三角関数でθ角を計算していたら妻に笑われた【エッセイ】
私は木工が趣味だ。
先週末も机を作ったりして遊んでいた。
こういうのはやりだすと止まらなくなる。ノッてくるとどうせならこれを機会にあれもこれもついでにやってしまおうとなってくるものなのである。
これは人の性(さが)だ。
そして前々から気になっていたのだが、以前diyで作ったダイニングテーブルの足もとのグラつきと軋み音がこの日も無性に気になりだしたのだ。『これはもう作業ついでに補強を入れちゃって強度を増してしまおう』ということになった。
えいっ!
早速ダイニングテーブルをひっくり返す。ふむふむ。ここの下部に筋交いを入れて補強すればどうにかなるなという結論に落ち着く。
まずは筋交いを固定するための板を渡す。
あとはバッテン状に木の板をテーブルの足元とに固定させれば良いだけだ。
どどん!
よっしゃ、これで出来上がり!面白いぐらいにガッチリとした造りになった。もう全然グラつかないし軋まない。構造の強さってスゴイなと感心していた。
ところでこの筋交いを作る際に図面を引いたんだけど、それを見た妻が爆笑したので、今日はその話をしたいと思う。
まずはA4の紙に収まるように1/6サイズで正確に線をひいた。
これなんだけど、オレンジ色に塗った部分の筋交いを部材として自作する必要があった。そこでメモ書きとして三角関数を使ってたのね。
これね。
もしも長さ1,200mmの長さの筋交いをキッチリ組むとしたら、両端の切り落としの角度を何度に設定すれば良いのかということを知りたかったのね。
そこでタンジェントを用いて1/6の図面の寸法の比率からθ角を算出するという方法を採ったんだ。
およそ0.44と算出された。tanθがこの比率とニアリーイコールの角度は24°という事だったので図面に書き込む。
これで一安心と思って図面を放置していたの。するとそれを見た妻が「日常生活の中でtanθとか使う人、初めて見たわ」とケラケラと笑い出した。
衝撃だった。
「いや、便利やろ。三角関数!」と反論したが、どうやら『三角関数を便利』とか言う人の方が妻にとっては珍しい存在らしくしばらく笑われる羽目となった。
便利やのになー
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