洗脳に気付く方法

私は洗脳状態だったことがあります。元統一教会二世です

洗脳っていう言葉が勘違いされやすい。多分みなさんは
ゾンビのように自我がなく言われるがままカンタンな作業しかこなすことができないような状態をイメージすると思います。

でも、本当はちがっていて洗脳状態はある面では「イキイキ」としていて「自分の意志をはっきりと言える」行動に躊躇が無い
でも実は疲弊していて、恐怖に追われている。それに気づいていない

ざっくり私の感想でいうとそんな状態です。

具体的に何をやったことがあるかというと例えばこんな感じです 

  • 祝福結婚を受けた
    結婚相手を文鮮明に決めてもらいました。そして相手と会って数日で結婚式をあげました。

  • 観光地で演説を行った
    有名な観光地周辺で統一教会のデモ行進がありました。そのメインイベントとして「純潔思想」がいかに素晴らしいかという演説をしたことがあります。道行く人が何事かと集まってきて100人以上の聴衆に囲まれました。クスクス笑っていただろうね。

  • 7日間断食をした
    祝福結婚をうけるために7日間水だけで生きました。体重が10kg減りました。

どうでしょう。これが洗脳状態です。
このnote記事を書いているのは8月15日。終戦の日です
祖父は私に「戦争は洗脳だった」という言葉を残しました。
振り返った時にそのように自己分析できるのは立派だと思います。

そして、平和憲法の改憲や防衛増税、メディアへの圧力など
今の日本は確実に危ない方向に向かっています。

どんなに頑張っても時の権力者達を止めることは難しいかもしれません。
それでも戦争は国民の洗脳によって支えられています。
第二次世界大戦の時とは違って国民が洗脳に対して既視感を持てるように
それが反戦教育なんだろうと思います。

戦時中の洗脳、カルトの洗脳とても共通しています。
企業での洗脳状態や、モラハラ夫、ジャニーズ信仰にも似たようなところがあります。
ということで、少しでも私の洗脳体験がお役に立てればと思い記事にしました。

私なりに洗脳とは5つの要素があると思っています。
・絶対的なリーダー
 善悪の判断、進むべき方針を提示する絶対的なリーダーが存在します。
 個人ではなく複数人がつくる組織の場合もあります。
 このリーダーは悩みから解放して答えを与えてくれます。
 また、責任を受け持ってくれます。
 このような存在に依存することが洗脳の本格的な始まりです

・選民思想(エリート意識)
 絶対的なリーダーは従うものを肯定してくれます。
 ビッグモーターは平均年収が1100万円と言われます。
 このエリート意識がパワハラや不正を許してしまう組織風土を作ってしまったのではないでしょうか。

・外部の敵
 選民思想の向こうには必ず外側の人間たちがいます。外側の人間は
 さげすむ対象です。優越感を得ることで自分自身や組織を肯定するために
 使われます。
 また時には敵として扱われます。共通の外部の敵がいることで
 組織の団結力が高まります。
 敵との戦争状態になると、少しのルール違反は見過ごされます

・同調圧力(アメとムチのルール)
 ひとたび組織が戦争状態に陥ってしまうと。その組織は同調圧力が
 支配します。統一教会では献金の額を増やす、勧誘した人数が多い
 ということが正しい事とされ結果を出した人には聖なる本などが
 授与され、献金が少ない人には信者仲間からの言葉のムチがありました。
 結果的に時間とお金の搾取に結び付き、
 自分の頭で考える事ができなくなります。
 
・情報の統制
 洗脳されている人は外部の情報や誰かの助けによって
 洗脳が解けてしまいます。それを防ぐために隔離されます。
 情報統制をおこなったり、社会から隔離したりします。
 空間的に精神的に今の組織の中しか知らない状態を作り出します
 

どうでしょう。
今の私たちの生活にいくつか当てはまったのではないでしょうか。
洗脳は誰でもかかるし、実際に今でも誰かに強く影響を受けすぎているかもですね。それはある意味当たり前な状態なのかもしれないです。

これでみんな幸せならいいですが、そうではありません
統一教会はたくさんの被害者を生み出し、いまでも救済されることはありません。
戦争は多くの犠牲者を出しました。
今、毎日生きるのが楽しいですか? 何のための仕事か 意味があるのか分からない仕事をして、お賃金をもらって。
何とも言えない不安を抱えながら、誰かにマウントを取られ、他の誰かにマウントを取って生きている

特に日本人っておとなしいからこういう組織に飲まれやすいんだと思います。まずはそれを認める勇気が必要だと思います。

でも、特に戦争についてはしっかりとNOという意思表示をしないといけません。戦争は一部の企業がお金儲けできる。そんなのアメコミ見てるキッズ達だって知ってる時代です。国が国を攻める大義名分なんて今の時代にはありません。

最後に原爆の開発を進め、その後過ちだったと認めたアインシュタインの言葉を借りておしまいにします

兵役を指名された人の2%が戦争拒否を声明すれば、政府は無力となります。なぜなら、どの国もその2%を越える人を収容する刑務所のスペースがないからです。

アルベルト・アインシュタイン

いきなり社会の仕組みや経済システムは変わりません。
まずは多くの人が自覚すると良いのではないでしょうか。
まだまだ社会の仕組みには改善する余地があって、よりたくさんの人が重荷をおろして自分らしく楽しく生きれるようになればいいですね。


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