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biodynamische Ausbildungについて

定期的に連絡取ってる友達や親戚ですら私のやってること知らない。
ので、綺麗にまとめてみました。これを機にまたノート頑張ろうかなと。

普通のAusbildung

そもそもAusbildungってなに?って方はきっと”アウスビルドュング"とでも検索すればでてくると思いますが、要は働きながら、専門学校に通うって感じかと思います。どのAusbildungをするかによって会社と学校の割合やルーティンなど違って、1週間に3日会社・2日学校とか1ヶ月に3週間会社・1週間会社、など例が挙げられます。ちなみにAusbildungは「職業訓練」と訳されることが多いです。期間は通常3〜4年です。

biodynamische Ausbildung

さて、私がしているbiodynamische Ausbildungバイオダイナミック農法の職業訓練は、酪農業を学ぶことができます。そのためLehrlinge見習い生(AuszubildendeもしくはAzubiともいう)は基本的にバイオダイナミック農法で野菜や穀物を作っている農場でGärtner野菜を作る人Landwirt家畜の世話をする人として働いています。3月から年度がスタートします。昔はfreie Ausbildungフリー職業訓練という名前でしたが数年前に改名されたようです。というのも、フリーと聞くと課題とか、学校とか、そういう事は無いと思って始める人がいたようです。また、このAusbildungはstaatlich国家的でない、いわゆる国に公式的に認められてないAusbildungなのです。なので、卒業しても、その称号はEU内・ドイツ内でも認可されない場合があります。ただdemeterの農場であれば問題なく認められるのが一般的。しれっと使ったこのdemeter、バイオダイナミック農法で作られた商品や食品はドイツではdemeter(デメター)協会が認証されており、このデメターマーク

が付けられています。
会話では「バイオダイナミックの」よりも「デメターの」と使用されがちな気がします。デメターの野菜・デメターの化粧水、とか。

こんなちょっと変わったAusbildungですが、ドイツ内でも管轄が5つに分かれています。Ost(東)西(West)Süd(南)Nord(北)Bodensee(ボーデン湖)です。それぞれの地域によって試験内容・課題・待遇などが異なります。また、どの農場に就職するかによって、どの管轄かが決まります。私の場合、農場がBrandenburg州にあるのでOstのカリキュラムでAusubildungをしています。

カリキュラム

セミナー

1年から3年までほぼ毎月月に1回4日間のセミナーがあります。基本は学年ごとですが、年々人数が減っていくのでOstでは現在2年3年合同で行っています。私の代は始めた時は27人、今は25人が同じグループです。セミナーといっても座学ではなく、いろんな農場を訪問して、その農場の特徴を学ぶことがメインです。社会科見学のようなイメージです。机はほぼありません。屋外で草の上だったり、椅子だけだったり、円になって講義者の話を聞き、話し合いしたりします。宿泊でのセミナーですが、泊まる部屋がドミトリーだったり夏はテント(もちろん持参)×寝袋だったりします。朝昼晩は基本的には分担して自分達で作ります。

課題

1、2年次にレポートや押花・中間テストがあり、3年次に最終テストと卒業論文があります。ドイツ人だったらきっと楽勝なんだろうけど、農業の初心者・ドイツ語まだまだな私からしたら、課題が憂鬱でしかない。

労働規約

労働時間。週35−45時間(うち週に4時間学習時間を設けなければならない)
給与。月600-800€
有給休暇。24日

農場と結ぶ一般的な労働規約の条件です。おそらく皆様が気になりそうな3点を挙げましたが、結局何もかも(農場による)ということです。労働時間に関しては結構それ以上働く農場もあるのが現実です。

終わりに

ざっくり枠組みをまとめさせて頂きました。セミナーでは専門知識を得るだけでなく、ドイツ文化も目の当たりにします。時間通りに進まない、見学中にどっか行ってしまう、みんなで話し合い、テント宿泊が当たり前、個々が自由。正直新しい経験が多すぎて、常にしんどい!と心の中で叫んでるのですが、やるしかなあああい!

こんな奴で良ければサポートお願いします。