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心理的な星座と共通重心

by カワムラジオ

宇宙には4つの力があると言われています。そのうち、私たちの暮らしの中で目に見えている現象は、主に、重力と電磁気力の2つの力によって引き起こされています。

いずれもその力の源はわかっていません。しかし、共通する法則が一つあります。重力も電磁気力も引っ張る力ですが、その力が距離の2乗に反比例します。アインシュタインの有名な方程式e(エネルギー)=m(質量)c*2(光速の2乗)によると、質量とエネルギーは変換可能ですから、質量による重力と、エネルギーによる電磁気力の力が、距離の2乗に反比例するという法則は、本質的には同じ現象の範疇といえるかもしれません。

何が言いたいかといいますと、つまり、ひとの心はエネルギーですから、星の重力の話と同じ法則が適用できるのではないかということです。

ひとは、他人がいることに気が付かなければ、実際にいても影響されません。しかし、認識した瞬間から少なからず影響を受けます。それが近ければ近いほど強い力を受けます。このときの距離は精神的距離です。

ひとは一人でいるときは自分の精神の中心は自分の中にあります。しかし、結婚して夫婦になると、二人は連星のようになり、社会に対して一つの系として動くようになります。連星はお互いの質量に応じた位置に共通の重心を持ちます。それは自分勝手に決めることはできず、相談のうえ、納得する位置に決まります。夫婦とは、その共通重心のまわりを回っているようなものです。

この共通重心は、人の数が増えるとどうなるでしょうか。αさんとβさんの共通重心をⅰの位置とします。次にγ(ガンマ)さんが出てきました。するとαさんとβさんの共通重心ⅰとγ(ガンマ)さんを繋ぐ線上のⅱという場所に、3人の共通重心が移りました。この時、共通重心の位置はあくまで3者がそれぞれ持つエネルギーの大きさで決まります。同じように人数が増えていくと、共通重心はⅲ、ⅳ、ⅴ、ⅵと次第に移り変わっていきます。

いま、ここに7人から成る社会的な組織があったとします。7人は一つの系を成し、社会の中心Pole Starから一定の距離を回っているとします。この系の共通重心は各人のエネルギーが変わらなければ、配置がかわっても同じ軌道上を回ります。何らかの理由で、それぞれのエネルギー量が変化したり、人数が変わればそれに応じた共通重心ができ、新しい軌道を描くでしょう。

大切なのは、共通重心の位置を確認することと、その重心が描く社会の中での軌道を知ることです。

社会を星空に例えるなら、会社や組織は星座のようなものです。北極星を中心としてそれぞれの位置を、様々な星座が回っています。ひとつ違うのは、星座は永遠に近く、社会は流動的だということです。生きていくためには常に変化する重心と軌道を把握していかなくてはいけません。

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