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RPAの本を20冊読んでわかったこと~RPAはDX化を妨げる~

どーも。きよともです。

RPAについて思う事をポツポツ書いてます。

RPAのリスクとは?

RPAについて学ぶうちに色んなリスクも見えてきた。

RPAにおいては、費用の問題。作成・保守の人材の問題。エラーリスク。
プログラムの数が中々増えないなど、様々なリスクがある。

ただ最大のリスクは「DX化を妨げる」可能性があるになるかなと。
DXを進める上で「RPAを使いましょう!」といった謳い文句をよく聞く。

では、そもそもDXとは何か?

DXとはデジタル技術を使って「変革」を起こす事。
つまり、今までのやり方や価値観にとらわれないことが大事。

しかし、RPAはそれを阻害しうる。なぜか。

RPAを使う事で、今までのやり方を変えず、
機械がそれをただ模倣するだけになりうるから。

作業者が、人から機械にただ置き換わっただけ。
変わるのはスピードと正確さが上がるくらい。

RPAはDXを遠ざけてしまう

また思うのは、OCRと掛け合わせで使えば更にDXを阻害しうる。
紙を使った業務を残したまま自動化できるから。

・紙があれば、紙を無くしデジタル化を進める
・システムが使いづらいなら、システム改修で機能を追加したり、
 システム連携をできる仕組みを整えていく

DXと呼ばれている昨今、今の業務の在り方を見直すチャンス。
抜本的に見直す事で、無駄を無くし、付加価値の高い事に取り組んでいく。

デジタル化を進めていき、データを集め、データベース化する。
データベースに集まった情報を、経営戦略やマーケティングに活かす。

そういった仕組みを考え、見直すチャンスにも関わらず、
RPAやOCRを駆使し、今のやり方を変えず、無理やり自動化をしてしまう。

結局のところDXから遠ざかっていくリスクがある。
DXを進めようと、RPAを導入するも、むしろDX出来ない状態になってしまうという悲しい結果に。

RPAに依存するのはやめよう

つまり大事なのは、RPA・OCRを導入する際、無理に全部RPAに任せようとしない事かなと思う。

紙があるなら無くす事が出来ないかを検討すべきだし
既存システムの改修や入れ替えで対応できるならそっちで対応すべきだし
Excelで解決できるならそれで対応すべきだし

RPAを使うにしても、RPAで全て解決しようとするのではなく、
各々システムが得意な領域を認識して、出来る限りその得意領域で解決する仕組みを考えることが重要である。

実際の要望であったのが、古いシステムを使っており
まとめてデータをCSVで吐き出せないので、
RPAで1つ1つ情報を検索し、コピーしExcelに貼り付けてデータを加工する
といったこと。

たしかにRPAで出来ないことないけど時間がかかるし、エラーリスクもある
それより、システム会社に依頼してCSV出力出来るように改修してもらう方が早い。

あとはCSVを出力する手順と、出力されたCSVを操作するところだけRPAにさせればいい。

「RPAでうちもDX化するぞー!」とDXがゴールになっている場合、
上記のようなことが本当によく起こる。

そうなるとRPAはむしろDXを阻害する要因になりうるので注意が必要かなと思う。

▼最後に

RPAの本を色々と読んで一番良かったなと思う本をご紹介
「絵で見てわかる RPAの仕組み」という本

RPAの本は全体的に、
・RPAにおけるメリットやデメリット
・導入事例
・RPAの将来性
などが書かれている本が多いですが、
この本は「RPAとは」というのが体系的に書かれており、
絵での説明も多くわかりやすいです。

読みやすい割には情報の横幅が広く、
全体感を知るのにはとてもいいかなと思います。

RPAの本をまずは1冊読もうかなと思う方に
最初の1冊として非常にお勧めです。

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