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『充電器に載せたiPhoneがジンバルに早変わり 米Belkinによる“逆転の発想”は誰向けか』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.4.30

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■充電器に載せたiPhoneがジンバルに早変わり 米Belkinによる“逆転の発想”は誰向けか

 米Belkinの日本法人であるベルキン(東京・中央区)は2024年4月25日、充電器1台でiPhoneの充電とジンバル撮影の2役をこなせる新製品を発売した。価格は2万9900円(税込み)。充電器に設置したiPhoneのカメラで動く人を自動追尾し、充電しながら撮影/録画を行える。

手ブレのないヌメヌメとした歩く動画は「ジンバル」という機器を使って撮影されています。強力な手振れ補正ガジェットですね。

つまり、動きのある撮影シーンで使うものなので、家の中でじっとしている人を撮影するのにジンバルは必要ないはずなのです。

でもこのBelkinの新製品は、自宅据え置き型で、手振れ補正や人物の自動追従ができるMagSafeの充電台なのです。

だからタイトルが「誰向けか?」となっているわけです。


「配信者」向けの家庭内据え置きジンバル

追従できるのは1人だけで、複数の人を自動追尾はできないそうですが、想定される利用シーンはリモート会議かTikTokなどSNSやライブ配信アプリでの利用でしょう。

「17LIVE」で活動する日本国内の認証ライバー数は、2019年11月時点では1万7,000名以上でしたが、2021年9月には5万4,000名以上に増えています。

ライブ配信ができるサービスは「17LIVE」のようなライブ配信専門サービス以外にもTikTokやYouTubeなど各種あり、ライブ配信者全体で何人くらいいるのかの統計は見つけることができませんでした。

上記記事によると17LIVEについては2021年9月時点で5万4000人の配信者、いわゆるライバーがいるとしています。コロナ禍の影響から3.2倍に増えたとのことです。

据え置きカメラで画角を決め、凝った背景を作り込み、むしろ凝っていないところは映さないようにするのが今の一般的なライブ配信の手法だと思いますので、今回の自動追従機能付きのジンバルはむしろライバーが移動すると意図していない背景が映ってしまう恐れがあります。

また、テレビ番組の映像がそうであるように、スタジオセットが固定されている中で人物だけが動き回る方が自然で、人物が移動するたびに背景が動いて見えると映像酔いするかもしれません。

ライブ配信向けだろうこのBelkinの製品は、今のライバーさんの使い方を考えるとライブ配信にも向いていないのではと感じますが、むしろこの製品が出たことで新しいライブ配信スタイルが編み出されるのかもしれません。

家の中をわりと自由に見せるリアリティショー的な演出は、飾らない映像が好まれたり、ライバーさんの生活感が伝わったりなど、新しいリスナーを獲得する手段として面白そうです。

充電しながら使えるということで長時間配信には向いていると思いますが、MagSafe充電+カメラ撮影をすると発熱で暴走しないかは心配です。


防犯カメラとして引退機を再活用?

ゴールデンウィークには空き巣が増えます。

SNSで「ハワイに来てます!5月6日までいます!」などと投稿すれば、「今は留守です」と宣言しているようなものです。

過去に投稿された自宅の写真にうっかり含まれている位置情報をもとに家の場所を特定し、留守が確定している家を物色する空き巣は毎年ゴールデンウィークなど長期休暇の際にたくさん出没します。

人物を発見し、自動追従する、しかもネット配信できるiPhone+家庭用据え置きジンバルを、防犯カメラとして使うのはアリかもしれません。

使わなくなった古いiPhoneの引退機を自動追従機能付き防犯カメラに仕立てるようにすれば、留守中は防犯カメラ、在宅中はライブ配信用のジンバルとして使えます。

とはいえ、Appleが公式に提供しているAppleホームキット対応セキュリティカメラも同額の29,800円で売られていますし、こちらならカメラの台数を増やすことも可能です。

ネットワークカメラ1台だけでいいなら3000円未満から売っています。

やっぱり新しいライブ配信にライバーさんが活用する方法の方が、2万9800円という価格に見合った使い方ができそうです。


屋外用ジンバルを使っても・・・

とはいえ、自動追従機能付きのスマホ用ジンバルが1万円から売ってますから、屋外用のジンバルを買った方が屋内でも屋外でも汎用的に使えていいでしょう。

有名なスマホ用ジンバル、insta360 Flowでも、DJI Osmo mobile6でも、人物の自動追従機能付きで2万円を切る価格です。

ゴールデンウィークの観光のお供にも連れ出せますし、ライバーさんでもこちらの方が使うシーンは多いでしょう。

私自身は今年のゴールデンウィークはどこにも行く予定がありませんが、夏にはまたキャンピングカーを借りて旅行しようと画策中です。

今回は、単に私が「旅行にジンバル欲しいっ!」と物欲に駆られた記事でございました。やっぱりinsta360 Flowかなー

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