どうする 役職定年
私の勤めている会社は、60歳になる誕生日がある年度末に、役職定年になります。
来年(令和6年)の3月末をもって、私は役職定年になります。
(心の声:自分が還暦になるなんて・・・なんか信じられない・・・)
役職定年後をどうするのか、今年(令和5年)の9月の役職定年時の希望申告をする時点で決めないとなりません。
私自身、いまだに迷っていますが、会社の同僚も迷っていました。
1 将来の不安
昨年(令和4年)の10月の会社への希望状況申告の時期のことです。(役職定年まで残り1年半) 同僚から会社の廊下で話しかけられました。
A「来年で役職定年だよね。どうするか決めた?」
私「まだ迷っているんだよね。給与も減るし、社会保険や税金のことも
あるし、住宅ローンも残っているから。」
A「税金って?」
私「地方税はすぐには下がらないから、貯金しとかないと大変だよ。」
A「え、そうなの?」
というように、同僚は役職定年の準備があまり出来ていないようでした。
このときに簡単ではありますが、役職定年後の給与や役職のこと、高齢
再雇用継続給付金のこと、税金のこと、社会保険等のことなどを話しまし
た。
私は、数年前から役職定年(定年退職)のことを考えていたし、FP試
験の勉強をしていたため、知識だけは少しありました。
同僚からは「今度、時間があったら教えて欲しい」と言われ、「わかっ
た」と返事をしました。
2 会社の対応
役職定年者への会社の対応は、昨年の例を取れば、紙を渡して「よく読
んどけ」状態。
書いてある内容は、会社に残る前提での処遇(給与や役職)と社会保険
が中心です。これでは、正社員または再雇用で会社に残る選択肢しかあり
ません。もし、退職して何かをしようと思っても、その後に対応が出てく
る税金とか社会保険等のことがわかりません。
(本音:「会社は人」を掲げ、社員を大切にするといってる割にはダメダ
メな会社!)
3 会社の処遇
役職定年になると、選択肢としては3つになります。
① 正社員(65歳まで)
② 高齢再雇用社員(65歳まで 1年契約)
③ 退職
①と②は、会社に残るため、会社内での役職は次のようになります。
ア 管理職 (もうなれません)
イ 役職者 (4段階あり、一部の人のみ 最長2年間)
ウ 一般社員 (ほぼこちらになります)
当然、給与も ア>イ>ウ となるわけです。
ただし、自分がどうなるかは、役職定年の1ヶ月前にならないとわかり
ません。(勤務地・役職・給与)
4 セミナーの準備
「今度、教える」と、同僚と約束をしてから、いろいろ考えました。
もしかしたら、ほかにも迷っている人がいるのではないか。
一緒に考える時間を共有してもいいかもと思いました。
セミナーの資料を作りながら、同じ歳(昭和38年度)の人たちに声をか
けました。
セミナーと書いていますが、レベルは勉強会です。セミナーという響き
がかっこいいので、あえて使いました。
会社全体を対象にするのは難しいので、同じシステムの部署の人に声を
かけました。まずは、同じ年齢の人を探すことからです。
300人以上いる部署ですが、同じ歳の人は3人しかいませんでした。
意外と少なかったです。
3人中2人は聞きたいと言っていただきました。
対象になりそうな人に歳を確認していたときに、1つ年下(昭和39年
度)の方に一緒に聞きたいと言ってもらえました。
私を含め、全員が出勤している日の勤務終了後にセミナーをすることに
しました。
5 セミナー開催
5ページの資料を作り、セミナーを行いました。
内容は、
・役職定年後の待遇(項番2のような内容)
・給与体系
・高年齢再雇用継続基本給付金と失業保険
・年金
・退職金
・社会保険
・地方税
・退職後のライフキャリア (盛り上がりました)
・勧奨退職
です。
みなさん一番びっくりしていたのは、住民税でした。
役職定年は令和6年3月末ですので、給与は4月から減りますが、前年の
収入で計算される高い住民税を納めるのは、令和7年5月まであるというこ
とです。
貯金をおすすめしました。(笑)
そのほか、正社員と高齢再雇用社員との待遇の違い、給与が75%未満に
なると高年齢再雇用継続給付金が出ること、国民健康保険になると扶養制
度がないこと、退職所得控除の話は質問が多かったです。
6 最後に
今年の9月には、”どうする”か決めないといけません。
迷う最大の原因は「1ヶ月前にならないと自分のポジションが見えな
い」ということだと思います。勤務地はどこか、役職はあるのか、給与は
いくらなのか・・・。
どう進むか、自信を持って決めたいと思いますが、きっと消去法で決め
ることになるでしょう。退職してやりたい仕事はありますが、「雇われる
仕事」になるため「年齢」という大きな壁もあります。
自分の好きな仕事に再就職できるかどうかが、一番の判断基準だと思い
ます。
セミナー終了後も、役職定年後はどうするか、みんなでいろいろ語り合
い、私自身も勉強になりました。
私の新たな課題も見つけることが出来ましたし、とても充実した1時間
のセミナーと1時間の座談会でした。
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