見出し画像

コーヒー現像と久芳焙煎所でのとある1日

mokoのひとりごとをご覧いただきありがとうございます。
突然ですが、みなさんは「コーヒー」と聞いて何を思い浮かべますか?

コーヒー豆、色、味わい、香り、などなど・・・
大体の方が「飲んで楽しむコーヒー」を想像するのではないでしょうか。

私もそのうちの一人でした。
そう、このnoteを見るまではね・・・

この ”極悪非道な男”【ぬまさん】は何度かフィルムカメラのイベントでご一緒させていただいた方で、元々カメラの知識がすごいことは知っていましたが、何やら面白いことをやっている・・・

珈琲現像という言葉自体は聞いたことはあったのですが、身近でやっている人がいると知ってしまったからには教えてもらうしかない、そうですよね?

ということでXでつぶやいてみたら、実はワークショップが近々あるとのお知らせが。

やりたいことは言ってみるもんですね!

そんなこんなで親知らずを抜く予定を速攻キャンセルし、久芳焙煎所さんとのスペシャルコラボ企画に参加してきました。

珈琲現像とは

まず初めに、「珈琲現像」についてぬま大先生から説明をしていただきました。

フィルムカメラで撮った写真は、デジタルと違って「現像」の工程が必要になります。そのままだと写真として見れないのです・・・

通常であれば市販の現像液を使って処理をしていきますが、今回はその代わりにコーヒーを使っちゃうぜ☆というなんとも贅沢な現像体験。

コーヒーには現像に必要な成分が含まれているから出来るそうです。

これまた用意していただいた資料が分かりやすい・・・流石です・・・

ただコーヒーだけではその力が弱いので、プラスでビタミンCとセスキ炭酸ソーダを加えて現像液が完成。

自分で揃えられるもので出来ちゃうことも驚きでした。
理科は大の苦手でしたが、こういう実験を学校でやってくれたらちゃんと勉強したのにな()

使用したコーヒー

私は普段ほとんどコーヒーを飲まないので、知識が全くなかったのですが、久芳さんからコーヒーについて色々と教えていただきました。

グアテマラ共和国の首都に近いオリエンテという地域のもので、首都に近くて大量に輸送しやすい→安価なコーヒーを作っていたエリアだそうです。

正直どれも同じに見えてしまっていましたが、コーヒー豆の中でも水の豊かなところと、そうでないところで豆の乾かし方が違ったり、それによって甘み・香りにも違いが出ることを知れて大変勉強になりました。

色々なコーヒーがたくさん

久芳さんが15年くらい前から扱っていて、愛着のあるコーヒー豆だそう。
”飲む”コーヒーをいただきましたが、とても美味しかったです。

これを飲まずに使うのか・・・笑

小伝馬町をフォトウォーク

この時点で既に楽しかったですが、いよいよ参加者の方々とフォトウォークです。

使用したフィルムは 全員 ILFORD HP5 PLUS でした。

ISO400のフィルムですが、実効感度がちゃんと出ているのがこのフィルムなんだそうです。
(実効感度という言葉を知らなかったのでまた勉強になりました)

ぬまさん、久芳さんがとても詳しくガイドをしてくれたので、初めて来た場所でしたが町のことを知れて新鮮でしたし、楽しさが倍増しました。

ただ歩くより、その町の歴史を知ると面白いですね。

お昼はみなさんでタコスが有名なお店でランチ。
私はランチ限定メニューをいただきました。とても美味しかったです!


いざ現像体験

お店に戻って撮ってきたほやほやのフィルムをいざ現像です。
カウンター越しにコーヒーを準備する人と現像タンクを準備している人が並んでいる光景が不思議で面白かったです。笑

まず、最初の難しいポイントは、撮ってきたフィルムをセットする作業です。

こちらのブログがわかりやすく説明してくださっているので、フィルムカメラをやったことなくてイメージがつかない方は参考にしてみてください。

これが全然上手く出来ず、結局ぬま大先生に助けていただきました。
何から何まで本当に・・・

次に、コーヒー現像で重要なポイントは「温度」だそうです。
20°Cに冷ましたものを使わないと上手くいかないんだとか。

温度計を見ながら「今〇〇°C!もうすぐ!」とわちゃわちゃしているところも楽しかったです。笑

準備が整ったら、「スペシャルコーヒー現像液」をタンクの中に淹れてシャカシャカ。

(写真は早く見える気がしますが、実際はゆっくりです)

現像→停止→定着→水洗という4つの工程を先生ご指導のもと行い、参加者全員無事に現像できました!!!

嬉しい、嬉しすぎる・・・

個人的な反省としては暗い写真を量産してしまい、綺麗に写っていない写真もありましたが、モノクロの良さに改めて気づくことが出来ました。

お店で出せば手間も時間も省けますが、「自分で現像した」という体験はより写真に対する愛が深まって感動しますね。

そのほかの写真は最後に載せるのでよかったら見てくださいな。

久芳焙煎所さんについて

このワークショップで使用したコーヒーと素敵な空間を提供してくださったのは久芳焙煎所さん。コーヒーの香りに包まれた落ち着いた空間とオーナーの久芳さんがとても素敵でした。

お店を始められたのは一年半前位だそうですが、ちょうどワークショップの次の日がこの場所での営業が最後ということで色々なお客さんがコーヒーを楽しみにきていました。

お会いするのは初めてなのに、なぜか久芳さんとお話していると落ち着くといいますか・・・

豊富な知識量と明るい人柄と滲み出る優しさがとても素敵で。

コーヒーを買いにきている、というより「久芳さん」に会いに来ているんだなと感じました。

現像ができるまでの間、お店に来たお客さんも珈琲現像に興味津々。
色々とお話させていただきましたが、素敵な人の周りには素敵な人が集まるんだな〜と思いました。

『東京中を旅するコーヒー屋』

小伝馬町での営業は終わりましたが、次のお店の場所が楽しみです。

この体験を通じて

この企画はかなり前から企画・準備をしてくれていたようで、ぬま大先生と久芳さんには本当に感謝しかないです。

お二人ともお仕事でお忙しいはずなのに、おかげでとても楽しむことが出来ました。

空き時間暇にならないようにキーホルダーを作れる道具も持ってきてくれたり、美味しいコーヒーを出してくれたり、色々なところに気配りがあってその優しさがとても沁みました・・・

大事にします!

特に印象的だったのが、久芳さんがおっしゃってたコーヒーの役割について。

高く飲ませる方法をみんな探しているが、コーヒーは人が集まるきっかけになったり、会話のきっかけになったり、楽しい装置の役割がある。


ただ美味しいだけでなく、久芳焙煎所さんには楽しい装置がいっぱい詰まっている。だからこんなにも素敵だなと感じるのか!と勝手に感動しておりました。

コーヒーとフィルム、全く関係のないものだと思っていたけれど、「楽しい装置」として新たな交流を生み出す最高のツールだと思いました。

他の参加者の方とも色々な価値観の共有だったり、写真を始めたきっかけなど・・・

その人の生い立ち的なものを知ることで自分の見方が広がり、大変有意義な時間を過ごせました。

私にとって何か必要なご縁だったと思うので、この体験を通じて感じたことは大切にしたいです。

他にもイベントをやられていたみたいなので、また是非参加させてください。

まとめ的な

つらつら書きましたが、いかがでしたでしょうか?

フィルムカメラやったことある人も、ない人も。
コーヒー好きな人もそうでない人も。

皆さん楽しめるんではないかと思いますので、是非一度体験してみることをオススメします。

私もなにか「楽しい装置」をしかけられるように色々考えたいです。

【おまけ】出来上がった愛おしい写真たち






少しでもいいなと思っていただけたらサポートしていただけると嬉しいです☘