見出し画像

【2024バリ日記day1】 原点の、バリ

思いつきで、バリに行くことにした。

もちろん、家族を誘ったのだが、夫は仕事(まあいつものこと)息子は学校と部活(でもめちゃくちゃバリ行きたがっていた)むすめは「じいじの家に行きたい!!海外より国内がいい!!」という理由で、一緒に来てくれなかった。とくにむすめが冷たい。

でもまあ、私がいなくてもだんだん、家族は生活できるようになってきた。とはいえ、こんな母親でも、家族をほっぽって一人で旅に出ることに罪悪感を感じないことは、ない。結構ぎりぎりまで、ああどうしようかな本当に行くのかなねこのお世話みんなできるかなごはんちゃんと食べるかな云々と悩んでいた。「世間一般的に見て」そういう母親ってどうなんだと思う気持ちもどうしてもあった。「世間一般的に見て」なんて、一番キライな言葉なのにね。自分のことになると、どうしても窮屈に考えてしまう。

でも結局のところ、私はこうしてやってきた。家族(ねこたち含む)のことが心配なあまり、逆に自分自身の心配はほとんど全くと言っていいほどなかった。一人旅の不安も(これはまあ、国内はしょっちゅう一人で行っているのであまりないけど)、英語がまったく話せないのに海外へ行く不安も、そもそもバリへ行くのは10年以上ぶりなのに勝手をすっかり忘れているという心配も、まったくもって、感じているひまはなかった。そういう意味では、家族を持つということは自分を強くするのかもしれない。しないかもしれない。

今回も愛するフィリピンエアラインでやってきた。いや、別にフィリピンエアラインをほんとうに愛しているわけではないが(嫌いでもないが)、私がいつも検索する条件があてはまる中で一番安かったのが、フィリピンエアラインだっただけです。(私がいつも検索する条件は途中で更新がとまっているボホール旅日記のこちらの記事に書かれております。)

だいたい、フィリピンエアラインは去年私のロストバゲージ事件を引き起こした会社なんですけれども、そしてマニラ空港の乗り換えはまじでややこしいんですけれども、でも安くてANAのマイルもたまるなら別にそれで良い。ロストバゲージに関してはもう、祈るしかない。

ちなみにフィリピンエアラインは、ANAのスターアライアンスグループと提携していて、マイルもたまるしラウンジも使えるのだけれど、なぜか成田空港の第二ターミナルを使用する。第二ターミナルというのは主にJALが使用するターミナルなので、当然ANAのラウンジはない。と、いうわけで、フィリピンエアラインを使うときは、なぜかANAの会員である私もJALのサクララウンジを利用することができる。これは裏技なので覚えて帰ってくださいね。(裏技?)


ちゃっかりサクララウンジ名物のカレーを食べて、スパークリングワインと白ワインを飲み、マニラ経由でバリへ向かう。フィリピンエアラインはまあなんせ安いので、モニターとかはない。みなさん「賢い医師生活」をダウンロードして向かってください。(私はこれ3回目です、観るの。)

今週はまじで仕事がものすごいバタバタしていて(京都の日帰り出張とかもはさんでいる)、旅の準備は全くできていなかったわけだけれど、海外旅行の前にとりあえずこれだけやっとけば大丈夫案件は、空港からホテルまでの、足を考えておくことです。都市への旅行(ニューヨークだとかパリだとかソウルだとか)だと、基本的に公共交通機関もしくは現地でタクシーでも大丈夫だけれど(それでもとにかくどうやって行くかだけはシュミレーションしておいた方がいい。)こと東南アジアとなると、空港での「ヘイタクシー」攻防に耐えなければならない。それに乗らないのであれば、ひたすらNoといえばいいのだけれど、ひたすらNoと言うのもまあまあのストレスである。ほんとうにこれはNoでいいのか?と、日本人は考え始めてしまう。いや、ここでYesにしとけばいいんじゃない?と、考え始める。考え始めるのだけれど、ここでYesと言って良いことは、まあほとんど、ない。私の経験上では、アジアの都市になればなるほど、ない。(田舎なら大丈夫なことも多い。)というわけで、ほんとうにNoでいいことにするために、安全な日本から、足を確保しておくのが賢明。

乗り換えのマニラ空港のラウンジで、ハロハロ作って食べた。

今回のバリはこのサイトで、空港ークタのホテルまでの車を予約しておいた。料金も明快、現地でタクシーと交渉するより安いと思う。

https://www.kkday.com/ja

親切な運転手さんが到着ゲートで名前を持ったプレートを持って待っていてくれて、whats app(LINEみたいなチャットアプリ。ベトナム旅でダウンロードしたけどアジア旅でよく使う。)で細かに連絡をくれる。考えてみれば一人で深夜0時にバリに着く便だったわけで不安になってもおかしくないところだけれど、なんの問題もなくしっかりホテルまで送り届けてくれた。

ちなみにバリはチップが必要なので(久々にチップが必要な国に来た、そういえば。)荷物を受け取って到着ゲートへ出るまでのところにある両替所で、2000〜3000円分だけ両替しておくと良いと思います。空港はレートが悪いので、残りは街中の両替所でするとして、とにかく送迎のドライバーさんへのチップ(私は荷物が出るのが遅くてものすごく待ってもらったので500円くらい渡した。100円〜500円が相場みたい。)分を確保するための両替です。深夜1時前でもしっかり空いてました。さすがバリ。

なんかデンパサールの空港きれいになった気がする

深夜2時、ホテルにチェックインすると、なんとフロントの男性がめちゃくちゃ日本語が堪能だった。びっくりしちゃう。言語の取得ってまじで大変なので(私が苦労しまくっている)、インドネシア語に英語に日本語にと、たくさん話せることって、本当に本当にすごいことだ。

長旅を終えて、思わぬ日本語で迎えられ、ほっとしてベッドにダイブする。今回初めて、マリオットのゴールドメンバーの恩恵で部屋をアップグレードしてもらえた。アップグレードといっても、小さなホテルなのでめちゃ豪華になるわけではないが、プールアクセスの部屋になった。だいすき、プールアクセス。ここで二泊だけして、ウブドへ移動する予定。


ウェルカムフルーツ

今回、ほんとうに久々にバリにやってきた。

私は東南アジアのリゾートがかなりかなりかなり好きなのですが、その原点はバリなのだと思う。私が初めて行った海外旅行も、私が初めて海外で行った病院も、バリである。ちなみにその二つは同じ旅行である。つまり私は初めての海外旅行で発熱して病院のお世話になった。あのとき、保険のすばらしさを知った。あと損保ジャパンの電話口のお姉さん。みなさん、海外旅行の保険には入っておきましょう。

ハワイももちろんかなり好きだけれど、東南アジアの空港を出た瞬間のあのもわっとした暑さが、私はどうも好きなのだ。湿気を帯びた、深い暑さ。緑が濃くて、煩雑としていて、都市とローカルが混ざりあう感じ。洗練されすぎていない、街の距離感。


「東南アジアのリゾート」を思い浮かべるとき、それは私にとってほぼ、バリとイコールとなる。

だけど気づけば、もう10年以上、バリに来てないことに気づいた。前に来たのは息子の1歳の誕生日直前だったので、13年ぶりということになる。

その間、私はまあまあマイナーな東南アジアの島へ行くことにはまっていた。ランカウイとか、ボホールとか。あとマイナーかどうかはわからないけどダナンとか。島じゃないけど。

どこも素晴らしくて、あとバリほど人がガツガツしてないのも過ごしやすくて、すっかりその魅力にはまっていた。でも考えてみれば、そういうリゾートへ行くたびに、「こういうところはバリっぽいなあ」と、考えていた気がする。やっぱり私にとっての東南アジアのリゾートといえば、バリなのだ。それを基準としている。それはひなどりが最初に見た鳥を親と思い込むのと同じかもしれないけれど。

「原点」であるバリへ来て、また一人でいろんなことを考えたいなと思った。いや、一人になったのは家族全員にふられたからだけど。ゆっくりしながら、いろんなことを考えたり考えなかったりしようと思う。

そしてできるだけ毎日、noteを書いていこうと思っています。なんせ時間は、たっぷりあるのだから。

ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!