〈Blog〉Melbourne_vol.4
Melbourne街歩き_vol.4
ハーバーエリアの再開発
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メルボルンの人口増加の波は、
第一波 1880〜’90ゴールドラッシュ時代
第二波 1900〜WWⅡ以降の移民増加
そして2000年以降に、都市部・都市近郊部の再開発に伴って、
開発地区で第三波が起こっている。
メルボルンのハーバーエリア(ヴィクトリア州)である「South bank」「Docklands」は、
歴史的に「輸出入の玄関口」「鉄道や物流の拠点」「印刷産業や製造業の拠点」として発展してきた。🛳️⚓🚂🏭
ヴィクトリア州政府は、産業構造の変化ととも製造業に特化した地区の衰退が問題となることを危惧し、1990年に同エリアの再開発計画を発表。
既に経済発展していた都心部と、港町を繋げその間の穴を埋めるように、
メディア企業・カジノや商業施設・高層住宅開発の誘致が進められた。🏙️
この写真は、鉄道跡地にあった建物が今はレストラン等商業店舗にてなっている。(“Platform 23”は鉄道跡地である経緯をモチーフにしたのだと思われる)🚂🦪🍴
こうして出現した高層ビルへは、開発当初は「コンピュータサービス関連業」「教育関係」など新興産業の従事者が住んだが
最近では、アジア諸国(中国、インド等)の富裕層や移住者、
留学生が複数人でシェアルームをして暮すケースが増えている。
私が平日の15〜16時頃に訪れたときにも、
水辺で釣りをするアジア系住民や、高層マンションから出てくる若い学生世代の住民を複数見かけた。
こういった層の移住者のはメルボルン全体の人口増も底上げしている。
vol.3でジェントリフィケーションについて触れけど、
ここSouth bank, Donaldsでもジェントリフィケーションが起こっている。
一方で、South bank, Donaldsは元々住居地域だったわけではなく
新規の建設や開発により住民が変化しており、
世界中多くの事例に見られる「老朽化した低層住宅地区の更新、これまでの居住者の立ち退き」というような共通要素がない。
そのため、「ニュービルド・ジェントリフィケーション」と呼ばれ、
世界ではその事例として知られている。
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