現在は長野に住んでいますが、私は生粋の新潟県民です。

新潟県民はテレビっ子であるということは、前回お話したので、そちらも見つつ、この話を聞いてくだされば、幸いです。

新潟にご当地番組が根付いたワケ｜なかみさん @nakaminmin0529｜note（ノート）https://note.mu/music753sabu/n/n1fa226ebcf70

新潟県民はテレビが大好きです。故に、新潟の番組にしか出ないタレントもいます。芸人、アナウンサー、アイドルまで様々です。

新潟にしか出ない、ということは、誰かのご近所さんがアイドルだとか俳優だとか、ざらにあるんですよね。実際私の同級生もアイドルしてますし。演劇部だったんで、同輩がドラマでてたりとかもしました。新潟県民は、実はそういうところも結構見てます。テレビではあんなんだけど、実際に会ったら印象違うなぁなんてことがあったら、もうほぼその人はテレビには出ないです。これは本当。

例えば私の大好きなNegicco。彼女たちは、もう根っこがいい子であるのと、彼女たち自身が新潟県民であるので、心の掴み方をよく分かっています。

だから、外でもクリーンなイメージを保つために努力を惜しまない、そんなひたむきにテレビと向き合う（というか新潟県民と向き合う）人が、現在までテレビに出ています。

少し思い出話をするところから、このnoteの本題をはじめようと思います。

時は2015年の最初です。新聞にこんな記事がのりました。

NGT48誕生！第1期メンバー募集！新潟オーディションあり！

なんてこった、新潟についに48が来るのか！と、私はビビりました。48グループがあるところって、大体都会だったりとか、特徴的だったりとかするじゃないですか。だから、新潟県民としては結構誇りになるんじゃないかと、そう思ったわけです。

そんな希望いっぱいの48グループ誕生でしたが、それと同時に不安でもありました。その頃中学生だった私は、ちょうどアイドルの同級生が身近にいる時期でした。新潟のアイドルは48グループ一強になってしまうんじゃないか、そんな不安が頭をよぎりました。
その時はアイドルに興味がなかった時でしたので、まあ、いいグループができるならそれでいいや！と、思っていました。

そして、正式なグループ結成の日がやって来ました。どんな個性を持った子がいるんだろうと新聞をひらくと、そこには似たような顔の子がいっぱいいて、これが今のカワイイなのかな？と、少し疑問には思いましたが、これから活躍してくれることを祈って、新聞を閉じたのを覚えています。

そして、高校生になった私は、新潟アイドルにどハマりします。田舎臭い素朴な可愛さと、楽曲の良さに一目惚れでした。そんな時、ふとNGTの存在を思い出します。
今何してるんだろう、と。

番組にこそ出るものの、あまりメンバーがよくわからないんですよね。人数が多すぎて、ちょろっとテレビ見てるだけじゃおぎゆかとか萌ちゃんくらいしかわからんのですよ。

やっぱ48よくわかんねえな！そう思った矢先のあの事件でした。

https://www.niigata-nippo.co.jp/sp/entame/kennai/ngt48/20190110443782.html

正直、ああ、やっぱりそうだったんだってなりました。女の子があんなに集まって、問題が起きないわけがないんです。しかも、新潟という閉鎖的な土地柄、この問題はいつか起きるんじゃないかと思っていたのが正直な気持ちです。

しかも運営のあの冷たい対応は、新潟のことを分かってないからできる、トカゲの尾っぽ切りな対応だと、私は思いました。

たった4年足らずでこんな問題が起きてしまって、新潟県民がこれを許すはずがありません。なぜなら、新潟におけるアイドルの寿命は今のところ死ぬまでだからです。代表的な新潟アイドルである2組、Negiccoは15年、RYUTistは8年ほど活躍しています。もはやアイドルではなく、アーティストやタレントの域に彼女たちはいます。

こんなに長く続けられたのは、地元に密着しながら個性を育み、常に自分がどう見られているかという、アイドルとしての意識をしっかり持って過ごせたからだと思います。地元で活躍するから余計に、と言ったらアレですけど、多分そんな感じ。

アイドルとしての意識が48の彼女たちには足りなかった。この点に私はがっかりしています。

これはあくまで私の主観ですが、かなりこの件は新潟県民にとって大きかったんじゃないかと思います。地元のグループだからと応援していた友達は、次々にファンをやめています。
大学の友達からも、あの事件が出されて、新潟のイメージがそんなに良くないことを言われました。

もはやこれは、新潟の死活問題です。今後NGTとその運営がどんな対応をするか、巻き込まれる形となった新潟の県民達は怒りと心配を抱えながら毎日ニュースを追っています。