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いまだ卒業できないマタニティ

みんな、出産したらマタニティウェアはどのタイミングで捨てて(あるいは譲って?)いるのだろうか。

当然、出産したらすぐに手放すものだと思っていた。だから、ちょっと野暮ったいデザインであろうが、生地が安っぽかろうが「一時的なものだし」と割り切って購入できた。

しかし、産後。帝王切開で痛む傷口と、すぐには引き締まらないゆるんだお腹。思いの外、出産してからも重宝した。ふむふむ、やるじゃんマタニティウェア!

それからさらに時が流れ、帝王切開の傷口の痛みもすっかり忘れ去り、子もつかまり立ちを習得。いよいよつたい歩きをはじめそうな産後10か月。なんということでしょう、私はまだマタニティウェアを愛用している。

いや、これは言い訳をしておきたい。(誰に?)

まず、家から出ない。出るとしてもスーパーかコンビニに行く程度。上からコートを羽織ってしまえば中に何を着ていようが何も着ていなかろうが(?)オールオッケー。しかも、離乳食を撒き散らされて汚れても気にならない、添い寝で急に横になっても苦しくないなど、育児中のあれこれに寄り添ってくれる懐の深さよ。

そんなこんなでヘビーユーズされたあげく毎日乾燥機にかけられ、一時的なものだからと割り切っていたはずのお安い生地は、毛玉ボロボロでいまや悲鳴をあげている。

ただ、そんなところさえ「こんなにもボロボロだからいくら汚してもOK」という免罪符となり、気楽に着れる心地良さにブーストがかかってしまった。そしてそのまま「今回着たら最後にしよう」をえんえんと繰り返しているのが今。

ただ、来月にははいよいよ仕事復帰。まずは、お世話になったマタニティウェアと決別するところから始めなければ。

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