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#18 京都記念2024【予想】

 今週は『京都記念』が4年ぶりに京都競馬場で開催。
 昨年末に『有馬記念』を制した「ドウデュース」を始め、海外GⅠ勝利を果たした「ラヴズオンリーユー」、春秋グランプリ制覇を成し遂げた「クロノジェネシス」など、優勝馬がその後に活躍するケースが多く見られるレースだ。
 年明け2戦目の中距離別定重賞である本レース。中6週を挟んで『大阪杯』、続いては『天皇賞(春)』など大舞台を控えた時期に開催される。それ故にレース結果は実績が物を言う傾向にある。
 今年も中距離GⅠ戦線での活躍を志す馬が揃った訳だが、①コース特徴及び②展開予想をベースに③有力各馬の脚質を分析して好走を見込める馬を導き出したいと思う。


予想

①コース特徴

 京都2,200(芝・右 外)コースのスタート地点は内回りの4角を抜けた先。スタートから初角の1角までは約400mの直線が確保されており、コース形態上の枠順の有利不利は殆ど無いと言えるだろう。

 コースの起伏は基本平坦。正面直線から向こう正面中間、及び4角とその殆どが平坦に設計されている。ただ向こう正面中間から3角にかけては高低差約4mの小高い丘が待ち構えている。この3角の丘越えがレース展開を予想する上で大きなポイントとなるだろう。

②展開予想

 今回の出走馬で隊列の先頭を主張したいのは①バビット⑫アフリカンゴールドだろう。ただ、近走の出脚の速さと枠の並びを考えると①バビットの方がポジショニングはスムーズだろう。とは言え、ハナに立ってこその⑫アフリカンゴールドも番手で収まるとは考えにくく、序盤に速いラップが刻まれることが想定される。そうなると以降が1馬身2馬身程切れた隊列の可能性も。
 1角を抜ける頃には隊列が落ち着く見ており、その後2角の進入にかけて一気にペースダウン。それでも1,000m通過は60秒を僅かに切るようなラップで構成されると予想している。

 レース後半に差し掛かり、向こう正面中間から坂の上り。ここから再度ペースが上がることになると見ている。これは、強引にハナを取り切ると想定している⑫アフリカンゴールドの5着善戦を見せた『京都大賞典』のラップ構成を参考に予想。
 そのラップ構成故に差しに構える脚質の馬が多く見られる今回のメンバー構成では4角に差し掛かっても隊列はやや縦長と想定される。
 そうなると好走に求められる脚質は先団での追走を可能にする追走力、京都外回りコースの直線を活かせる瞬発力速力だと言えるだろう。

③有力各馬の脚質

⑤ベラジオオペラ
 まずは昨年の『チャレンジC』で古馬相手に重賞2勝目を挙げた⑤ベラジオオペラだ。
 その前走に当たる『チャレンジC』では59.9秒のペースを先団で追走。ラップに注目しても後半の1,200mすべてが12秒を切っており、消耗戦の中でも決め手を発揮できるところを見せた。
 また『東京優駿』では4角通過11番手から上がり最速の33.0秒を使ってタイム差なしの4着。瞬発力・速力の面でも十分資質は備えていると言える。

③プラダリア
 続いて昨秋『京都大賞典』で重賞2勝目を果たした③プラダリア
 その『京都大賞典』ではアフリカンゴールドの3番手を追走。前半1,000m
こそ61.6秒と落ちついたペースも、後半の消耗ラップの中でも先団をキープ。直線で瞬発力とその決め手の持続性を発揮しての勝利となった。
 若干、決め手の速力には劣るものの堅実に上位争いができるだけの資質を備えていると言える。

⑪マテンロウレオ
 最後に昨年の『大阪杯』と『天皇賞(春)』で掲示板を確保した⑪マテンロウレオだ。
 昨秋の『チャレンジC』ではやや控えた位置取りから差し脚を伸ばす競馬で5着。ただ、展開的には先団に負荷の掛かるレース。勝負所で脚の止まった先行各馬との脚色の差で着順が繰り上がっただけにも映る。
 昨春の『大阪杯』では勝ち馬が展開した消耗ラップを3番手で追走。しかし、そこから使える決め手が無く0.4秒差も4着に敗れている。
 以上より追走力や持久力の面では評価できる部分はあるものの、瞬発力や速力の面では若干の見劣りが否めないだろう。

推奨馬

◎⑤ベラジオオペラ
○③プラダリア
▲②ブレイヴロッカー
▲⑨ルージュエヴァイユ
△⑪マテンロウレオ
△⑥ラヴェル

推奨馬短評

◎⑤ベラジオオペラ
 人気順当に本命評価。昨年はクラシック戦線でこそ活躍は無かったものの、『東京優駿』4着は着順以上に評価できる内容だったと言えるだろう。
 また脚質分析でも評価したが、想定される展開において最も能力を発揮できる馬だと考えられる。
 京都競馬場でのレース経験が無いことだけが懸念点だが、そこさえクリアできるのなら勝ち負け必至の一頭だ。

○③プラダリア
 勝ち負けには展開の助けが欲しい印象が拭えないものの、今回は展開利があると読んで対抗評価。
 上記⑤ベラジオオペラ同様に想定される展開において実績があり、能力発揮に十分な条件が揃っていると考える。また、3枠と内目の枠を確保できたのも好材料だ。
 展開を考えても前々の位置取りが有利に働くと見ているため、決め手の速力よりも追走力を評価して対抗評価とした。

まとめ

 今回の買い目だが、⑤ベラジオオペラが展開的にも抜けている評価。そのため【馬単】を1着流しで⑤⇒③,②,⑨の3点。三連系は紛れも加味して【三連複】。2頭軸⑤-③から②,⑨,⑥,⑪に流して4点。計7点で的中を狙っていきたい。
 
 『京都記念』の予想は以上。今回の予想が参考になれば、スキフォローを是非。


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