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【自己紹介】はじめまして!水野渚です

はじめましての方も、少しお知り合いの方も、こんにちは。水野渚(みずのなぎさ)です。
 
いつかの自分のために、そして誰かのために、改めて自分のやってきたことや、日々学んでいることを、書き留めて発信していこうと思います。
 
まずは、簡単に自己紹介からはじめます。


1. 愛知県名古屋市で生まれ育つ

名古屋の中心部に位置する栄の近くで生まれ育った自称・都会っ子。18歳まで名古屋で暮らし、名古屋の暮らしに飽きてしまい(今思えば飽きるほど全然探索していなかったが)、さらなる都会を目指して東京の大学に進学することにしました。

父撮影。渚という名前の通り、海が好きで家族でよく遊びに行っていました

2. 上京して大学で国際開発を学ぶ

小学3年生のときに、ホストファミリーとして香港からの留学生を受け入れた経験がきっかけで、見知らぬ国や文化の中での暮らしに興味を持ちました。英語も好きでしたが、それよりも、行ったことのない土地で何が起きているのか、そこで人がどう暮らしているのか、特にグローバルサウス(その当時は、発展途上国と呼ばれていました)に生きる人々についてもっと知りたく、津田塾大学学芸学部国際関係学科に入学しました。
 
グローバルサウスに生きる人々が国連や各国政府による経済的な支援によって社会的、文化的、環境的にどのような影響を受けているのか、国連や国の支援ではなくそこに生きる人々自身が自分たちの暮らしの「問題点」に気づき行動を起こすには何が必要なのか(いま思うと、勝手に「問題」と決めつける私側の方が「問題」だと思いますが)、そのための「外部者」の役割とは何か、という観点から国際開発について学びを深めるため、国際開発の分野で著名なイギリスのSussex(サセックス)大学に一年間留学しました。

サセックス大学がある、ロンドンから南部にあるリゾート地Brighton(ブライトン)

3. 国家公務員として外交に携わる

大学3年生になっても将来やりたいことはまったくわからなかったのですが、(はっきりとした出来事は覚えていないのですが)イギリス留学中に、「自分は日本人であるということからは逃れられない」と感じ、ならば日本のために働こうと考えるようになりました。自分が学んできたこと(国際関係や国際協力)と英語力を活かせる就職先として外務省(外交官)を目指しましたが、まったく手応えのない面接で沈没。第二希望の防衛省からは無事に内定をいただき、語学(英語)専門職として入省しました。勤務のうち2年間は沖縄防衛局に転勤し、沖縄で過ごしました。

防衛省では会議の通訳や書簡などの翻訳の仕事のほか、国際会議のロジスティックス調整、米軍基地に関する他省庁や地元行政との調整、各国大使館の武官(軍事を任務とする外交官)との交流、国会対応などいわゆる官僚っぽい仕事から、地元からの陳情受け、オスプレイ監視(?)、沖縄県内の夜間のパトロールなど、もっと地に根を張った仕事まで、本当に様々な貴重な仕事をさせていただきました。

入省したての頃
あんなに好きだった沖縄の海なのに、近くに住むと全然行かなくなってしまったのが心残り

4. デンマークのフォルケホイスコーレに留学

防衛省では素晴らしい人に恵まれた環境で楽しく仕事をさせていただきましたが、今後のキャリアや自分の興味の移り変わりによって退職することに。さらに、国際関係に携わるなか、国際関係も個人対個人の人間関係(例えば、日米間の担当者同士の関係)が大事だと感じ、異文化コミュニケーションについて学びたいと思うようになりました。異文化といっても、国だけではなく人一人ひとりの違いも含めての異文化だと思いますし、コミュニケーションも言葉だけではありません。写真や絵、音楽、料理など別の表現手法も含めて学べる場所はないかと探していたときに、デンマークにあるフォルケホイスコーレという学校を知りました。フォルケホイスコーレは18歳以上の人なら試験なしに誰でも行ける学校です。詳しく知りたい方は、フォルケホイスコーレの説明と体験を書いた記事があるので、ご覧いただければ幸いです。

学期終わり、さいごの記念写真

フォルケホイスコーレ留学とは

 フォルケホイスコーレ留学の体験談

 デンマークでの経験は、自分の身の回りにある小さな驚きや美しさ、優しさに気づかせてくれました。私はそれをアートやデザインという手法を使って広めることをしたいと思うようになりました。

フォルケホイスコーレが終わったあと、1ヶ月ほどヨガ・メディテーションセンターでボランティア。その際、6月の朝6時頃のひんやりした海に裸で浸かるのが、極上の幸せでした

5. 人と話して書くことを仕事に

帰国し、IDEAS FOR GOODというウェブマガジンを中心に、国内や東南アジア、南米などに渡って、記事を書いたり編集したりする仕事につきました。また、イベントや展覧会の企画なども行いました。同時に、国際交流シェアハウスに住みながら、Airbnbやカウチサーフィン(Airbnbの無料版のようなサービス)のホストとしても海外からのゲストをお迎えし、国際交流イベントを企画したりもしていました。私が住んでいた神奈川県川崎市にあるお城のようなシェアハウス「シャトーライフEze」では、日本に居ながらにして、(国籍問わず)異文化交流ができる環境に恵まれました。

タイ・チェンマイで取材中

ライターとしての仕事は楽しく、取材を通して世界中の方々から多くのインスピレーションをいただきました。そしてだんだんと、私自身も熱く語れることがしてみたいという気持ちが強くなっていきました。そんなとき、田中元子さん著『マイパブリックとグランドレベル』という本を読んで刺激を受け、2019年1月から4ヶ月間東南アジアでの取材旅中に、カンボジアの小さな美しい島で、現地の人や世界中からの旅行者に白玉を振る舞うマイパブリックプロジェクト「NagiCha(なぎカフェ)」をはじめました。今思えばこのときが最初の「アート活動」だったかもしれません。

6. アーティスト・イン・レジデンスに挑戦

4ヶ月間の東南アジアでの取材旅から戻ってきたあと、仕事の傍ら、白玉で「10年後の自分を表現する」ワークショップを都内や福岡で開催しました。

こちらは、都内で最初に開催した白玉ワークショップの様子です。友人が暮らすアーティストコミュニティレジデンスをお借りしました!

10年後をイメージした自分だけの白玉づくり

また、夏休暇を使って、鳥取で開催された「スクール・イン・プログレス」という10日間のオルタナティヴなアートの学校にも参加しました。うまく言葉にはできないですが、身体に深く刻まれたとても貴重な体験でした。

そして、もっとアート活動を広げたいと思い、今後は海外のアーティスト・イン・レジデンスに応募しました。アーティスト・イン・レジデンスとは、アート活動を行う人が自分が住む場所から離れ、ある場所に一定期間滞在し、制作を行う制度です。

私は、インターネット検索で出てくるポータルサイトやFacebookのグループなどからレジデンス先を探し、一つ目は、フィンランドにある「For the Sake of Being(s)」、二つ目は、ポルトガルにある「Buinho」というところにそれぞれ約1ヶ月ずつ滞在しました。そこでも、白玉ワークショップを開催しました。

フィンランドの地元カフェでワークショップ実施
ポルトガルにて子どもたち向けにワークショップ実施

海外でのレジデンスを終えた頃から、ちょうど新型コロナウイルスが蔓延しはじめました。コロナ禍でも、日本のレジデンシープログラム「co・iki」が実施するリモートレジデンシーに参加し、世界各国の8つの家をオンラインでつなげて模擬的に一緒に住む「Virtual Shared House – what makes a home a home」というプロジェクトを実施しました。貴重な機会を作っていただいた主催者の陽子さんには感謝しています。

ワークショップもレジデンスも、何もないところからまずは実績作りだと思い、かかる資金は自己負担していました。しかし、それ以上に良き出会いがあり、今の私があります。

7. 表現の幅を広げるために藝大に入学

東京、福岡、フィンランド、ポルトガルで何度か白玉のワークショップを開催するなかで、この活動をどのように発展させていけばいいのか思い悩んだり、他の表現手法についてもっと学びたいと考えていました。そんなとき、友人のSNSをきっかけに、東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス(GAP)専攻のことを知り、受験し、合格することができました。まったく美術系のバックグラウンドがなく、絵も音楽も苦手な自分にとって、正直はじめは怖すぎる環境でしたが、興味のあることをがむしゃらにやってきた結果、失敗もあるものの楽しく真剣に学ことができています。

茨城県取手キャンパス内で活動する畑部で、大豆を育ててみました

大学院での研究内容は、「食べる」という行為を通じて、自分とその周りにある環境やものとの関係性を再考する作品やプロジェクトを作ることです。

これまで、廃棄野菜で作った食べられる紙を校内で飼育しているヤギに食べてもらう作品「聴く」ための香り作りため息を生けるためのガラス器作り生と死をテーマにしたツアーパフォーマンス大学キャンパス内に生えている野草での草木染め・お茶づくり・ヤギのフンを使った器作りを通した地域でのアートプロジェクトなど、さまざまな作品を制作してきました。

更新がなかなか間に合っていませんが、作品はこちらのウェブサイトに追記していくので、よろしければご覧ください。

8. フィンランドのアアルト大学に交換留学

一年間の交換留学の機会をいただき、2023年1月から12月まで、アアルト大学アート・デザイン・建築学部にて学んでいます。特に、社会や文化、環境の視点からマテリアル(木、植物、石など)について研究をしています。

「なぜフィンランドなのですか?」とよく聞かれます。以前デンマークに留学していたこともあり、北欧には馴染みがあったこと(以前フィンランドに来た際にたまたまアアルト大学にも遊びに来たことがありました)、ファインアートだけではなくデザインやソーシャルイシューなども含めて分野横断的に学びたかったこと、アアルト大学ではほとんどの授業を英語で受けられること、などが個人的な理由です。来てから知ったのですが、QS世界大学ランキングのアート&デザイン部門(2023年)で世界第6位だそうです。アアルト大学での学びついては、またの機会にお話ししたいと思います。

来たばかりの1月。部屋の窓から。目の前は凍っている海です
6月。夜中まで明るくて、一面がみどりいろに

9. もっと知りたい・伝えたい

一見するとバラバラに見えるキャリアかもしれませんが、私の中では自分の興味はわりと一貫しています。それは、人とのコミュニケーションです。今では外向的な面と内向的な面で大体半々くらいな気がしていますが、幼稚園から小学校低学年にかけては、本当に内向的で、友だちに「一緒に遊ぼう」と言うことができず、幼稚園の教室の隅で泣いていたり、先生と遊んだりしている子どもでした。

人は他の人(や人以外のもの)とどのようにコミュニケーションをとって生きているのか、私はどうしたら楽に自分とは違う外の世界と通じともに生きていくことができるのか。そんな想いから、いろんな行動をしてきたのかなと思います。

小さい頃からの「あの人のこと、あの場所のこと、あの植物のこと、もっとこの世界を知りたい」という気持ちと、デンマークで暮らしていた頃からの「自分の近くにある驚きやうつくしさを、誰かに伝えたい 」という気持ち、そして多くの人との出会いや助けのおかげで、今の私があるような気がします。

2月のフィンランドの海

最後まで読んでいただきありがとうございます!

これまでの経験を活かして、作品展示をはじめ、アート関連ワークショップ企画、出版、コラム記事執筆、イベント登壇など、さまざまなことに挑戦していきたいと思っています。もしなにかご一緒できそうなことがあればぜひお気軽にご連絡ください!まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。

参考:主なメディア掲載実績・ポートフォリオ

・イギリス留学時代の友人が、私のキャリアについて記事にしてくれました
https://note.com/protean_shufu/n/n529f97f8ea80

・藝大に入学してからの活動を取材していただきました
https://artlivestoride.com/artist/nagisa-mizuno.html

・アートとサステナビリティについて
https://ideasforgood.jp/2020/07/02/design-for-good-talk-live-1/

・SHIKIORIORIプロジェクトについて
https://iloveyou.geidai.ac.jp/project30/


・ポートフォリオウェブサイト
https://mizunagi.com/

・インスタグラムアカウント
 @mizunonagisa



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