。スローペースでも、終始折り合いに苦労することもなく、3角で少し促したくらい。直線を向いたら逃げていたセットアップをあっさり交わして勝利。手前が替わってからの反応もピカイチで非常に良い内容だった。前々走のアイビーSは少しで遅れて、その後リカバリーして3番手。ドスローのラスト3F瞬発力勝負で、上がり最速の32秒7を叩き出すも、逃げたホウオウプロサンゲと前にいたダノンエアズロックを捉えることはできず3着。このレースはポジションの差だったのでしょうがない。前走のホープフルSはいつも通りゲートで後手を踏んで後方からになる。ペースはミドルで流れた。3角から徐々に進出を開始して、4角は他馬がかなり膨れて大外に回すことになる。直線は流石の切れ味で早め先頭だったシンエンペラーを差し切る。牝馬で初めてホープフルSを勝ったのは能力の高さの証明。ただ展開に恵まれたのは事実。後方待機で最後まで脚を溜めていられたのが大きかった。先行勢をシンエンペラーが全部潰してくれたので、1番人気ではあったが王道の競馬をしたわけではない。全3戦とも出遅れている点は要注意。基本的にポジションは後ろからになる。前走は大外を回して間に合ったが、基本的に皐月賞は4角で中団にいないと厳しい。多頭数で牡馬しかいないところをそこまで体格の大きくない牝馬が、馬群を割って伸びてこれるかは微妙なところ。ホープフルSのメンバーも正直レベルはそこまで高くない。人気で先行して唯一強いのはシンエンペラーのみで、人気で先行した馬たちは全滅。今回はここから更にメンバーレベルは上がる。後方で呑気に待機していると、もう先に人気の先行勢で大勢が決着している可能性がある。今回は前走よりもさらに後手に回ってしまうのだ。血統は父スワーヴリチャード母父ハービンジャー。この馬もスワーヴリチャードらしいところは見せている。右回りで内側にささるところはまさにスワーヴリチャード。本来のベストは東京2400m。母系は超一流の血統。母母母にウインドインハーヘアを持っている血統で、母系のスケールはかなり大きい。先日の桜花賞を勝ったステレンボッシュも母母母にウインドインハーヘアがいた。クラシックでも勝ち切れる血統。ただ先ほども書いたが、本来は中山2000m向きではなく、東京2400m向きの馬。皐月賞で牝馬ながら一番人気に支持されたファンディーナと違うところは、すでに牡馬相手のGIで勝利しているところ。ただ牡馬に比べると細身で、斤量で2キロマイナスがもらえるとはいえ、この体格の差は3歳になると出てしまう可能性が高い。ダービーを牝馬で勝ったウオッカもかなりの大型馬だった。多少馬体重は増えているかもだが、3歳だと牡馬に対して馬体の差が出てくる。ただ能力が一級品なのは事実で、一度例外をやってのけている馬である。データクラッシャーはこういう馬の場合が多い。休み明けはノーザンFなので全く問題はない。ただ久々の分少し気持ち的にガス抜きができていない可能性があるので、折り合い面は少しだけ心配である。あとは鞍上がルメール騎手ではなくなる点。現状でまだ誰になるか公表されていないが、恐らく北村宏騎手になると考える。これまでルメール騎手が手綱を握ってきて、今回アクシデントでいきなりの騎乗。気難しいところも見せる馬なので、正直テン乗りは良くない。ただやるべきことは分かりやすい馬なので、上手く折り合いをつけることができれば大丈夫そう。騎手で一気に評価を下げるのはこの馬レベルだと危険に感じる。この馬は今までのデータでは語ることのできない馬かもしれない。気持ち的には人気もするだろうしあまり買いたくないが、買わなければならない馬かもしれない。ここは一応買うかどうかは置いておいて、今までの馬と違う存在として評価しておく。



皐月賞評価一覧

S評価 ジャスティンミラノ

A評価 シンエンペラー ジャンタルマンタル レガレイラ

B評価 アーバンシック ウォーターリヒト エコロヴァルツ コスモキュランダ ダノンデサイル ビザンチンドリーム ミスタージーティー

C評価 アレグロブリランテ サンライズアース サンライズジパング シリウスコルト ホウオウプロサンゲ メイショウタバル ルカランフィースト


今回の評価はこの通りになりました。

ここから枠順とST指数で最終決断をしたいと思います。

今回もS評価は一頭のみで、A評価も3頭とかなり絞りました。

ジャスティンミラノに関しては、未知な部分に賭けたS評価です。
だから自信がないということはありません。
その未知な部分も予想するのが競馬です!

ジャスティンミラノが強いということをここで証明してくれるでしょう!

今回これだけ予想して現地にも行けるということで、皐月賞が更に楽しみになりました!!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
予想の参考になれば幸いです!

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それでは答え合わせは日曜日に🖐️

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