大都市は少子化を作り出す

この放送早送りで見ました。
岩田温、田端信太郎、ひろゆきの頭の悪さが目立った。とくに岩田と田端は大物政治家(島根県知事)相手に、思ったことを言って、俺は偉い政治家に遠慮もしないし、賢いよ、と視聴者に見せたかったのだろうが、頭の悪さが露呈した。
芸能人の発言と違って、彼ら個人の発言内容に番組台本はなかったと思う。あたまが悪いうえに、事前に調べもせず出て来て、揚げ足取りをして、さあ皆さん、私は頭がよいでしょう、どうでしょう、とやって見せたかったのだろう。

日本の少子化を改善するには、東京への一極集中を減らしていくしかない。自民党は、各地域に議員がいるものだから、全国の均衡発展なんて言い出しそうだが、そんなことをさせないで、全国にいくつか重要都市を作るという形が現実的だろう。これが最近は聞かれなくなった道州制だと理解している。

日本に限らず、世界中で大都市、過密都市は少子化だ。ソウルはもちろん、上海だって、北京だって、最近はバンコクも少子化がはじまっていると知人から聞いた。

大都市・過密都市でどうして少子化になるか考えてみると、生活費が高いというのが一般的な意見だが、私は、大都市は、田舎より生活費は高いが、所得も高い、可処分所得は、大都市の方が田舎より上のはずだ。

沖縄県の出生率が最も高いことからして、所得が高いことと出生率が高いことに密接な関係はないだろう。そもそも大都市に暮らす大金持ちの子だくさん夫婦なんてきかない。大金持ちで、子供に会社員の月収くらいの小遣いを出す家でも、一人っ子というのはめずらしくない。

大都市・過密都市は、お金さえ払えば人それぞれの欲望に見合うサービス(セックス、食事、酒、娯楽、ペット、享楽的な出会い など)を提供してくれるから、やっぱり狂うというか溺れるというか、それで男も女も、肉体的に、精神的に子供を持つことが難しい年齢に入って、手に入れなかったものに気が付くという人が多いように思う。仕事が好きとかいって、一生懸命働いている30代、40代の独身女性を見ていると、あなたの代わりはいるし、会社はあなたの10年後、20年後、もしくは退職後のことなんて一切考えてないよ、考えられるのはあんた本人だけだよ、といいたくなるけど、、いったことはない。仕事を一生懸命してきて、そこそこの高給取りになった独身女性たちが、ぞくぞくと、子供が産める年齢を過ぎ、定年を迎え、うろたえるという事態が発生していくだろう。

大都市は自分が歳をとったことを忘れさせる。なんでだろう、でもそう思う。

日本の少子化を上から目線で小馬鹿にしていたシンガポールの出生率が1.0をきった。0.97。ざまあみろだ。あとシンガポール礼賛の頭の弱い日本人インフルエンサーもな。

シンガポールでシンガポール人であれば、働くことを希望すれば、仕事が見つからないということはない社会だ。所得の問題じゃない。お金で女も男も酒も何でも買える社会だ。障壁は、あえて結婚して(当人たちは、付き合って、セックスしているだけの関係でもいいじゃないか、と。)、世話が面倒な子供を持って、親戚に自分の時間を使うかということだ。

私がシンガポール勤務していた時の同僚を考えても働いている当人たちは2,3人兄弟でも、その子供は一人とかゼロだったと記憶している。

イスラム社会でもトルコの大都市イスタンブールだと一人っ子が普通だと仲の良かったシリア人から聞いた。

過密大都市は、人間の欲望のかなりの部分がお金を出せば解消できる。そんな環境に暮らせば、結婚して、子供を持つという判断は後回しにされがちで、なんとか結婚までたどり着けても、子供は持てなかったという夫婦はたくさんいるのではないだろう。

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