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恐れ見よ、【モンスターハンターシリーズ20周年記念 モンスター総選挙 BGM編】で1位になる神のBGMを

俺の「絶対強者」はいつの間にか絶対ではなくなっていた。
だがそこに対して深い悲しみもなければ憎しみもない。
なぜならば喜ばしいことだからだ。無限の多様性、狂いの軌跡を多く見られることが。マイノリティとなったのであればそれはそれとして俺の狂いを持って少数派であるが非力でないことを証明できる。

だが今回の戦いにおいてその心配は一切ない。なぜならば今回俺が掲げる最強は文字通り最強なのだから。
これがマイノリティであったならば世界は腐敗し堕落している。それほどまでのレベルのものである。だから安心して掲げよう、俺の""星""を。

前回突如として始まったモンスタハンター20周年のモンスター人気投票。その結果として1位はジンオウガであった。

実に順当な結果ではあると感じた。まあジンオウガならばそりゃあまあ勝つか、と。ほどよい厨二ぶりと純然たるかっこよさ、そして犬っぽい愛嬌と愛される全てを奴は兼ねているのだから。
2位のネルギガンテも強さとかっこよさ、刺々しさを考えたら納得である。縄張り争いでの荒々しい戦いぶりも最高にかっこいいしワールド看板だけあって文句なしのかっこよさだから。
3位のラギアクルスはちょっと以外であった。あの水中戦を失って久しいわけだが地上のみのラギアでもこんなに人気が出るのかと。それかTriの亡霊たちがあの最強だった水中戦ラギアへの想いの具現となり現れたのか。
俺の推しは入っていなかったが爆裂かっこいいラギアの顔を久しぶりに見られて嬉しかった。

トップ3だけでも実に色々なことを考えさせられてとても楽しい企画であった。
そして間髪入れずに俺たちには次の戦いが与えられた。

それがBGM総選挙だ。なるほど、これもまた根の深い戦いである。だがこれに関しては何も迷うことはない。
すでに今の時点で何に投票するかは決めてある。
だから個人的な第二候補以降をあげていく。正直上げていくどれもが最強を冠してもおかしくはない。
だが最強を決めろと言われたら選択肢から外れてしまう、力はあるが俺の中の1番にはなれない。
そんなあまりにも悔しさ溢れる曲を上げる。その想いを陳腐なものにしたいために。だからこそこの戦いは面白いのだ。

俺たちの戦いは、さらにクロスする。


伝説の黒龍

まずそのタイトル【舞い降りる伝説】という圧倒的かっこよさを誇る曲名が最強である。
本編において隠されていた黒龍の存在。謎を越して伝説であった黒き龍。その邂逅、戦いの曲名に【舞い降りる伝説】と冠せられているのは本当に圧巻だ。
聴き馴染みのあるリオレウスのテーマ【咆哮】のアレンジであるという点も踏まえて、聞き覚えはあるのに重厚で凄みがあって同じだけど違うという現象を引き起こす。
黒龍の見た目はとてもシンプルであるのに純粋に強く恐ろしいという要素が【咆哮】のアレンジというシンプルさにかかっておりこのリンクが美しい。
なによりやっぱ裏ボス戦のBGMはこういうコーラス曲が一番王道で脳に来る。これである。

舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ

ラスボス戦として流れが完璧。なによりも芸術点が高い。
「舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ」とかいう宇宙で一番かっこいいクエスト名を受注してユクモ村を脅かす最凶の嵐龍を討伐に向かう。
【大風に羽衣の舞う】をBGMとした戦いの中、一定のダメージをトリガーとしてアマツマガツチは形態変化を行う。嵐は激しくなり、体の色も変わる。そのタイミングで【大風に羽衣の舞う】から変わり流れるBGMが【嵐の中で燃える命】である。

追い詰められて本気を出したアマツマガツチとそれに立ち向かうハンター、1つの嵐の中でぶつかりあう2つの「燃える命」がそのまま曲名となっている。
これが本当に美しい、アマツマガツチを倒すと嵐が消えて晴れるあの神の演出も合わせてアマツの命が燃え尽きたと分かるのも美しい。
例えばろうそくの炎のように燃えているものは嵐の中ではすぐ消えてしまうというイメージを利用し、アマツマガツチとの戦いにおける「命」とはいつ消えてもおかしくない炎のようだと表現しているのも実に芸術点が高い。

黒焔盛んにして災異未だ止まず

モンハン3のメインテーマである【生命ある者へ】のアレンジが3シリーズのラスボス曲であるこの【燃ゆる暝海】である。もうこの情報だけでこの曲がどれほど強いか想像に難くないだろう。
これに関しては本当に今からでも3Gをやれと言わざるを得ない。あのムービーからのこの音楽、メインテーマのアレンジという禁じ手をくらってテンションがぶち上がらないわけがない。
生命を育み共に生きるを全面に出した【生命ある者へ】と対照的に全てを焼き付くし絶望に呑み込まんという【燃ゆる暝海】という言葉で海の持つ二面性を現してきているのも圧倒的に強い。

正直この曲はライバルとしてかなりでかい存在である。立ちはだかるとしたら間違いなくこいつである。

この戦いがモンハン老人会によるものであれば結果はこいつだったかも知れないが結果はわからない。だが正直【燃ゆる暝海】だったら負けてもまあまあまあまあまあまあまあまあまあ納得という感じがある。
それほどまでに有無を言わせない重厚感とラスボス戦にふさわしいかっこよさを持っている。

悪逆無道

修羅の猛執 鬼火となりて
哀れな竜に 纏い付く
「せめて一太刀」
悲壮の覚悟
鎧兜の紛いに挑むも 合掌
もはや敵なし 鬼気の餓竜

RISE特有の琵琶法師ムービーを利用して曲の冒頭に琵琶があるのが本当に卑怯。強い、最高すぎる。
RISEをやれば絶対に印象に残る登場ムービーの琵琶をそのまま看板モンスターのBGMの頭に持ってくるというカプコンの最強センスがあまりにも爆発しすぎている。
冒頭1秒からテンションが最高潮に達するこの最強音楽が本当に好きすぎるしクエスト名であり掲げられるテーマである「悪逆無道」がそのまま曲名になっているのもシンプルに美しい。

和風音楽という作品のテーマに沿いながら〜などとヌルいことを言わずに登場ムービーと同じ出だしというインパクトの塊でぶん殴ってくるやりたい放題具合と禍々しさに振ったサビのかっこよさ。
そして何よりも「悪逆無道」という言葉をこれほどまでにしっくりこさせているのは感服せざるを得ない。

月光染めし紅

もう100回くらい話しているけれどもマジで【月光染めし紅】というクエスト名からの【朱に染むる夜宴】というBGMへの繋がりが本当にかっこよすぎる。
開幕即オルガン音からの荘厳なコーラスはゴシックモチーフとして超ド王道をぶち抜いておりこれよこれという吸血鬼モチーフのモンスターのBGMとして完全に求めていた要素を満たしつつ凌駕するかっこよさをお出ししてもらった良さに満ちあふれている。
曲調と音の美しさから溢れるメル・ゼナというモンスターに対する気高さのようなものを感じとれ、モンハンらしい激しいサビからは生物としての危険さを思い知らされる。

総じてメル・ゼナというモンスターの専用BGMとして完成度が高すぎる。世界観レベルからモンスターに曲を合わせるという意味でこの曲ほど深く寄せているものはない。

英雄の証

個人的な候補、勝ってほしいラインとしてはこのあたりになる。あくまでも2番目以降であるが。
この総選挙に対して調べていて思ったのだがあくまでも「モンスターの曲」が対象なのでモンハンといえばの代表曲【英雄の証】に入れることは敵わない。

このようにガイアデルムでもサンブレイク版の英雄の証には入れられない。フィオレーネさんの気焔万丈と共に流れる英雄の証こそが真のガイアデルム戦BGMだと信じていたのでショックは大きかった。

そしてモンスター側の総選挙で1位であった【閃烈なる蒼光】がBGM部門でどれだけ健闘するかは実に気になるところである。

ここでも勝ち、ジンオウガは事実上の二冠となるのか。
果たしてどんなBGMが上位に食い込んでくるかはやはりとても楽しみである。

そして次の総選挙もだ。

モンスター、BGMときたら次はクエスト名の総選挙しかないだろうが。俺が愛して止まない厨二全開のかっこいいクエスト名から【砂上のテーブルマナー】のようなおしゃれポイントが高いものが来るのかギャグ系が上に来るか。
やはりクエスト名に関しては【舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ】が圧倒的に頭一つ抜けそうではある。しかして他にも芸術点高きものは多いし【跳梁し意思を用いず悪成さば】【眠れ宿痾よ目覚めは遠く】のように2つ合わせて57577となる最強おしゃれクエストもあるので一体どうなるのか本当に楽しみである。

さてそれではそろそろ本題に入ろうか。
今回の総選挙、勝ちは決まっている。王道にして覇道。絶対であり究極。流石にこれ以外はありえないまである。
厨二全開時代のXX世代でもトップクラスのビジュアルの強さとクエスト名、曲名のやばさ。何よりも圧倒的な人気の高さ。

お前にも見えるだろう
強く美しく輝く"""銀翼の凶星"""が。

恐れ見よ、赤き厄災の彗星を

恐れ見よ 奇しき赫耀の兇星を
星芒 大地を灰燼と成し
天井を裂いて 常闇を招かん
絶望の星

最強とはこの曲のために存在する。コーラス入の看板モンスター曲であり激しい曲調なのだが美しさを孕んでいる。
彗星とは遠くから見れば美しいのだが衝突の危険性が見えれば恐怖でしかない。ましてやそれに立ち向かうなどという行いは破滅に等しい。そんな恐ろしさと彗星そのものの美しさを両立している。
だが破滅の部分よりもそれに立ち向かうハンターという面にフォーカスした勇ましさを覚えさせるサビのかっこよさが脳にあまりに残る。

バルファルクと戦った者ならば絶対に忘れられない、こんなにもかっこいいBGMでありながら戦闘中にBGMが消えるというインパクトもこの曲の印象となっている。
「彗星」との衝突、無音による死を思い知らさせるあの演出は唯一無二であり最強だ。もちろん単体でも最強にかっこいいのだがその演出も含めてこの曲の魅力である。
ゲームBGMとしての究極、実際にゲーム中で聴くことで完成する。この究極を持っている。そして曲単体としても群を抜いて圧倒的にかっこよい。
【銀翼の凶星】こそがモンハン最強のBGMである。これが世界の答えである。

Rise verも本当に美しい。唯一この曲の敗因があるとすればここで票が別れてしまうことであろう。

そもそもバルファルクという存在そのものも爆裂にかっこいいし【恐れ見よ、赤き厄災の彗星を】というXXのクエスト名も脳が痺れるほどにかっこよい。
そのクエスト名を踏襲したRise登場ムービーでの【恐れ見よ 奇しき赫耀の兇星を】という出だしのフレーズでのリンクはもう完全にかっこよすぎて気が狂う。こんなものがあって良いのかと。

流れ星も彗星も遠くから見ていれば綺麗なだけだ。だがその本質は星が堕ちているという厄災である。その厄災が自分に降り注ぐという事実、降る星は「凶星」以外に形容する言葉をもたない。
恐ろしさと美しさとかっこよさの完璧なる共存。この強さは絶対であり他の追随を許さない。他のどの曲にもかき消されることはない。

凶星の赫い光、降る「彗星」だけがこの最強の曲を掻き消せすことができるのだから。

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